奥多摩尾根歩き
ヌカザス尾根

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今回はヌカザス尾根を登りました。てっぺんは三頭山(みとうさん)で、ほぼ北にのびて奥多摩湖に没している尾根です。前回、大山戸川左岸尾根を登ったときにヌカザス尾根がちょっぴり見えたんですが、そういえば下ったことはあるけれど登ったことはないなあ、と思ったことがなんとなく糸を引いて引っ張られるように今回の尾根歩きになりました。
ゴールは檜原温泉センター数馬の湯に設定。久々のビールに舞茸の天ぷらを楽しみに出かけたのでした。

コース
JR青梅線奥多摩駅→[START]小河内神社バス停→麦山浮橋→奥多摩周遊道路→ヌカザス尾根→(1時間30分)イヨ山→(1時間)ヌカザス山→入小沢ノ峰→(1時間20分)三頭山(西峰)→(10分)ムシカリ峠→ブナの路→(50分)三頭大滝→ケヤキの路→三頭沢遊歩道→(50分)奥多摩周遊道路旧料金所→(25分)[GOAL]檜原温泉センター数馬の湯→温泉センターバス停→JR五日市線武蔵五日市駅
歩いた日 2021年2月13日(土)
※赤い線が歩いた軌跡です。ただ、正確無比なものではありません。あ~、そ~、このあたりを歩いたんだ、程度の参考にしてください。

JR青梅線奥多摩駅→[START]小河内神社バス停→麦山浮橋→奥多摩周遊道路→ヌカザス尾根→(1時間30分)イヨ山→(1時間)ヌカザス山→入小沢ノ峰→(1時間20分)三頭山(西峰)


ヌカザス尾根は奥多摩三大急登にあげられることもあるけれど快適に歩ける穏やかな尾根道のほうが印象に残りました。

おはようございます。奥多摩駅から小菅の湯行きバスに乗り、小河内神社(おごうちじんじゃ)バス停で降りました。バス停から麦山浮橋まで下って奥多摩湖を渡ります。
ヌカザス尾根です。
揺れます。人によっては酔い止め薬を飲んでいたほうがいいんじゃないでしょうか。
浮橋を渡り階段を登ってきました。ヌカザス尾根までの案内図があります。
山のふるさと村に続く「湖畔の小道」を歩き、
この階段から奥多摩周遊道路に上がり、右見て左見て右見て道路を渡り、右へ。
すぐに三頭名水と呼ばれる水場があります。寒くて水に触りたくないので素通りします。
右にデンと倉戸山(くらどやま)。倉戸山から左下へのびるのは倉戸山南西尾根。左奥のピークは鷹ノ巣山でしょうか。いい天気です。
バス停から20数分でヌカザス尾根の取り付きです。一瞬、不動産屋さんの店頭かと思いました。
くの字くの字で登っていきます。
登山道は尾根筋を微妙にずれて続きます。
630m圏で地形図の徒歩道(破線)と合流。これはその下方。踏み跡があります。
あえて落ち葉地獄に踏み入る理由もなく、左の尾根の上を歩きます。
もちろん左へ。
近寄ってきた登山道には目もくれず尾根歩き。
うーむ。こー来たか。道標の裏に移ります。
登ってきて
740m圏で穏やかな尾根になりました。
サルの群れに遭遇。食事中でした。落ち葉をかき分け、木の実を探し出してカリッガリカリとかじっていました。
てくてく歩ける道が
しばらく続きます。
右下に深山橋(みやまばし)、左上に大寺山(おおでらやま)の仏舎利塔が見えました。前々回に歩いた大寺山・鹿倉山縦走ルートや前回の大山戸川左岸尾根も見えます。
写真を撮っていると背後を男性ソロハイカーが通り過ぎて尾根を登って行きました。ペットボトルに詰めてきたほうじ茶を一口飲んで出発します。
こんなヤセ尾根もあります。
イヨ山の山頂に到着。かつて遠くの空から「いーよ、いーよ」って聞こえたイヨ山です。三等三角点があります。標高 979.11m、基準点名は伊予山。
先に進みます。正面にヌカザス山、左奥に三頭山が見えています。と思っていたんですが、正面の山はヌカザス山ではなくてその手前の1020mのピークでした。
穏やかな尾根道が続きます。
さらに続いて、
1020mの基準点を通過します。
鞍部からの急登でした。
右手の土砂崩れを挟んで
急登は続きます。
木の根っこ階段の急登から
小さなくの字くの字プラス木の根っこ階段の急登です。
岩が混じってきました。
ヌカザス尾根は道標が整備されているいわゆる一般登山道ですが舐めてはいけません。落ち葉で足が滑ってあわや岩を舐めるところでした。
ヌカザス山山頂直下の劇坂です。
奥多摩湖の下流方向を眺めながちょっと休憩して
ヌカザス山の山頂に到着。
以前に登ったヌカザス山北東尾根にはロープが張られていました。
山頂からの眺め。逆光の三頭山。
ほうじ茶を飲んで先に進みます。
すぐにかつて登ったムロクボ尾根との分岐(合流)点です。
こちらがムロクボ尾根です。
何を撮ったのか不明。遠くの山並み。
タヌキの溜めグソを通過します。
登ります。
アセビの森を抜けます。
おそらくここはツネ泣峠。ゲートウェイを思わせる風景です。
凍った土の上に落ち葉。きょう何度となく足を取られました。
劇坂です。このあたりがツネの泣坂なのでしょうか。ムロクボ尾根に「ツネの泣坂」と書かれた道標が立っていましたがあの道標はここを指しているのでしょうか。イケメン僧侶香蘭との愛欲に溺れたツネが朝帰りになってしまって奉公先の主人に叱られるー、と泣いたのがこの坂です(詳しくはこちら)。
作詞・杉田芳春、作曲・三界稔、歌うは五月みどりさん。『奥多摩情話 つね泣き峠』です。「 しずかに/静かに暮れる湖に/ゆらぐさざなみ 啼く河鹿/恋も可憐な 岩つつじ/香蘭 香蘭 月を呼ぶよな/つね泣き峠 すいすい」(こちらから引用させていただきました)
登ってきて
登ります。
確かに劇坂だし凍った土の上の落ち葉は危険でした。
右からの尾根と合流します。
入小沢ノ峰に到着。1302mの標高点です。
右からの尾根はかつて登ったシンナシ尾根です。
緩やかに登ってきて
作業道との分岐を通過します。作業道とはいっても『奥多摩 登山詳細図(西編)』(吉備人出版)に「81三頭山〜玉川コース」として掲載されています。
穏やかな尾根道が続きます。
鶴峠分岐を通過します。
岩のすき間を歩いたりもします。
右手にかつて歩いた三頭山西尾根(テキトーな名付けです)が見えてきました。
1438mの標高点を通過します。これといって何もありません。
深いところは30cmほど積もっています。
クッと右に折れ、
トレースを辿ります。
三頭山(西峰)に到着です。これにてヌカザス尾根はおしまいです。
山頂は賑わっていました。
山頂には三等三角点があって標高は 1527.55m、基準点名はズバリ三頭山。山名と基準点名が一致しているのは珍しいです。