今回はオマキ平尾根を登り、三頭山西尾根(みとうさんにしおね)を中途半端に登り、三頭山から三頭大滝を経て「檜原温泉センター 数馬の湯」まで下りました。
オマキ平尾根という名前はテキトーです。ついでに三頭山西尾根という名前もテキトーです。
オマキ平は三頭山の西北西にあり、直線距離で約3.7km離れています。地図には向山(むこうやま)という名前がありますが、オマキ平イコール向山なのか、オマキ平の中に向山があるのかわかりません。このオマキ平から三頭山に向かって、鶴峠(つるとうげ)からの道とぶつかるまでをオマキ平尾根としました。『奥多摩 登山詳細図(西編)』(吉備人出版)には小さな字で「アシ沢尾根」の表記がありますが、どこからどこまでなのかわたくしには判断できないので勝手に名前を付けました。謎ばかりです。
オマキ平尾根は「オマキ平ハイキングコース」として整備されています。というか、整備されていたといったほうがいいかもしれません。道中の東屋や展望台などを見ると、形あるものは朽ちるという厳然たる事実を突きつけられます。
三頭山西尾根は三頭山の西に伸びている尾根です。名前があってもよさそうな立派な尾根ですが、調べてもわかりませんでした。で、勝手に名前を付けました。尾根をビシッと歩くつもりだったんですが、なぜだか尾根筋を大きくはずれる巻き道に深入り。途中から無理矢理なんとか尾根に復帰したものの、不本意な結果に終わりました。もう一度歩くつもりです。
オマキ平尾根
■コース | JR青梅線奥多摩駅→[START]余沢バス停→(10分)オマキ平ハイキングコース入口→オマキ平尾根→(1時間50分)オマキ平(向山)→(1時間10分)鶴峠分岐→三頭山西尾根(かなり逸脱)→(1時間30分)三頭山→ムシカリ峠→ブナの道→三頭大滝→三頭沢遊歩道→[GOAL](1時間50分)檜原温泉センター 数馬の湯→JR五日市線武蔵五日市駅 |
■歩いた日 | 2018年06月30日(土) |
※赤い線が歩いた軌跡です。ただ、正確無比なものではありません。あ〜、そ〜、このあたりを歩いたんだ、程度の参考にしてください。
■[START]余沢バス停→オマキ平尾根→三頭山西尾根→三頭山→三頭大滝→三頭沢遊歩道→[GOAL]温泉センター
オマキ平尾根は展望台からの道がちょっとわかりづらかったものの、急坂のない歩きやすい道でした。
おはようございます。JR青梅線奥多摩駅です。6月だというのに梅雨明けしたそうです。2番バス乗り場から「小菅の湯」行きに乗ります。
余沢(よさわ)バス停に着きました。
ちょっとだけ引き返し、この階段で下の車道に降ります。
車道を右に進みます。
ヤマメでしょうか。
キュービックな石仏。
番所跡。あれやこれや見所満載の車道歩きです。
10分ほどでオマキ平ハイキングコースに到着です。左手の坂道が入口です。
後ろの建物は立派なトイレです。
山に入ると食欲が一気にダウンするのできょうはここでサンドイッチを食べます。
コース入口に立っている碑。
歩き始めてすぐに、余沢の集落が一望できました。
右手の山腹に青い屋根の祠が見えました。おそらくここから尾根に取り付けるんでしょうが、無理をせずコースを辿ります。
すぐに山道に入ります。
直方体と円柱。
道は尾根筋に乗りそうで、
乗らず、大きくゆったりと、
ゆるーい勾配で続きます。
ハイキングコースらしく、こういう説明板が設置されています。写真には撮っていませんが、スギは大気汚染に弱いという解説がありました。ちょっと以外です。飲み会なんかでサラリと披露したら少しは尊敬されるかもしれません。豆知識として胸にしまっておきます。
尾根下を歩きようになって、すぐ、
右上の尾根筋に祠がありました。
そのまま尾根筋を歩くことに。
と思ったらすぐにコースと合流。
かまわず尾根筋を歩くも、またすぐにコースと合流。
おとなしくコースを歩くことにします。
すると巨大なキノコのようなものが見えました。
近寄ってみるとこんな感じ。どうやら倒れたテーブルのようです。
すぐ近くの道標。巨大なキノコはどうやら東屋の残骸のようです。
少し登っていくと今度は屋根。巨大キノコの上に載っていたのでしょう。後ろに見える建物はトイレでした。
コースは尾根筋を徹底的に避けています。
道をつくった人は「何が何でも急坂は歩かせないゼ!」みたいな信念を持っていたに違いありません。道のなだらかぶりといったらもう半端ありません。
大きくゆるーく山肌を縫っていきます。
テクテクと進みます。
道標がありました。
休憩所と思われる場所。何の痕跡もありません。もともと何もない広場だったのでしょうか。
コースに復帰して先に進みます。
ここでとくに意味なく左の尾根筋を選択。
するとやはりすぐにコースと合流し、無視して尾根筋を追うと、
やっぱりすぐにコースに合流。根負けです。おとなしくコースのまったり感に身を委ねます。
こんなところを登ってきて、
ゆっくりゆっくり高度を上げていきます。
白い千歳飴帯。
続いて青い千歳飴帯。
右上に何か見えます。あれが見るのを楽しみにしていた展望台のようです。
ロープが張られていますが、いまひとつ「断固侵入阻止!」という意気込みが感じられません。道標の左から侵入して展望台に向かいます。
すぐに展望台です。「キケン」の文字も消えかけているくらいの朽ちぶりです。
エッシャーのだまし絵みたいです。
展望台の横に向山の山名板と三等三角点がありました。標高1077.83m、基準点名は發沢(はっさわ? ほっさわ?)。
運悪く見えないように倒れてしまった案内板。ネットで調べてみるとこのあたり一帯の「植物園案内図」のようです。運良く(どっちやねん)風雨の影響は少ないので、文字なんかははっきり読み取れます。ただ、四つん這いで首をねじ曲げる体勢はちょっとつらいです。
展望台の周りをブラブラした後、道標まで戻りましたが、そこから先の道がはっきりしません。枯れ葉が厚く積もっているうえに、獣が枯れ葉をほじくり回っているので踏み跡がわかりません。GPSで確認します。道標を背にしてほぼ正面、やや左方向に進みます。
道標がありました。道は合っていたようです。
道中。今度はバンドエイドのゾーン。
『奥多摩 登山詳細図』で「アシ沢尾根」の文字がある1100m圏を通過します。
下ると赤茶けた地帯でした。
コースを外れてしまったのかどうなのか、このあたりから道がはっきりしなくなりました。
道なき尾根をテキトーに高みに向かって登ります。
1146mのピークだと思われる場所に到着。
左と、
右に尾根が伸びていて、こちらの右に進みます。
いつの間にかしっかりした道に復帰。
道標を通過します。
ここから鶴峠の分岐までの道中はスライドショーで。コンクリート製みたいな丸太を模した土留の階段が何回か出現します。
見上げると鶴峠への分岐です。
新旧の道標。この新は山側の道標。切り替え画像の旧の道標は登ってきたきた階段の方向。
こちらは鶴峠への道。
こちらの三頭山に向かいます。
桟道です。実はいまだによくわからないのですが、この時点で「三頭山西尾根」から外れているようです。
イイ雰囲気です。が、三頭山西尾根からはどんどん逸れつつあります。
こんな道や、
こんな道を歩き、
ちょっぴりの展望に気を休めるものの、
こんなところに滑り落ちたら「一生見つからないよなー」とビビったりします。
で、ようやく気付きます。これはちっとも「三頭山西尾根」じゃない、と。
で、ようやく気付きます。これはちっとも「三頭山西尾根」じゃない、と。
スマホをポケットから引きずり出し、GPSを確認すると、思いっきり尾根筋から離れた巻き道を激進中でした。このまま巻き道を進めば時間的に大きななロスになります。
でもって、ここから尾根に登ることに。獣道を足がかりにくの字くの字で頭上の尾根筋を目指します。
でもって、ここから尾根に登ることに。獣道を足がかりにくの字くの字で頭上の尾根筋を目指します。
この登りでかなりの体力を削り取られました。
尾根はもうすぐ。
こんなところを登ってきました。
ようやく尾根上に乗りました。こんな杭がありました。
三頭山を目指します。
道中の岩場からの眺め。
これは以前に登った長作尾根(ながさくおね)を見下ろしたところ。
そここらもうちょい登ると、
やっと、
三頭山(西峰)に着きました。工事中だった山頂標識が完成していました。切り替え画像は工事中の様子。
これは雲取山や鷹ノ巣山なんかが見える方角。
こちらは富士山なんかが見える方角。
三頭山からムシカリ峠を経由して三頭大滝まで(以前、大寺山都県境尾根とシンナシ尾根を歩いたときの再掲です)。
三頭大滝から三頭沢遊歩道(『登山詳細図』では「72数馬〜都民の森コースとして記載されています」)を歩いて数馬の湯まで(同上)。三頭沢遊歩道にはところどころに以前はなかった赤や黄の紐がぶら下がっていました。迷うような道ではないと思うのですが、何の意味があるのでしょう。
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温泉センターでお湯をいただき、ビールもいただきます。「舞茸天ぷら 3ケ」には前回のハチクようなサービスはありませんでした。けれどもどうでしょう、この皿からこぼれんばかりのでっかいマイタケ。「サービスするネタはないので今日のところはこれを召し上がってください」みたいな温泉センターの意気を感じます。ビールは2本飲んでしまいました。
ただ、食堂のテレビで放映していた『ジェラシック・パーク』のチャンネルが途中で替えられたのは残念です。
ただ、食堂のテレビで放映していた『ジェラシック・パーク』のチャンネルが途中で替えられたのは残念です。
またまた、温泉センターの駐車場奥にある水場の水を汲ませていただきます。
この水でコーヒーを淹れて飲むのが楽しみです。
増発便が来ました。