ゴールデンウィークに鼻先を突っ込んだ4月某日、JR立川駅で久々にダンディ髭のSさんとばったり会いました。降りる駅は偶然にも一緒。Sさんはアカヤシオを探して某川の上流域へ。わたくしは花より団子、山菜を探しながら某川の左岸や右岸をぶらぶら歩きました。
以下は、Sさんに会った日やその前後の山菜探訪の成果です。
今年の山菜はわたくし的には豊作でした。登山道の脇にワラビがボーボーだったり、Googleマップの衛星写真であたりをつけていたワラビのポイントがバッチグーでおまけにウドが見つかったり、昨年に採るのを我慢して放っておいたタラの芽がニョキニョキだったり、山菜の神様に好かれたに違いない2025年の春でした。
[2024年 ワラビ、ゼンマイ、コゴミを採って食す!][2024年 葉わさびで春の奥多摩を思い一種一瓶]
■葉わさび
昨年より辛みを出せそうなレシピに変更しました。って、「へえーっ。そーなんだ」て思う人がいるかはともかく、新レシピは以下の通りです。
- 大鍋に水を沸かす(85度ぐらいに。この温度は重要らしい)。テキトー量の塩を入れる
- 葉わさびを3cm程度に切る
- 85度の熱湯に葉わさびを入れ、20秒ほどかき混ぜた後、水でさっと冷やす
- 葉ワサビの水をグッと絞る
- 密閉できるビンやタッパーなどの容器に入れ、シェイクする。振って振って振りまくる。「親のかたきー」と叫びながら(ここは「部長のクソー」などのアレンジもOK)2分間ほど振って振って振りまくる。この工程でツーンとくる辛みが出るか出ないかが決まる。らしい。肉たたきやすりこぎで叩くという方法もあるらしいけど力加減が難しそうなのでシェイクをチョイス
- この時点では辛味はほぼありません。テキトーな容器に入れて冷蔵庫に放置すること数時間、とんでもなく辛くなります。とんでもなく、です
出来あがった葉わさびには、しょう油をたらす、だし汁としょう油であえる、など、自由自在のテキトーな食べかたが待ち受けています。

葉わさびの完成。

葉わさびのお茶漬け。葉わさびをのせたごはんに熱いほうじ茶をかけ、とろろ昆布を添えました。葉わさびに塩味はないので醤油なんかで塩味を足すのがよさげ。

葉わさびの粕漬け。酒粕に酒、みりん、砂糖をテキトーに混ぜてねりねりして粕床をつくる。できるだけ水分を絞って刻んだ葉わさびを粕床にまぜまぜして完成。すぐでもおいしいけれど冷蔵庫に一晩ほど放置後のほうがよりおいしいかも。
■ワラビ

ワラビ。狙ったワラビだけがピンボケ。

ワラビだらけ。1週間ほど遅かったかもしれません。

ワラビとイタドリのごま油炒め。筒状のものがイタドリ。イタドリは御岳渓谷の遊歩道で採りました。
■ウド
ワラビの群生地の縁をうろうろしていたらウドにぶつかりました。
ウドは1〜2mほどに育ち、冬には枯れた竹のようになり、春にその根元から新芽が出てきます。ウドはウコギ科タラノキ属でタラノキの仲間らしい。確かに新芽の根元にはタラの芽と似た硬い毛が生えています。

ウド。もう少し若い芽が食べ頃らしいですが、わたくしは葉っぱが好きなのでバッチグーです。

ウド天そば。根元(手前)と葉に切り分けて天ぷらにしました。

冷凍して4、5日たったタラの芽(上)とウド。なんだか怪しいハッパに見えます。土を払い落としてそのまま冷凍しました。天ぷらにしましたが食感がやややわらかいだけでおいしく食べられました。
以上、2025年春の山菜のお話です。
お読みいただきありがとうございました。