奥多摩尾根歩き
草木沢右岸尾根、草木沢左岸尾根、花折戸尾根669m標高点南尾根、花折戸尾根669m標高点東尾根[前編]

(草木沢右岸尾根 1/2)


今回は草木沢右岸尾根(くさぎさわうがんおね)を登り、草木沢左岸尾根を下り、花折戸尾根(はなおりどおね)669m標高点南尾根を登り、花折戸尾根669m標高点東尾根を下りました。
奥多摩は白丸駅から鳩ノ巣駅をめぐる短い尾根をゴニョゴニョと歩いた「短い尾根をゴニョゴニョとシリーズ」第8弾です。 それぞれの尾根は下の地図を参照してください。白丸地区を囲む尾根を3つ歩き、最後に花折戸尾根を乗越して棚澤地区に下りました。尾根の名前はテキトーですが、沢の名前は現地の橋の名前を元にしています。
短い尾根ですが、それぞれ思いのほか性格が違っていておもしろく、コンパクトにまとめるのが難しいというかもったいないというかメンドーというか、記録が長くなってしまったので[前編]と[後編]に分けました。
[前編]は草木沢右岸尾根草木沢左岸尾根[後編]花折戸尾根669m標高点南尾根と花折戸尾根669m標高点東尾根です。
前回の雨中の作業道歩きから帰り、ザックを丸洗いして気分一新、緊褌一番。カラッと秋晴れ、ではないですがいい天気でした。
※これまでの「短い尾根をゴニョゴニョとシリーズ 」のご紹介
第1弾「神庭沢左岸尾根、塩地ノ頭北西尾根、ヨコスズ山東尾根、倉沢オキ尾根
第2弾「黒山西尾根、タカサス沢右岸尾根、惣岳山東尾根
第3弾「石原小屋窪左岸尾根と右岸尾根、篶ヶ窪左岸尾根と右岸尾根
第4弾「森沢左俣左岸尾根、森沢右俣右岸尾根、森沢右俣左岸尾根、大羽根沢ナタ沢中間尾根
第5弾「観音沢左岸尾根、板取窪左岸尾根、長久保山南尾根、和泉入尾根
第6弾「ショーノ沢左岸尾根、槇寄山北東尾根、南谷沢左岸尾根、丸塚沢左岸尾根
第7弾「ショーノ沢右岸尾根、曲り沢右岸尾根、熊倉山南尾根、金山窪左岸尾根、笹尾根1159m標高点東尾根
コース [START]JR青梅線白丸駅→(30分 道間違いあり)草木沢右岸尾根取付(本源院)→草木沢右岸尾根→(2時間)ゴンザス尾根900m圏→(20分)ゴンザス尾根と花折戸尾根の分岐点→(15分)花折戸尾根870m圏→草木沢左岸尾根→小高神社→(1時間45分)瀧之沢橋西詰(青梅街道)→瀧之沢橋東詰→(すぐ)花折戸尾根669m標高点南尾根取付→花折戸尾根669m標高点南尾根→(2時間40分)花折戸尾根669m標高点→花折戸尾根669m標高点東尾根→棚沢の薬師堂→(1時間)西川林道→(10分)[GOAL]JR青梅線鳩ノ巣駅
(8時間40分)
歩いた日 2024年10月11日(金)
※赤い線が歩いた軌跡です。ただ、正確無比なものではありません。あ〜、そ〜、このあたりを歩いたんだ、程度の参考にしてください。

[START]JR青梅線白丸駅→(30分 道間違いあり)草木沢右岸尾根取付(本源院)→草木沢右岸尾根→(2時間)ゴンザス尾根900m圏→(20分)ゴンザス尾根と花折戸尾根の分岐点


白丸駅から草木沢右岸尾根の取付によさそうな本源寺をめざしてテキトーに白丸の集落を縫いながら登っていくとテキトーすぎて道を間違ってしまいました。
草木沢右岸尾根は岩稜とまではいいませんが岩がゴツゴツ並んだ岩ゴツの尾根です。岩を乗り越えたり岩の隙間を歩いたり狭い岩棚を登ったりの急登なんですがそれほどデンジャラス感はなく、道筋を探してうろうろする妙味があります。

おはようございます。白丸駅です。改札を出て左手の踏切を渡って坂道を登ってきました。草木沢右岸尾根に取付けそうな本源寺というお寺をめざします。白丸集落の上のほうです。
「川合玉堂も愛した白丸散策コース」をたどります。川合玉堂は明治から大正、昭和にかけて活躍した世界的にも著名な日本画家の巨匠。知りませんでした。1944(昭和19年)年に写生のため足しげく通っていた御岳に疎開し、1957年に没するまで御岳で創作活動をつづけたらしい。御岳に「玉堂美術館」があります。
テキトーに上へ上へと歩いていきます。
「川合玉堂も愛した白丸散策コース」の道標が立つ舗装道路に出ました。さらにテキトーに上へ上へ、
登っていくとこんな道になり、
いきなり山です。間違ったみたい。引き返します。
舗装道路まで戻り、そのままゆるやかに下っていくと本源寺がありました。こぢんまりした社殿ですが背後の斜面をたくさんのお墓が覆っています。その斜面の上がめざす草木沢右岸尾根です。
上段のお墓につづく坂道を登ってみます。
奥から取付けそうです。
草木沢右岸尾根に立ちました。なんとなく踏み跡があります。雑木に囲まれたそこそこの急登です。
岩ゴツの尾根になったりもして
太い黄帽黒杭(後に赤帽黒杭に)や基準点や
ゆるくトグロを巻いたワイヤーを通過します。
標高500m圏(以降「標高は省略」)でいきなり勾配がキツくなり、
ちょっとした岩登りです。右から巻けそうですがせっかくなので正面を登ります。
登ってきて
岩はなくなり、急登が残りました。左手が開けて明るいです。
振り返ってみました。ペットボトルに詰めてきたほうじ茶を一口。
登ってきて
再び雑木に囲まれます。
右手から岩をたくさん背負った小尾根が登ってきて合流します。右手からずっと聞こえていた水の流れる音が急に小さくなりました。。
尾根を覆いかぶさる岩崖です。それほど高くはありません。なんとなく正面突破できそう。崖の付け根まで登ります。60om圏です。
なんと、こんな通路みたいな岩棚(バンド)がありました。しかもくの字くの字で岩崖を登っていました。短い距離でしたが楽ちんかつ面白かったです。
今度は岩崖というよりは岩稜。630m圏です。テキトーに登っていけます。
690m圏。尾根の左手にずらりと並んだ岩(大)の記号の中間点あたりです。右から作業道がやってきて尾根上が道っぽくなりました。
雑木が多くなり尾根の雰囲気が変わりました。
変わりすぎたりもしたんですが
すぐに復帰して
歩きやすい尾根道がつづきます。
と思ったらキッツい登りになりました。
左手のすぐ向こうにゴンザス尾根が見えます。
ぐーっと登ってきて
ゴンザス尾根に合流。900m圏です。これにて草木沢右岸尾根はおしまいです。ちょっとだけ休憩して花折戸尾根の合流点に向かいます。
ゴンザス尾根を登ります。地形図通りの急登です。
花折戸尾根へのショートカットになりそうな薄い踏み跡が「こっち、こっち」って手招きしていますがこの先の谷地形で一波乱ありそう。やめておきます。
短い岩稜は左を巻き、
ゴンザス尾根花折戸尾根の分岐に到着です。
次は花折戸尾根を下り、草木沢左岸尾根をめざします。