奥多摩尾根歩き
ゴンエ窪右岸尾根、ウトウ沢右岸尾根、タワ尾根南面水源巡視道

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タワ尾根南面水源巡視道→(1時間30分)オロセ尾根→タワ尾根南面水源巡視道→(20分)孫惣谷林道→(15分)八丁橋の手前の橋→日原林道起点→(40分)[START]東日原バス停→JR青梅線奥多摩駅


タワ尾根南面水源巡視道は途中で道を見失いましたがなんとか復帰。ふかふかの落ち葉を踏み締めながらの自然林に包まれた心地よい山歩きでした。ただ崩落した栃ノ木沢の高巻きは怖かった。最後の下降は2mほどだったんだけれど細い根っこ2本を握りしめ、切れたらどうなるの? のドキドキの下降でした。

タワ尾根南面水源巡視道のアララギ谷方向。
反対のオロセ尾根の方向へ進みます。
写真よりは道の形ははっきりしています。落ち葉で隠れた路肩をはずさないよう歩きます。
ウトウ沢の対岸。この写真にはサルが20匹以上は写っているはずです。子尾根を回り込んでいきなり現れた闖入者に驚いたのか、いっせいに山肌を駆け上がり始めました。壮観と言ったら大げさですが、なかなかの見ものです。威嚇なのか時折キーっと甲高い声で鳴いています。これまでシカだと思っていた鳴き声にサルが混じっていたことが判明。鳴き声の最初に「ピ」が入っていたらシカの可能性大だと思うんですが、どうかな。
ウトウ沢を渡ります。下流方向。
上流方向。サルに上の位置をとられると危険です。これまで何度か石や枯れ枝を投げられたことがあります。サルに嫌われる体質なのでしょうか。そそくさとサル下を通過します。
この尾根は
焼小屋尾根(登ったとき 下ったとき)。
焼小屋尾根の下方。焼小屋尾根を乗り越し、
先に進みます。
すぐにピンクリボンがヒラヒラしている獣よけのフェンスが見えてきます。
かつて焼小屋尾根と思ってよじ登った場所です。ここを登るなんて無茶したものです。
よじ登った場所からホンモノの焼小屋尾根を振り返ってみました。うーん、すぐそこなんですがね、なんでここから登ったんでしょうか。謎。
先に進みます。大きなくの字くの字でじょじょに東へ下っていきます。
1190mあたり。ここで左に折れたのですが
まったく道の形は失せました。テキトーに歩いていきます。「ちょっとあやふやな道を歩く簡単なお仕事 時給:1,050円 勤務地:奥多摩周辺」だったらおもしろいのに、などと思いながらてくてく歩いていきます。
少し下に幹に巻かれた黄色いテープが見えました。
そこまで下ってみましたが、やはりはっきりした道はありません。引き続きテキトーに歩いていきます。
大岩にからみついた大木を通過します。
谷というか、荒々しくえぐれた水の流れていない溝を
何本か通過します。ウトウの頭の真南の1180mあたりです。
その溝を越すたびに上下に目をやって道を探していたんですが、上方に赤テープが巻かれた木が見えて道らしきものを発見。道まで登ります。
歩いてきたルートより上に巡視道はあったようです。振り返っての撮影です。この写真ではその道はわかりません。肉眼でもよくわかりませんでした。1190m圏です。
古い石組みを通過します。
石組みの谷側に立っていた巨大な切り株。
苔むした石組みに守られた道を歩いたりもします。
焼小屋窪という谷の右岸尾根を乗り越します。
尾根の下方。
しっかりした道が
続きます。心地よいです。
栃ノ木沢右岸尾根を乗り越します。
栃ノ木沢右岸尾根の下方。
栃ノ木沢です。道はばっさりと欠落しています。
対岸の道も数mなくなっています。
高巻くことにしました。
高巻き中。振り返っての撮影です。斜度のキツいのっぺり道、というか微妙な凹みをたどってきました。
高巻き中。
これは確か高巻きを終えて振り返った写真です、高巻きから巡視道に降りる最後の2mほどは本当にデンジャラスでした。万が一、落ちても巡視道に引っかるだろうと思ったんですが、まず杖を巡視道に投げ落とし、ようやく探り当てたというか掘り当てた(ルーツファインディング)割り箸の先ほどの2本の根っこをそれぞれ左右の手で握りしめながらズリズリと懸垂下降。足場もなく、大きな動きは根っこを切るかもしれないので山肌におそるおそる爪先を押し当てて根っこへの負荷を減らすのが精一杯でした。
なんとか巡視道に降り、快適な道が続きます。
左奥から歩いてきました。右に登るとオロセ尾根です。振り向いて巡視道をたどり、下っていきます。
歩いてきた巡視道と同じ方向からきた道(これも巡視道でしょう)と合流しました。下ります。
振り向いてオロセ尾根です。
くの字くの字で
ドカドカと下っていきます。
孫惣谷林道です。
林道に降りました。これにてきょうのタワ尾根南面水源巡視道はおしまいです。急げば16時台に東日原を出るバスに間に合いそう。
道中。
道中。
八丁橋の手前に架かる橋まで戻ってきました。
時々の小走りで集落までたどり着きました。バスに間に合いそうです。日原街道の向こうで本仁田山(ほにたやま)が傾いた日に照らされていました。
バスを途中下車して缶ビールを購入。奥多摩の女(ひと)に会いました。「SEのTさんに東日原バス停でバッタリ。先々週も会ったんだよね。きょうはそれほどヘンタイ山歩きじゃなかったみたい。にしても三又あたりの細かい谷筋を登ってタワ尾根を下ったんだって」などという世間話は早々に切り上げて駅に急ぎました。
ホリデー快速を待つホームはめちゃくちゃ混んでいました。奥へ奥へと進み、スッと立っていたTさんと合流。駅をばんばん飛ばしながら疾走する満員の電車のなか、あーだこーだとヘンタイ山歩きのヘンタイ話も疾走するのでした。
山の神様、地権者の皆様、きょうも好き勝手に歩かせていただきありがとうございます。また、よろしくお願いします。