瀬戸内海を歩いて渡る 〜しまなみ海道65kmの憂鬱〜

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しまなみ海道 奥多摩じゃない山など

未明の今治市街からいよいよと言うかやっと瀬戸内海へ

4時30分ごろに「バンビーズ」を出発しました。予定より遅れてしまいました。日の出はまだまだですが、地方都市らしい明るさというか暗さで歩くのに問題はありません。予習した通りに予讃線の線路にぶつかるまでひたすらほぼまっすぐ北上します。線路にぶつかると線路に沿ってしばらく歩き、西に曲がっていく線路と別れて北上を続けます。

案内板

瀬戸内海を歩く橋まであと2.9km。路面に引かれたブルーのラインをたどります。

「バンビーズ」を出て1時間40分ほどでようやく「来島(くるしま)海峡大橋 原付、自転車・歩行者出入口」に到着。「自転車・歩行者」と「原付きバイク」の道は峻別されています。

来島海峡第一大橋

ワクワクです。

瀬戸内海

瀬戸内海が見えてきました。

今治造船

今治造船株式会社の今治工場。まだひっそりとしています。

ぐるぐる道を回りながらどんどん高度を上げ、来島海峡第三大橋に立ちました。美しい吊り橋です。いよいよ瀬戸内海を歩いて渡る第1歩です。ほぼ正面の島の向こうから日が昇り始めます。瀬戸内海に浮かぶ島々に囲まれ、海面からの高さ約65m。うーん、絶景です。

日の出

日が昇ります。

日の出

朝焼けに向かって歩きます。

絶景ですがトイレに行きたくなりました。早朝から水分をとりすぎたのだと思います。来島海峡大橋は本州に向かって第二大橋、第一大橋まで直線的につながれた総延長約4.1kmの長大な橋です。橋を渡り終えるまでトイレがないとしたらあるのは絶望のみです。
まだそれほど交通量は少ないにしろ4車線道路のしまなみ海道を車が疾走しています。瀬戸内海に向けて放物線を描くわけにはいきません。風景を眺めて気を紛らわすのも限界があります。海と島と吊り橋、海と島と吊り橋、海と島と吊り橋。限界。これは緊急避難として放物線も許されるはず。許してください、と思っていたら目の前の階段の横にトイレのマークを発見。
このときほど天の采配に感謝したことはありません。場所は第三大橋と第二大橋の間にある馬島(うましま)につくられたアンカレイジ(吊り橋のケーブルを固定する構造物。通常、とてつもなく巨大)の上。トイレマークに従って階段を降り、橋の下をくぐると大きなエレベーターの前に出ました。島民以外は自動車の乗り入れ禁止だけれども歩行者や自転車はエレベーターで島に降りることができるようです。このエレベーターが遅いのなんのって。自転車やバイクも載るので人用と言うよりは荷物用エレベーターなのでしょう。気の遠くなるような時間がたって島に降りると幸いなことにトイレはすぐそこでした。簡易トイレと多目的トイレが並んでいます。ザックがそこそこ重いし場所を取るので多目的トイレへ。スッキリしてドアを開けると作業着を着たおじさんが清掃道具を持ってにこにこしながら待っていました。すごくびっくりしました。

来島海峡の渦

来島海峡の渦。来島海峡は海の難所で潮流は秒速5mにも達するらしい。鳴門の渦潮は有名だけれどもしまなみ海道でもこんな渦をいくつも見ました。

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