今年は山菜採りに挑戦しようと思い、なんとなく良さそうなガイドブック3冊を読み比べてみました。買っていません。購入前の調査ということで図書館で借りました。買ってもないのにレビューめいたことを書くのは忸怩たるものがありますが、試乗せずに車を買う人はいないでしょうから似たようなものと思っていただければありがたいです。いや、ぜんぜん違うか。まっ、いいや。
読み比べたのは『美味しい山菜ハンドブック』『【新版】おいしく食べる山菜・野草』『いますぐ使える山菜採りの教科書』の3冊です。たまたまでしょうか、それともわたくしが借りた図書館の仕入れ担当が山菜に滅法詳しい方だったのかもしれませんが、3冊3様の特色のあるガイドブックでした。
ワラビの項目を読み比べてみました。山菜ド初心者のわたくしでも知っている山菜で、おそらく日本でいちばん有名な山菜だと思います。このワラビを探して採って食べるにはどうすればいいのか、わかりやすい手ほどきを求めて散策します。
美味しい山菜ハンドブック
(おくやま ひさし 著 文一総合出版 刊)
「里」「山」「水辺や海辺」のエリア別に山菜127種を掲載。
サイズは新書版でコンパクト。ワラビの生育地は「日当たりのいい草地やススキ野原などに育つ」と記述もコンパクト。一方、わら灰の作りワラビのアクを抜く方法が写真で紹介されていたり、「おひたし」にはカツオ節をすすめ、「とろろ」には酢味噌をすすめたりと、山野に持ち運ぶハンドブックというつくりではあるけれど「美味しい」にこだわりが感じられます。タケニグサやツルボ、ヒメウズなどという見たことも聞いたこともない山菜(じゃないよね)が「有毒植物」というジャンルで25種類収録されています。
(おくやま ひさし 著 文一総合出版 刊)
「里」「山」「水辺や海辺」のエリア別に山菜127種を掲載。
サイズは新書版でコンパクト。ワラビの生育地は「日当たりのいい草地やススキ野原などに育つ」と記述もコンパクト。一方、わら灰の作りワラビのアクを抜く方法が写真で紹介されていたり、「おひたし」にはカツオ節をすすめ、「とろろ」には酢味噌をすすめたりと、山野に持ち運ぶハンドブックというつくりではあるけれど「美味しい」にこだわりが感じられます。タケニグサやツルボ、ヒメウズなどという見たことも聞いたこともない山菜(じゃないよね)が「有毒植物」というジャンルで25種類収録されています。
【新版】おいしく食べる山菜・野草
(高野 昭人 監修 世界文化社 刊)
「早春」「春」「夏」「秋」のシーズン別に山菜・野草109種を掲載。
本のサイズはA5版(148mm×210mm)。ワラビの生育地は「日当たりのいい原野、山の斜面に生えています」の記述。んー、こちらもあっさりしています。ひょっとしてワラビがどこに生えているなんて問うことは山菜入門以前のことなんでしょうか。なんか冷たいです。けれども「おいしく食べる」とタイトルにあるようにワラビのほか「ぜんまい」や「たらのき」など有名どころの山菜は、料理だけでなく下ごしらえの方法なんかの写真が数点掲載されています。さすが月刊誌『家庭画報』を発行する老舗出版社のノウハウ投入という感じです。
(高野 昭人 監修 世界文化社 刊)
「早春」「春」「夏」「秋」のシーズン別に山菜・野草109種を掲載。
本のサイズはA5版(148mm×210mm)。ワラビの生育地は「日当たりのいい原野、山の斜面に生えています」の記述。んー、こちらもあっさりしています。ひょっとしてワラビがどこに生えているなんて問うことは山菜入門以前のことなんでしょうか。なんか冷たいです。けれども「おいしく食べる」とタイトルにあるようにワラビのほか「ぜんまい」や「たらのき」など有名どころの山菜は、料理だけでなく下ごしらえの方法なんかの写真が数点掲載されています。さすが月刊誌『家庭画報』を発行する老舗出版社のノウハウ投入という感じです。
いますぐ使える山菜採りの教科書
(大海 淳 著 大泉書店 刊)
「人里」「山地」「海辺」のエリア別に山菜100種を掲載。
名詮自性、名は体を表す、教科書っぽいつくりです。ワラビの生育地に関しては「平地や山地までの日当たりのよい草地、土手、林の縁、伐採地などに生える」と記載されています。ちょっと詳しいです。「林の縁、伐採地など」という記述にはグッときます。これまで見てきた林の縁や伐採地が頭をグルグル巡ります。けれども巡るだけ巡って春霞の向こうに消えてしまします。わたくしはどこに行けばいいんでしょう。学名が載っているのは3冊のなかでこの本だけで、どこに生えているのかは本文冒頭の「生態」といういかにも教科書っぽい項目名で紹介されています。葉などの特徴をイラストで詳解している山菜も多数掲載されているのも特徴です。
(大海 淳 著 大泉書店 刊)
「人里」「山地」「海辺」のエリア別に山菜100種を掲載。
名詮自性、名は体を表す、教科書っぽいつくりです。ワラビの生育地に関しては「平地や山地までの日当たりのよい草地、土手、林の縁、伐採地などに生える」と記載されています。ちょっと詳しいです。「林の縁、伐採地など」という記述にはグッときます。これまで見てきた林の縁や伐採地が頭をグルグル巡ります。けれども巡るだけ巡って春霞の向こうに消えてしまします。わたくしはどこに行けばいいんでしょう。学名が載っているのは3冊のなかでこの本だけで、どこに生えているのかは本文冒頭の「生態」といういかにも教科書っぽい項目名で紹介されています。葉などの特徴をイラストで詳解している山菜も多数掲載されているのも特徴です。
さて、この3冊のなかでアマゾンの「ハーブ・山菜」ジャンルの売り上げランキングでいちばん順位がいいのはどの本でしょう? 答えは『【新版】おいしく食べる山菜・野草』で、順位は2位(ちなみに1位は『美しき小さな雑草の花図鑑』というあまり山菜とは関係なさげな本です-2020年3月30日現在)です。
わたくしも『【新版】おいしく食べる山菜・野草』を買おうかな、と思っていたんですが、携帯しやすい『美味しい山菜ハンドブック』も捨てがたいです。山菜の姿形がしっかりわかる『いますぐ使える山菜採りの教科書』も実用性が高そうです。
うーむ。はやく決めないと山菜が生えてしまいます。