奥多摩尾根歩き
観音沢左岸尾根、板取窪左岸尾根、長久保山南尾根、和泉入尾根

(2/2)


成木川→林道常磐線→(10分)長久保山南尾根→(55分)長久保山→(5分)670m圏→和泉入尾根→(50分)林道和泉入線→(30分)[GOAL]諏訪神社→庚申の水→名栗川橋→さわらびの湯→ノーラ名栗・さわらびの湯バス停→西武池袋線飯能駅


長久保山南尾根:藪への突入に始まって、手製の道標に出会って驚いて、岩の衝立群を過ぎて登山道を横切るとすぐに都県境尾根の稜線でした。都県境尾根に出ると長久保山はもう目と鼻の先、は言い過ぎですがほんのちょっとの先です。
和泉入尾根:歩きやすいい尾根道が続きました。下端の和泉入右俣、左俣の出合は妖精が舞っていてもおかしくない雰囲気です。ふわりくるりと落ちていた葉っぱは妖精だったのかしら。。。違うような気がします。

成木川対岸の巨岩を眺めながら下流に向かいます。
あの正面の稜線が長久保山南尾根のはず。
水場がありました。コンビニで買ったルイボスティーがまだ余っていたんだけれどせっかくなので水を汲みました。フツーに薄くなりました。
あそこが長久保山南尾根の突端です。
突端の成木川側にカーブミラーが立っていました。「ヒルクライム ゴールまで2.5km」「注意 自転車が練習しています 山455m」といった案内板がくくりつけられています。自転車が勝手に練習していたら怖いですが、3人の自転乗りと軽く挨拶をしてすれ違いました。
カーブミラーを背にして、石垣のいちばん低いところから長久保山南尾根に取付きます。
藪に突入しました。状況がさっぱりわかりません。尾根は左のほうです。テキトーに登っていきます。
尾根に乗りました。藪はちょっと薄くなり、
さらに薄くなって登ってきて
そこそこの急登が続きます。青空が見えてあそこがまるで稜線のようですが、だまされてはいけません。あれはニセ稜線です。都県境尾根の稜線はまだまだずっと上です。
520m圏でアセビがちになると急登はゆるみ、
尾根に岩が混じるようになって
590mあたりです。シカの道標がありました。伐採された立木にビス止めされていました。驚きです。こんなところに道標があるなんて思いもしませんでした。お手製感あふれるかわいい道標ですが、アルミ板を切り出したもので手間がかかっています。道標を眺めながら薄いルイボスティーを飲んでちょっと休憩しました。
出発するとすぐに衝立のような岩が尾根のあちこちに並んでいました。鍵穴のついた岩もあったりして気を取られていると、
いきなり都県境尾根の登山道に出ました。
そのまま尾根を登ります。おだやかな尾根歩きが続きます。あれはニセ稜線ではないはず。
660m圏で都県境尾根に立ちました。長久保山に向かいます。
3、4分で長久保山の山頂に到着です。これにて長久保山南尾根はおしまいです。山頂! という雰囲気は皆無ですが、名前をつけたほうがなにかと便利な山だった(な)のでしょう。山名の書かれた立派な標柱や「二級基準点 公共 NO.1 青梅市」が設置されています。NO.1です。特別感が醸し出されますが、まっ、それはそれ、長居をする理由はないので和泉入尾根に向かいます。
都県境尾根の右側に和泉入尾根を探しながら歩きます。ほんの2分ほどで和泉入尾根が見えてきました。
和泉入尾根の登山道をはさんだ反対側に立っていた看板。
ズボンを引き上げ、和泉入尾根を下ります。めちゃくちゃ歩きやすい尾根道です。
下り始めてすぐ、660mあたりの分岐です。なんとなく右に行ってしまいそうですが左へ。
そこそこの急降下です。
下ってきて
下ります。左雑木、右植林の尾根から
倒木ゾーンあたりで植林に囲まれて
ギューッと下っていきます。
左手の木立の向こうはかつて下った柳沢右岸尾根です。
右手の向こうは長久保山北東尾根
スギの大木の根もとの祠かなにかがあったような痕跡みたいだけれどもなんでもないようなバラバラとした岩を通り過ぎ、
左手下からは名前のわからない谷(和泉入右俣)の水の音が大きく聞こえてくるようになって
右手下の名前の分からない谷(和泉入左俣)からは水の音はかすかで、
大小2つの音が尾根の先端で合流するようです。
ほぼ傾斜はなくなったんですが尾根は終わりません。ずーっと続いています。
大きな音の谷のほうに踏み跡が見えました。踏み跡まで降りて上流へたどってみると、小さな滝を見下ろせる場所で行き止まりになっていました。
尾根に復帰しました。古道らしい雰囲気です。
いよいよ出合です。道をはずれて大岩の上に立ってみました。出合の真上です。
下ってきました。
出合に立ち、和泉入尾根を見上げます。これにて和泉入尾根はおしまいです。
名前のわからない谷が合流して和泉入になって流れ下ります。

和泉入尾根を下ってきて和泉入右俣、左俣の出合に立ちました。和泉入右岸の道をたどり、下山します。
右岸の道をたどります。そこそこ荒れています。道がなくなっているところもあります。いったん流れ落ちた土砂に足を降ろしてめちゃくちゃ狭い道に上がりました。
ここも崩れ落ちていました。振り返って撮影。荒れてはいますが古人が歩き踏み固めてきた「土台」を感じられます。
草に覆われましたが道は続いています。危なっかしい谷際の道は終わったようです。
左岸に立派な林道が見えたりして
「燃やすまい 山は緑に萌えるもの 名栗村」の看板を過ぎ、
左岸に渡り、
右岸に戻ると赤い屋根が見えてきて
イチョウの葉っぱ道を歩いていくと
下名栗諏訪神社に到着しました。毎年夏の例大祭で奉納される「下名栗の獅子舞」が有名です。無事に下山できたことを感謝する舞を舞う元気はありませんが、ここを今回の尾根歩きのゴールとします。
3基の碑を過ぎ、
和泉入尾根が見えているんじゃないかな、ととりあえず写真を撮ったり、「庚申の水」で水を汲んだり、
缶ビールを買おうと当てにしていた商店が廃業していたり、壊れた時計を見上げたり、
廃業した商店で大工仕事をしていたお兄さんに缶ビールが買える店を教えてもらって向かうもちょっと迷ったり、100人近いトレイルランナーとすれ違ったり(「第9回FunTrails Round 秩父&奥武蔵 100K/30K」という大会だったらしい)、缶ビールをぶら下げて歩くのはランナーに悪いかなと思って県道のコースからはなれて入間川に架かる小さな橋を渡ります。
着いた先は「さわらびの湯」。風呂上がりの缶ビールです。缶ビールと紅葉を一緒にビシッと撮ったつもりがこんな写真になっていました。
山の神様、地権者の皆様、きょうもありがとうございました。ゴニョゴニョとお騒がせしました。また、よろしくお願いします。