今回は森沢左俣左岸尾根を登り、森沢右俣右岸尾根を下り、森沢右俣左岸尾根を登り、大羽根沢ナタ沢中間尾根を下りました。いずれも笹尾根の丸山の北面にクシャッと集まっている尾根で、名前はテキトーです。前回の「石原小屋窪左岸尾根と右岸尾根、篶ヶ窪左岸尾根と右岸尾根」に続き「短い尾根をゴニョゴニョと」シリーズの第4弾になります。
前回のハチザス沢歩きがすこぶる面白く、沢がらみの尾根歩きを探ってみたところ、近いエリアに見つかりました。森沢という沢の上流部で3本、大羽根山がらみの尾根が1本です。
10年に1度といわれる寒波のなか、ほぼほぼ情報のない尾根歩きにワクワクドキドキの出発です。
森沢左俣左岸尾根、森沢右俣右岸尾根、森沢右俣左岸尾根、大羽根沢ナタ沢中間尾根
(1/4 森沢左俣左岸尾根)
■コース | JR五日市線武蔵五日市駅→[START]森沢橋バス停→林道→(25分)森沢左俣左岸尾根取付→森沢左俣左岸尾根→(1時間20分)笹尾根1030m圏→(5分)丸山→笹尾根→笛吹峠→(20分)笹尾根1060m圏→森沢右俣右岸尾根→(50分)森沢左俣→(30分)森沢右俣左岸尾根取付→森沢右俣左岸尾根→(1時間20分)大羽根山→大羽根沢ナタ沢中間尾根→(1時間10分)檜原街道→(30分)[GOAL]檜原温泉センター数馬の湯→温泉センターバス停→JR五日市線武蔵五日市駅 (6時間30分) |
■歩いた日 | 2023年1月25日(水) |
※赤い線が歩いた軌跡です。ただ、正確無比なものではありません。あ〜、そ〜、このあたりを歩いたんだ、程度の参考にしてください。
■JR五日市線武蔵五日市駅→[START]森沢橋バス停→林道→(25分)森沢左俣左岸尾根取付→森沢左俣左岸尾根→(1時間20分)笹尾根1030m圏→(5分)丸山
森沢左俣左岸沿いの踏み跡をたどり、テキトーな場所から森沢左俣左岸尾根の横っ腹に取付きました。植林の中のキツい急登から植林雑木半々のそこそこおだやかな尾根になり、終盤はバーンと開けた尾根から笹尾根に乗り上げてちょっぴり歩けば丸山でした。
おはようございます。武蔵五日市駅の1番バスのりばです。セブン-イレブンの向こうから朝日がのぼり、
数馬行きのバスに乗って約50分、森沢橋バス停で降りました。檜原街道を少し引き返し、
森沢橋を渡って右折します。
森沢沿いの道をてくてく歩きます。右手の森沢は『奥多摩』(宮内敏雄 著 昭和刊行会 昭和19)の地図(89ページ)には森川と記載されています。川から沢に、いったいなにがあったのでしょう。
さらにてくてく歩いていくと林道森沢線(以後、林道)の起点です。
すぐにゲートを抜けます。
左手の竹炭工場を通過し、
ガラスより澄んだ水を眺めながらてくてく歩くと
正面にめざす森沢左俣左岸尾根が見えてきました。地形図によると森沢は右手奥で左右に分岐しているはずです。
左俣を渡ります。林道の先にトラバリ(黄と黒に配色されたよく見かけるバリケード。テキトーな名付けです。一般名称はA型バリケード。略してエーバリとも)が見えます。
森沢左俣左岸尾根を前にしてザックから杖を引っ張り出し、防寒着を脱ぐかどうか迷ったけれど着たまま登ることに。めちゃくちゃ寒いです。
正面から取付くのは藪だしとんでもない勾配なので断念。左俣沿いに踏み跡がのびているのでたどってみることにしました。
正面から取付くのは藪だしとんでもない勾配なので断念。左俣沿いに踏み跡がのびているのでたどってみることにしました。
かなり荒れていますが踏み跡は続きます。
スキあらば尾根に取付こうと思うのですが、藪はみっちり。スキを見せてくれません。
沢沿いを150mほど歩くと踏み跡は沢身にペタっとなり、沢の上流を探るとこの先に踏み跡はあるようなないような、ないよね、みたいなようす。
右手を見上げ、ここから森沢左俣左岸尾根に取付くことにします。
しばらく這うように登ってくると左からそこそこしっかるした踏み跡が登ってきました。沢沿いの踏み跡はまだ先があったのでしょうか。まっ、そんなことはともかく
這い上がってきて
ちょっぴり勾配はゆるんだんですが、さらに斜度はキツくなり這い上がります。
右から登ってくる尾根と合流しそうです。
標高800m(以降、「標高」は省略)あたりで合流。右手が雑木になりました。
登ってきて
860m圏で左右から登ってきた尾根と合流。
手前にこれから下る森沢右俣右岸尾根、奥に登る大羽根沢タル沢中間尾根が見えます。
900mあたりで植林に囲まれると
すぐに左から登ってきた尾根と合流し、また右手が雑木になりました。
合流後はおだやかな尾根歩きが続き、
1000mあたりで笛吹峠(うずしきとうげ)から下ってきた登山道を横断し、
バーンと広がった尾根のいちばん高そうな場所をテキトーに登ります。すぐそこに笹尾根の稜線が見えています。
登ってきて
笹尾根の登山道に立ちました。
なにか目印はないかと探してみると、ほんのちょっと登山道を下ったところに赤帽の細い木杭が刺さっていました(写真左下)。ここを森沢左俣左岸尾根のてっぺんとしても誰も怒らないと思いますが、
丸山に向かいます。ギュッ、キュッ、キュークッ、雪が鳴きます。
すぐに丸山のい山頂に到着。これにて森沢左俣左岸尾根はおしまいです。山頂には二等三角点があって標高は1098.26m、基準点名は西原村(さいはらむら)。
山頂からの眺め。
「午後の紅茶 あったかいミルクティー」を飲みながら休憩します。キンキンに冷えていました。
次は森沢右俣右岸尾根を下ります。引き返します。
次は森沢右俣右岸尾根を下ります。引き返します。