上滝(喜右衛門)尾根、タワ尾根(その2の1)

今回は前回同様、林道小川谷線(りんどうおがわだにせん 以下、小川谷林道)のどん詰まりで歩き、三又(みまた、みつまた)から上滝尾根(うえたきおね? かみたきおね? 喜右衛門尾根 きえもんおね)を登り、長沢背稜(ながさわはいりょう)を西へ歩き、タワ尾根を日原まで下りました。
上滝尾根は三又にストンと落ち込んでいるんですが、てっぺんはいうと長沢背稜にあるのは確かなのですが、どうやらこれといって名前はないようです。長沢背稜の縦走路を横切ってそのまま尾根伝いに登って辿り着いたてっぺんを喜右衛門ノ頭と命名。上滝尾根は尾根が入り組んでいて地形がはっきりしません。わたくしは本当に上滝尾根を歩いたのでしょうか。ちょっと不安です。
喜右衛門ノ頭から長沢背稜をタワ尾根のてっぺんである滝谷の峰まで歩こうかとも思ったんですが、『奥多摩登山詳細図(西編)』(吉備人出版)に「藪☓」の記載を見付けてパス。縦走路からタワ尾根を下りました。
今回は徹頭徹尾、終始一貫、首尾一貫、一部始終、脈絡通徹、一気通貫、緑に包まれた尾根歩きでした。
今回の上滝尾根から東へ、石楠花尾根ゴンパ尾根七跳尾根大栗尾根ハンギョウ尾根ヨコスズ尾根棒杭尾根鳥屋戸尾根。長沢背稜の南側にできた尾根で、タワ尾根の東側にある主だった尾根を歩いたことになります。ちょっと困った事態です。わたくしの体力、脚力で日帰りできる尾根がなくなってきました。無理矢理ややこしい尾根を歩くのはデンジャラスだし、同じ尾根を歩くのはあまり楽しくはありません。しまいっぱなしのテントや寝袋がちゃんと使えるかどうか、チェックしてみようと思います。

コース JJR青梅線奥多摩駅→[START]東日原バス停→日原街道→林道小川谷線→広場→(3時間)三又→(2時間20分)上滝尾根→喜右衛門ノ頭→長沢背稜→(20分)タワ尾根→[GOAL](2時間50分)東日原バス停→JR青梅線奥多摩駅
歩いた日 2019年5月25日(土)
※赤い線が歩いた軌跡です。ただ、正確無比なものではありません。あ〜、そ〜、このあたりを歩いたんだ、程度の参考にしてください。


[START]東日原バス停→日原街道→林道小川谷線→広場→(3時間)三又→(2時間20分)上滝尾根→喜右衛門ノ頭


上滝尾根の取り付きはデンジャラス。尾根は入り組んで楽しいといえば楽しいけれど何度も「ん、これでいいの」とスマホGPSを確認。


おはようございます。奥多摩駅の靴洗い場前でバスを待っています。川乗橋行きの臨時バスが1台出発した後、東日原行きに乗車しました。

東日原バス停でザックから黄タオルを引きずり出し、出発です。小川谷橋(おがわだにばし)を渡って右へ、日原鍾乳洞を過ぎて日原燕岩洞門(にっぱらつばめいわどうもん)をくぐれば小川谷林道の始点です。

小川谷林道を広場まで歩きます。釣り人だと思うんですが、全部で4台の自転車が林道に止められていました。最後の写真に虫のように黒く写っているのはそうです虫です。立ち止まると目を狙って飛んできます。道中、悩まされました。


広場からほぼ南方向の景色。いちばん奥は石尾根じゃなかろうかと思うんですがどうなんでしょう。

ところで小川谷林道の終点はここなんでしょうか。始点ははっきりしているんですが、終点がよくわかりません。ロープの先に進みます。

この崩落を越えて、ザックを下ろし、靴紐をビシッと締め、軍手をし、水を飲んで出発です。

2度目の余裕なんてものはありません。小川谷に落ちないよう、必死に道を辿ります。最後の写真で奥から流れているのは滝谷(大京谷)、右から流れているのは割谷(悪谷)と合わさった酉谷。三又に到着です。
滝谷は『多摩川源流部の沢・尾根・淵・滝・小字等の地名と由来に関する調査研究-奥多摩編-(2005年 中村文明 多摩川源流研究所 所長)』によると「地元では、大京谷と呼ばれている。大小無数の滝が続くことから、滝谷とも呼ばれる下滝は、落差15m、上滝は落差50mの見事な滝である。」とあります。
割谷については「出合いから150m近く両岸が絶壁の谷が続く。滝有り淵有りの悪場から、この名前が付いた。別名は割谷(ワレタニ)。大地が真っ二つに割れたような地形からそう呼ばれた。」とあります。
また同書には「酉谷出会いと三又(ミマタ)の大淵の間に、キエモンのワサビ田があり、ワサビ田や山作業のために小屋が建てられていた。」とあり、これが上滝尾根の別名、喜右衛門尾根の由来のようです 。


橋の向こう、正面が上滝尾根の下端です。

これは前回歩いた石楠花尾根の方向(酉谷と割谷の出合い)。

橋を渡ります。

橋を渡り、滝谷をジャンプして、

食事にします。完膚なきまで潰れてしまったサンドイッチを氷水というか氷が溶けた水と一緒に食べました。サンドイッチの具はわたくし製のローストポーク。

小川谷の下流方向です。水面に空が細長く映っています。

酉谷の上流方向です。

緑を見上げ、サトウハチローの 『悲しくてやりきれない』を思い出します。

深い森の みどりにだかれ
今日も風の唄に しみじみ嘆く
悲しくて 悲しくて
とてもやりきれない
このもえたぎる 苦しさは
明日も 続くのか
(一部抜粋)。

悲しくはないけど思い出します。思い出して、  ちょっと悲しくなります。なんじゃそれ。

上滝尾根に向かいます。手前の滝谷を渡り、右に回り込み、

橋を渡ってちょっと登ったところにあった道標まで引き返し、

道標の向こうに登っていきます。

アディオス! 三又! きっとまた来ます!

それはそれとしてとってもデンジャラス 。ノッペリした道の右側は酉谷にほぼ直滑降です。

もう一回、アディオス! 三又!

このノッペリに胆がちょっぴり凍りそうになるも

半凍りでなんとかクリア。

赤テープが出現。上滝尾根 には新旧いろいろなマークがありました。上滝尾根の地形は複雑です。 一見さんお断りみたいな雰囲気でもあります。トラバース気味に向こうの尾根筋に向かいます。

尾根に乗りました。これが下の方。

こっちに登ります。

陽を通すと葉っぱはとてもきれいです。
左手の尾根に赤リボンが見えます。あっちの方がしっかりした尾根っぽいです。

尾根筋乗りました。これは下の方。

登ります。

コンクリート杭と林班界標。支え合っていました。

登ってきて、

登ります。

左から尾根がにじり寄ってきて。

合流。1200mあたりです。

これは1250mあたりをちょっと上から撮ったもの。薄ーい踏み跡が尾根を横切っていて向こうに赤テープも見えます。小川谷右岸上段歩道かと思いましたが、この後も何本か似たような踏み跡を見ました。上段報道がどれなのかさっぱり分からずじまいです。

登ってきて、

登り、

登ってきて、

登ります。

向こうはタワ尾根のウトウの頭が見えます。

1350mあたり。このあたりから

なだらかな尾根が続きます。

長沢背稜がうっすらと見えます。

割れたクルミみたいな折れた木。

下草が生えたところを通過します。

1480mのピークに到着。水を飲んでちょっと休憩。

ピークを過ぎてちょっと歩くと、壁みたいに尾根が横たわっていました。ホント、上滝尾根はヘンな形の尾根です。まっすぐ進んでも登れなくはなさそうですが、

左手の尾根の低い方に赤テープが見えます。

従います。

尾根に乗りました。

登ります。

登ります。

まだまだ登ります。

あっちから登ってきて、

しっかりした踏み跡に出ました。ここが長沢背稜の縦走路だと思い、ザックをおろし水を飲みながら周囲を見渡します。

違いました。縦走路はまだ先です尾根筋を追います。

ここで縦走路にでました。尾根は向こうに続きます。また水を飲んでちょっと休憩。

尾根の続きです。

結構キツいです。

これといって道はないのでテキトーに登ってきました。

喜右衛門の頭(1640m圏)に到着。これにて上滝尾根はおしまいです。ホントにとらえどころのない形をした尾根でした。ビシッと下るのはわたくしには無理っぽいです。
<<トップページへ
次へ>