今回はヌカザス山北東尾根、ヌカザス尾根を登り、三頭山(みとうさん)から鞘口峠(さいぐちとうげ)を経て浅間尾根(せんげんおね)、御林山南西尾根(おはやしやまなんせいおね)を下りました。
ヌカザス山北東尾根はヌカザス山をてっぺんにして北東に延び、奥多摩湖が山のふるさと村近くにクーッと入り込んできているあたりに下端があります。できるだけ下端から登ろうと、グーグルマップのストリートビューでうろうろしていたところ、山のふるさと村の近くにある北蓑橋(きたみのばし)という橋のたもとに取り付けそうな場所を発見。ヌカザス山は北蓑峰ともいうらしく、北蓑橋から登ることができたら一本ビシッと筋の通った尾根歩きになる、んでしょうか?
ヌカザス尾根は三頭山をてっぺんにしてほぼ真北に延び、下端は奥多摩湖に沈んでいます。今回はヌカザス山から三頭山の間を歩きました。
浅間尾根は西は風張峠(かざっぱりとうげ)、東は時坂峠(ときさかとうげ)まで。檜原村(ひのはらむら)を南北に分けるの長大な尾根です。今回は西の端っこのほうをちょっぴり歩きました。
御林山南西尾根という名前はテキトーです。浅間尾根の御林山のちょっと東をてっぺんにして南西へ延び、九頭龍神社(くずりゅうじんじゃ)あたりを下端にしている尾根です。森ノ沢という沢の左岸にあります。わたくしが調べた限りではこの尾根に名前はなく、御林山南西尾根とかってに名付けました。
奥多摩湖北岸の小河内神社(おごうちじんじゃ)バス停から麦山浮橋を渡ってスタートします。
ヌカザス山北東尾根、浅間尾根、御林山南西尾根
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■コース | JR青梅線奥多摩駅→[START]小河内神社バス停→麦山浮橋→山のふるさと村ビジターセンター→(1時間)ヌカザス山北東尾根→奥多摩周遊道路→(2時間30分)ヌカザス山→(1時間30分)三頭山→(40分)鞘口峠→(40分)浅間尾根→(1時間)御林山→御林山南西尾根→(1時間20分)九頭龍神社→[GOAL](15分)檜原温泉センター数馬の湯→JR五日市線武蔵五日市駅 |
■歩いた日 | 2019年9月27日(金) |
※赤い線が歩いた軌跡です。ただ、正確無比なものではありません。あ〜、そ〜、このあたりを歩いたんだ、程度の参考にしてください。
■JR青梅線奥多摩駅→[START]小河内神社バス停→麦山浮橋→山のふるさと村ビジターセンター→(1時間)ヌカザス山北東尾根→奥多摩周遊道路→(2時間30分)ヌカザス山→(1時間30分)三頭山
ヌカザス山北東尾根はできる限り下端から挑戦。ヌカザス山まであと少しの少しがとんでもない急登です。
おはようございます。小河内神社バス停に着きました。バスはわたくしを残し、湖岸を走り去っていきます。この麦山浮橋を渡ります。切り替え画像は前々回、岸を目前にして引き返さざるを得なかったときの浮橋です。
ゆあーん ゆよーん ゆやゆよんと浮橋を渡ります。
上流側には麦山橋が見えます。
ゼニヤ海洋サービス株式会社という会社のフロート(浮き輪みたいなもの)で浮橋は浮いているようです。
山のふるさと村湖畔の小道を歩き、山のふるさと村に向かいます。道中、サルのグループ4、5組に会いました。
山のふるさと村ビジターセンターに到着。
出口に向かい、岫沢橋(くきざわばし)を渡ります。
すぐに分岐がありますが、道なりに右に進むと
北蓑橋(きたのみばし)が見えてきます。トチヤベ沢という沢に架かる橋です。目指すヌカザス山北東尾根の取り付きはあの橋のたもとの左側です。
ん? 予想に反して道らしいものが沢沿いに延びています。
道路の反対側でザックを下ろし、わたくし製のタマゴサンドを食べました。きょうは過酷な急登が待ち構えているのはハッキリしているのでキッチリとエネルギー補給です。
沢沿いの道に踏み入ります。
ややノッペリ感はあるものの道は先に延びています。ですが、このままこの道を辿ってしまうと、
できるだけヌカザス山北東尾根の下端から登るという意気込みが台無しになってしまいます。で、北蓑橋を振り返ったこのあたりから
左上に這い上り、尾根筋を目指しました。
尾根に乗りました。
これは尾根の下端方向。その先っぽはコンクリートで固められ、落石防護網が覆っていました。
で、それはともかくヌカザス山北東尾根の下端部がこんなに幅広のしっかりした尾根道とは想像もしていませんでした。かつてはよく歩かれていた生活道だったのでしょうか。
急登ですが、???な幅広さです。???などと思い巡らしながら、あのピークを越すと、
奥多摩周遊道路に突き当たりました。
あちらから登ってきて、
尾根の続きはあちらです。これではどーにもこーにも正面突破では尾根取り付けないので、ここからはネット情報にならって周遊道路を左へ進みます。
ヒェーッ! ヌカザス山北東尾根への取り付きが工事中じゃないですか。
ユンボの始動前だったらしく、作業員のかたと挨拶して道? みたいな道に侵入させていただきました。
こんな道を登りながら、はたらきはじめたくるまに別れを告げるのでした。
ヌカザス山北東尾根の支尾根をゼハゼハと急登中。
右からヌカザス山北東尾根が近寄ってきました。
合流です。
これはヌカザス山北東尾根の下方。周遊道路に向かってイヤッというほど切れ落ちています。
水を飲んでヌカザス山北東尾根を歩きます。
太い赤帽黒杭が尾根筋に立っていまいた。これから尾根を案内してくれるのかなと思ったらそんなことはなく、2本ほど見かけただけで消滅してしまいました。
まーまーの勾配が続きますが、後々の辛苦に比べれば屁でもない登りでした。
ナメコっぽいですが、なんなんでしょう。
登ってきて、
登ります。
でっかい木を通過。
810m圏。
尾根がなくなったというか、横にダーッと広がったんでテキトーに歩きます。
なんとなく尾根に復帰です。
心地よいです。
登ってきて、
登ります。ちょっと違うか。あまり登らず穏やかな尾根歩きです。
あーっ、ってつい吐息が出てもおかしくない雰囲気です。
たぶん三頭山の方を撮った写真。
岩っぽいところもあります。
登ってきて、
あそこは1017mのピークです。
ピークからの風景。
これも。
水を飲んで出発です。ドジャーという感じで急降下です。
で、ドヘーという感じの急登が始まります。
写真の24倍くらいはキツい勾配です。
富士山の胸突き八丁もこんな感じなんでしょうか。もっとスゴいんでしょうか。
登ってきて、
登ります。
こういう変化は勾配を忘れさせてくれます。
登ってきて、
登ります。
あそこの空が突き抜けているところはなにか特別な場所でしょうか。
左から尾根が合流します。
あそこに着いたんですが、うーん、赤テープ以外にこれといったものはなく、尾根が続くばかりです。
ただ勾配は緩くなり、尾根はキュッと絞られます。
ゆるーくカーブする尾根。
上のほうから人の声が聞こえてきます。
ヌカザス山に到着です。これにてヌカザス山北東尾根はおしまいです。
オジサン2人組が休憩していました。わたくしもザックを下ろしてあーだこーだとしばしおしゃべり。
オジサン2人組が休憩していました。わたくしもザックを下ろしてあーだこーだとしばしおしゃべり。
あちらから登ってきました。1017mのピークを下ってからの登りはそーとーしんどかったです。
2人組が出発。わたくしはコースタイムを確認したり保冷袋から冷たい水を入れたボトルを引っ張り出して首筋にあてたり、なんやかんやと休憩して後を追うように出発しました。
ここからはヌカザス尾根の上半分です。
2人組が出発。わたくしはコースタイムを確認したり保冷袋から冷たい水を入れたボトルを引っ張り出して首筋にあてたり、なんやかんやと休憩して後を追うように出発しました。
ここからはヌカザス尾根の上半分です。
ムロクボ尾根の分岐を通過。切り替え画像はムロクボ尾根を覗きこんだところ。ここもとんでもない勾配です。
大きな木を通過。
ここって右に巻いたんだっけ。覚えていません。
ヌカザス尾根はいわゆる一般登山道ですが、ロープが張られた急勾配もあり一筋縄ではいきません。ロープ、、、縄、、、。フフフ。
三頭山の西峰に到着です。高校生の遠足でしょうか、たくさんの女生徒が楽しそうにお弁当を食べていました。いくつもの車座の横をヘトヘトでヨレヨレのオジサンは涼しげな様子をつくろいつつ歩き、
山頂標識や
ちょっぴり見えた富士山の写真を撮り、
ザックを下ろし、遠くを見る眼差しで(ホントに遠い)雲取山なんかを眺めながらグビグビと男らしく水を飲むのでした。これにてヌカザス尾根はおしまいです。
三頭山には三等三角点があり標高は1527.55m、基準点名はマンマの三頭山。
三頭山には三等三角点があり標高は1527.55m、基準点名はマンマの三頭山。