わたくしのように非力だと急降下、急登に手袋(クライミンググローブ)は必須の装備です。木の幹や根を掴んでとんがった岩を掴むし、場合によっては根が掴めるように土を掘ったりもします。素手だとイタイイタイのばっちいばっちいなんで手袋は季節を問わず使っています。
クライミンググローブは軍手がいちばんだと思っています。軍手を知らないかたのために説明すると、よく道ばたに片方だけ落ちていて煎餅みたいになっているあれです。
以下、クライミンググローブとしての軍手のメリット、デメリットを書いてみます。
[きょうから使える一口メモ]手袋の数え方は双(そう)で、左右ワンペアを1双というらしいです。左右の形が同じ軍手や使い捨て手袋なんかは組とも呼ばれるようですが、軍手は双が似合います。実際、ガテン系労働者ウェアの最大手ワークマンなんかも双を採用しています。
■メリット
とにかく安い。滑り止めもなにもないベーシック品だと10双で200円しない(例えば以下はワークマンの「ワークマンで一番売れている“青”軍手 10双組 2本編み軍手」へのリンクです。リンク先は変更になるかもです)。片手10円。10回使えば1円。
軍手のままでスマホをシュッとかビヨーンとかできる。
基本的にフリーサイズなのでS? M? L? などと悩む必要がない。
ほぼ綿100%なので山で落としても山の生態系にダメージが少ない(はず)。
その素材ゆえ、夏は汗をぬぐえてタオルの補佐役になる。
その素材ゆえ、冬は鼻水をぬぐえてティッシュの補佐役になる。
柔軟性があるので重ねハメができる→防寒、防風効果を高められる。
樹木のネチョネチョした脂(ヤニ)から手を守る→軍手に付いたヤニの匂いをかぎながら缶酎ハイを飲むと高級ジンの味がする(素手でも他のクライミンググローブでも可。高級かどうかは意見が分かれるかも)。
ファッション性にやや難がある→山ガールに見向きもされない→山歩きに集中できる。
ベーシック品だと鎖の降下で滑りやすい→慎重な降下を心がけるので事故が減る→握力増強・維持の努力がQOLを高める。
樹脂の突起で滑り止めを施したものをはじめ、ブラック系の色で汚れが目立ちづらいもの、逆にカラフルに着色されたオシャレなもの、裏起毛であったかいもの、ポリエステルを素材にして装着感を心地よくしたもの、刃を握っても切れない防刃仕様のもの、などなどお気に入りの一品を見つけられるに違いない豊富なバリエーションがある。
■デメリット
特になし。
ホメ殺しにならないうちにやめときます。恐るべしクライミンググローブ、軍手!