『日本アルプス殺人事件』で日本アルプスをビシッと理解することはできるかな

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日本アルプス殺人事件 山の本や映画
三浦かねのり氏によるPixabayからの画像

『日本アルプス殺人事件』(森村誠一 光文社文庫)の読中感想文です。「森村誠一 山岳ミステリー傑作セレクション」というシリーズの一冊で長編推理小説です。半分ちょっと読みました。

日本アルプスという言葉はこれまで200回以上は見聞きしたはずですが、正直、ドコなのかあまり深く考えたこともなければとくに知りたいと思ったことはありません。で、『日本アルプス殺人事件』を読んでスッキリ理解したかというとそんなことはなく、なかなか人生はうまくいかないものです。半分しか読んでないからかな。

同じ森村誠一の『密閉山脈』は二人の山男が一人の美女を巡ってうんぬんという展開があったんですが、『日本アルプス殺人事件』では三人の男が一人の美女を巡ってうんぬんというストーリーが展開されます。バージョンアップです。
ただ、この三人は山男というわけではなく、学生時代には同じワンダーフォーゲル部に在籍していたものの、それぞれ別の企業のエリートビジネスマンとして美女の前に現れます。三人は公私にわたってライバルとなり、あんなことやこんなことが起こります。はん? と思っていた導入部が伏線として徐々に意味を持ってきます。

タイトル通りに殺人事件が起こるんですが、いまのところ日本アルプスで事件は起きていません。これからどうなるのかはわかりませんが、殺人事件に絡むちょっと怪しい人物が横からというか下からというか上からかな? 浮上します。小西六製のパールⅣ型というクラシックな名写真機がストーリーにポンと投げ込まれて好きしやにはたまらない展開になってきます。

と、わたくしが読んだのはこのあたりまでです。日本アルプスがドカンドカンと筋に絡んでくるのはこれからだろうと予想します。是非そうなって欲しいです。読後には、これまでのように「日本アルプス」と聞いてもうすらボンヤリとしたイメージしか浮かばないんではなく、ビシッとした航空写真を眺めるような映像が浮かぶようになればいいな。犯人はあの人じゃないと思うな。

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