今回は久々の「短い尾根をゴニョゴニョとシリーズ 」の第5弾です。
歩いた尾根は観音沢左岸尾根(かんのんさわさがんおね)、板取窪左岸尾根(いたどりくぼさがんおね)、長久保山南尾根(ながくぼやまみなみおね)、和泉入尾根(いずみいりおね)の4つです。それぞれの尾根の位置は下の地図にまかせますが、奥多摩・大丹波地区から北東へ、埼玉県飯能市・入間川まで山越え谷越えの尾根歩きです。
※これまでの「短い尾根をゴニョゴニョとシリーズ 」のご紹介
第1弾「神庭沢左岸尾根、塩地ノ頭北西尾根、ヨコスズ山東尾根、倉沢オキ尾根」
第2弾「黒山西尾根、タカサス沢右岸尾根、惣岳山東尾根」
第3弾「石原小屋窪左岸尾根と右岸尾根、篶ヶ窪左岸尾根と右岸尾根」
第4弾「森沢左俣左岸尾根、森沢右俣右岸尾根、森沢右俣左岸尾根、大羽根沢ナタ沢中間尾根」
観音沢左岸尾根、板取窪左岸尾根、長久保山南尾根、和泉入尾根
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■コース | [START]JR青梅線川井駅→(30分)八桑バス停→林道名坂線→(10分)観音沢左岸尾根→(1時間5分)関東ふれあいの道740m圏→板取窪左岸尾根→(35分)成木川→林道常磐線→(10分)長久保山南尾根→(55分)長久保山→(5分)670m圏→和泉入尾根→(50分)林道和泉入線→(30分)[GOAL]諏訪神社→庚申の水→名栗川橋→さわらびの湯→ノーラ名栗・さわらびの湯バス停→西武池袋線飯能駅 (4時間50分) |
■歩いた日 | 2023年11月18日(土) |
※赤い線が歩いた軌跡です。ただ、正確無比なものではありません。あ〜、そ〜、このあたりを歩いたんだ、程度の参考にしてください。
■[START]JR青梅線川井駅→(30分)八桑バス停→林道名坂線→(10分)観音沢左岸尾根→(1時間5分)関東ふれあいの道740m圏→板取窪左岸尾根→(35分)成木川
観音沢左岸尾根:前回に登った岩茸石山西尾根の西隣の尾根です。常雲寺沢と観音沢という沢の出合から「関東ふれあいの道」の740m圏までシュッとせり上がっています。植林内のそこそこキツい我慢の登りが続くだろうと覚悟していたんですが、そーでもなく、終盤は雑木の明るい尾根歩きでした。
板取窪左岸尾根:とても歩きやすい尾根でちょっと拍子抜けしました。ただ、成木川と板取窪の出合への崖下りはちょっと肝を冷やしました。
おはようございます。川井駅です。
改札を出て左の階段を降り、大丹波川(おおたばがわ)を渡って右へ。大丹波川沿いの都道を30分ほど歩いて北川橋(きたがわばし)を渡ってすぐ、八桑(やくわ)バス停の向かいにある細い坂道を登ります。坂道が都道の続きで直進する道は町道らしい。
集落を抜け、いつ始まったのかわからない林道名坂線を歩きます。右の草ボーボーの道が都道のはずです。
観音沢左岸尾根の取付に着きました。ガードレールの向こうに常雲寺沢、林に入っていく道の左側に観音沢が流れています。常雲寺沢という名前は『奥多摩 登山詳細図(東編)』(吉備人出版)の記載によっていますが、下流に架かる橋の橋名板には「上雲橋」と彫られていて地元の方にこの流れは上雲川だと聞いたことがあります。ちなみに『奥多摩』(宮内敏雄 昭和刊行会 昭和19)には常雲寺沢と記載されています。どこかに寺があったのでしょうか。
おしゃれな車が駐車していました。
尾根の右側、常雲寺沢に沿った道は都道のようです。
観音沢。上流に堰堤が見えました。
ザックから杖とチェーンスパイクを出して
観音沢左岸尾根に取付きます。まっすぐ、容赦のない急登です。
ぐるぐるのくねくねを通過します。
登ってきて
登ります。小さなくの字くの字で急登をしのぎます。
シュッとした尾根が続きます。
ぐーっと登ってきて
標高590m圏(以降、「標高」は省略)で左から登ってきた小尾根と合流。
苔を被った古い小さなコンクリート杭が刺さっていました。
600m圏でそこそこはっきりした踏み跡が尾根を横切ります。なにやら意味ありげな場所ですがどーなんでしょう。左手が雑木になりました。
エリンギみたいな大木の間を登ります。
左手の木立の向こうはかつて登った上雲川右岸尾根(テキトーな名付け)です。
明るい尾根が
続き、
登ってきて
720m圏の小ピークで「関東ふれあいの道」に出ました。これにて観音沢左岸尾根はおしまいです。
板取窪左岸尾根のてっぺんをめざして北上します。
すぐに740m圏のピークに到着。ここから板取窪左岸尾根を下ります。「百軒茶屋5.4KM 御岳駅6.0KM」と彫られた「関東ふれあいの道」の道標や、コンクリートの土台と4個の石に守られた「二級基準点 公共 NO.3 青梅市」が設置されています。「青梅上成木森林環境保全地域」の標柱も立っていて、一見ただの小ピークですがいろんなものが集まった人気のポイントです。
板取窪左岸尾根と登山道を隔てる通せん坊がビシッと置かれていました。
板取窪左岸尾根を下ります。心地よい尾根です。
めちゃくちゃ歩きやすい尾根です。ちょっと拍子抜けです。
つい最近の日付が書かれた識別テープ。新しい切り口の木もあったので山の整備がされたばかりなのかもしれません。
下ってきて
スキップで下ります。ウソです。けれども快適です。
右手の板取窪側の斜面が明るく光っていました。伐採地跡でしょうか。
640mあたりの分岐です。板取窪左岸尾根で分岐らしい分岐はここだけです。ほぼ直進が本筋ですが、本筋よりちょっと距離の長い右の尾根を下ることにしました。
ほぼ直進方向の尾根。
右の尾根。こちらのほうが歩かれている雰囲気です。
右手の風景。
都の案内板を通過します。
植林の中に入りました。
落ちていた読めそうで読めない板。「リンドウ堺」?
こちらはビシッと読めます。
確かに急坂です。左右から尾根を覆うように水の音が聞こえてきます。
ブル道っていうんでしょうか、林道の終端にぶつかりました。540m圏です。左へトラバース(山腹水平移動)気味に下っているようです。
すぐに林道常磐線と板取窪の水面が見えてきました。直進は切れ落ちていて無理。
左手に緩斜面があります。慎重に近寄ります。
薄い踏み跡がありました。くの字くの字で下っています。
成木川と板取窪の出合がはっきり見えてきました。落ちたら濡れるだけではすみません。
ここまで下れば大丈夫。林道に上がれるか不安だったんですが、成木川から坂道がつけられています。道標らしいものも立っていて「お帰りなさい」感に満ちあふれています。
成木川を渡り、林道に立ちました。これにて板取窪左岸尾根はおしまいです。
上はおそらく「大滝」。下はなにかの作業中。忘れました。足元に大滝があるらしいんですが、それほどでもなさそう(きわめて個人的な意見です)なのでパス。長久保山南尾根に向かいます。