2024年の秋。マイタケに舞う

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マイタケ ごはん

急峻な尾根に立つミズナラの根元にマイタケ発見!

10月某日、某所有の山林にてマイタケ狩りを敢行しました。これまでマイタケを見つけたのはたまたまの偶然、たまさかの僥倖でした。けれども今回はマイタケを狙っての入山です。尾根歩きはほぼ眼中にありません。「ほぼ」なのは正直なところ「見つかるわけないよなぁ」という思いが83%(個人の感想です)もあるわけで、マイタケをあきらめた時点で「マイタケのことなんか知りません!」という顔で尾根歩きへ移行することも考え、ルートもざっくり計画していました。
ところが、むふふのふのふ、です。とある名前はついているけれどそれほどメジャーではない尾根の1本隣の急峻きわまりない小尾根を登っていたときに見つけました。10mくらい先のミズナラの大木の根元にツグミの胸というかクマタカの胸というか巨大な松ぼっくりというかスズメバチの巣というか、濃い茶色と白のまだら模様がもっこりと盛り上がっているじゃないですか。軍手で山肌を掻くように這い上がりました。必死に這い上がりました。

マイタケです。まごうことなきマイタケです。うれしくて思わずなんとなくイメージしていた振付でマイタケの舞を舞いかけたんですが、こんなところで踊ったら急斜面を転げ落ちてしまいます。命あっての物種です。ココロの中の小躍りにとどめておきました。

マイタケ

マイタケ。ベリベリベリッとゆっくりゆっくり株の根元をはがしました。

収穫にとりかかります。株の根元を包みこむように両手を差し込み、四方八方にやさしく揺らし、ベリッて柔らかい破裂音がしたらそこを突破口にしてぐぐぐーっ、ベリベリベリとゆっくり株をはがしていきます。
収穫完了。と思ったら2、3m上のミズナラの根元に怪しげな陰影が見えます。どう見てもマイタケです。ツグミ(以下略)です。

そんなこんなのマイタケ狩りが終わりました。収穫は全部で2株半で約4kgほど。半は傷みが激しかったので取り残しました。ほぼ空にして背負ってきたザックが満杯になりました。

以下、ただの3回ですがマイタケを見つけたときの条件を書いておきます。

  1. 壮年期から老年期にかけてのミズナラの大木
  2. 木の谷側
  3. 急峻な地形
  4. 山の南面だけれども半日陰
  5. 毎年、同じ木に生えるとは限らない
  6. 10月中旬から11月中旬

これだけです。

マイタケ

自宅に持ち帰ったマイタケ。上の写真とは別の株。

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舞茸丼がおいしかった

■炊き込みご飯

マイタケの炊き込みご飯

マイタケの炊き込みご飯。味、食感ともにバッチグー。

具はマイタケのみ。醤油、酒、みりん、ほんだし、塩をテキトーに入れて裂いたマイタケといっしょに炊飯。文句なしのおいしさ。マイタケのシャキシャキした食感をより残すなら味をつけて炊きあがったご飯に軽く炒めたマイタケを混ぜるといいかも。

■マイタケのガーリックバター醤油炒め

マイタケのガーリックバター醤油炒め

マイタケのガーリックバター醤油炒め。定番のおいしさです。定番ってよくわかりませんが、多分、きっとそんなおいしさです。

マイタケをバターで炒めてドライガーリックスライスをバサッと振りかけて醤油をちょっと垂らして完成です。キノコにバターと醤油はほぼ鉄板の組み合わせだと思います。

■マイタケとナツメの中華スープ鶏むね肉の燻製入り

マイタケとナツメの中華スープ鶏むね肉の燻製入り

マイタケとナツメの中華スープ鶏むね肉の燻製入り。あまりおいしそうに見えない写真ですが、そうでもなく、漢方の煎じ薬みたいなクセがほんのちょっとある旨味たっぷりのスープでした。

裂いたマイタケ、生のナツメ、細ぎりにした鶏むね肉の燻製を中華スープにしてみました。味付けはウェイパーに塩コショウ。ちっともおいしそうに見えませんがマイタケの出汁と燻製のかすかな薫香、ナツメのほのかな甘味が相まってちょっと高貴(?)で滋養に富む(多分)おいしいスープになりました。

■マイタケの天ぷらラーメン

マイタケの天ぷらラーメン

マイタケの天ぷらラーメン。そばでなく、ラーメンでもなかなかイケます。

煮干しを丸ごと粉砕した粉を煮出した出汁と、鶏ガラスープの素と醤油を混ぜたタレのスープに茹でた中華乾麺で煮干しラーメンをつくり、マイタケの天ぷらをトッピング。のりと生卵も。蕎麦だとフツーなのでラーメンにマイタケの天ぷらを入れてみました。かなりおいしかったです。マイタケとのりの相性はいいと思います。マイタケのり巻き天ぷらなんておいしそうです。

■舞茸丼

舞茸丼

舞茸丼。ネギとの相性はとってもいいと思います。数日間、毎日喫食しました。

鶏もも肉の代わりにマイタケ、玉ねぎの代わりに長ネギでつくった丼。私製のかえしに白だしと水でマイタケをを煮て時間差で斜め切りしたネギを投入。溶き卵を2回に分けて入れ、テキトーに煮てご飯にかけて完成。煮汁にマイタケの旨味が出てかなりおいしいです。マイタケは天ぷらがいちばん好きなんですが舞茸丼が肩を並べました。

以上、お読みいただきありがとうございました。
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