4種類の登山地図を持っているけれど必携は地理院地図とスマホGPS

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gear 装備
ジオグラフィカ(Geographica)の画面

登山の重要装備のひとつに地図があります。これを読んで地図に関してなにか得をするとか目から鱗とかいうことはまずないと思いますが、最後まで読むと2、3分の暇つぶしにはなるはずです。

わたくしは『山と高原地図23 奥多摩』『奥多摩 登山詳細図(東編)』『奥多摩 登山詳細図(西編)』を持っています。これらの市販地図のほかに地理院地図の地形図、それにスマホGPSも手放せない地図になっています。下調べで尾根の取り付きを探すときはGoogleマップのストリートビューでウロウロしたりもします。

『山と高原地図23 奥多摩』(昭文社)は2012年版です。古いのでこの地図で登山計画を練ることはありません。歩いたルートを蛍光ペンでなぞって記録用の地図として使っています。山に持っていくことはないんですが、歩いていない尾根や山域を探すのに役立っています。現在の最新版は『山と高原地図 奥多摩 御岳山・大岳山 (山と高原地図 24) [←amazonへのリンクです]』のようです。

山と高原地図23 奥多摩』の書き込み。「大丹波川左岸・名も無き尾根シリーズ」で歩いた都県境尾根西面の支尾根
大岳山から鋸山に延びている尾根の南西面はほとんど歩いていないことが判明


『詳細図』(吉備人出版社)は豊富なルート紹介とそのルートに沿って「急傾斜 露岩悪場」とか「手製道標」といった細かい情報が記載されています。また、要所間の所要時間だけでなく距離(実測)が5メートル単位で記入されている労作です。ただ、情報が多くなれば多くなるほど情報が情報を隠してしまうというジレンマに陥ってしまいます。地図上に情報を書き込まざるを得ないわけですから、基盤となる地図情報が隠されてしまうのは仕方のないことです。隠されていちばん困る情報はわたくしの場合、等高線です。非力なわたくしは等高線の詰まり具合に神経を使います。自分に歩けるかどうか、尾根の端っこや途中の等高線が文字で隠れていると文字を指でこすり落としたくなるぐらい悩ましい思いをします。現在アマゾンでは『奥多摩 登山詳細図(西編)[←amazonへのリンクです]』の入手はできますが東編は販売されていないようです。
その隠された情報を明らかにするのに活躍するのが地理院地図です。『詳細図』は地理院地図へ線や文字の情報を上書きしたものですから「原本」にあたるのは当然ではあります。ここでの地理院地図は本屋さんで売っている地図ではなく、ネット上の地理院地図です。地理院地図のいいところはなんといっても自宅にいながらほぼタダで入手できるところ。ほぼ、というのは地図作製には税金が投入されているし、地図を印刷するにはインターネット接続費用やプリンターのランニングコストがどうしてもかかるからです。紙代も。まっ、それはそれとして、該当山域を印刷して『詳細図』とセットにしてザックに押し込みます。ただ、例えば笹尾根の東の方なんかは私の持っている『詳細図』の範囲外なので、地理院地図だけを持っていくことになります。

印刷した地理院地図
印刷した地理院地図


1年くらい前から以上の紙の地図のほかにGPSを導入しました。厳密に言えばGPSは衛星測位システムのことですが、登山の世界でGPSといえば衛星測位システムを使ってデジタル地図上に現在位置を表示する機器やシステムを指すようです。わたくしのGPSは専用機ではなく、「ジオグラフィカ」というスマホアプリです。専用機を使ったこともなければ他の登山用アプリを使ったこともないので「ジオグラフィカ」の優劣を語る資格はありませんが、地理院地図の表示、ログの取得さえできればわたくしには必要十分です。無料版のまま使わせてもらっています。山を歩くことに関するたくさんの機能がありますが、わたくしには使いこなせません。

というわけで、地理院地図とスマホGPSは必携、コースによっては『詳細図』も持っていきます。
GPSを使うようになってイヤーな汗が背中を伝うような道迷いはなくなりました。良いのか悪いのか、まーイイことなんでしょうけど。けれどGPSに頼り切っているとそのうちイタい目に会うに決まっています。そー思ってます。
このほか、”奥多摩のトップガン”Mさんの実踏検証による「Mマップ」といった”特殊地図”についてはまた別項で紹介したいと思います。

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