今回はウトウ沢右岸尾根を登り、焼小屋尾根(やけごやおね)を下りました。
どちらもタワ尾根の北面にある尾根です。タワ尾根の支尾根ということもできるのでしょうか。ウトウ沢右岸尾根のてっぺんは1602mのピーク(大京谷ノ峰 だいきょうだにのみね)で、下端は孫惣谷(まごそだに)に落ち込んでいます。
1602mのピークからタワ尾根を少し下ると、というか登るとウトウの頭です。ウトウの頭からそのままタワ尾根少し下ると焼小屋尾根のてっぺんです。おおよそ1480mあたりですが、はっきりしません。ちょっと下ればキッパリとした尾根ですが、てっぺんあたりはノッペリとした感じで、取り付き探しにウロウロしました。
ウトウ沢右岸尾根はできるだけ下端から登ろうとしたんですが、ちょっと失敗。西隣のやたらキツい尾根を水源林巡視路(以下、巡視路)まで登って、巡視路からウトウ沢右岸尾根に取り付くことになりました。その代わりというわけではないんですが、途中から一緒になったモノレールがてっぺん近くでは尾根筋を離れていくとわたくしはモノレールと決別し、岩がちの尾根にこだわってビシッとピークまで登り詰めました。エラそーに言うほどのことではありませんが。
焼小屋尾根は孫惣谷林道まで下りました。最下端部でちゃんと林道に下りられるのか不安でしたが低い擁壁からズルッズーッと着地できました。
※コースは『バリエーション ハイキング』(松浦隆康著 新ハイキング社)とMマップを参考にさせていただきました。ありがとうございます。
ウトウ沢右岸尾根、焼小屋尾根
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■コース | JR青梅線奥多摩駅→[START]東日原バス停→(50分)八丁橋→孫惣谷林道→(1時間30分)ウトウの沢→ウトウ沢右岸右岸尾根支尾根→水源林巡視路→ウトウ沢右岸右岸尾根→(2時間)1602mピーク(大京谷ノ峰)→(30分)ウトウの頭→タワ尾根→(15分)焼小屋尾根→(1時間40分)孫惣谷林道→[GOAL](1時間10分)東日原バス停→JR青梅線奥多摩駅 |
■歩いた日 | 2019年6月16日(日) |
※赤い線が歩いた軌跡です。ただ、正確無比なものではありません。あ〜、そ〜、このあたりを歩いたんだ、程度の参考にしてください。
■JR青梅線奥多摩駅→[START]東日原バス停→(50分)八丁橋→孫惣谷林道→(1時間30分)ウトウの沢→ウトウ沢右岸右岸尾根支尾根→水源林巡視路→ウトウ沢右岸右岸尾根→(2時間)1602mピーク(大京谷ノ峰)
孫惣谷林道から巡視路までの支尾根はとてつもない苦行でした。1370mあたりでモノレールと合流しました。
おはようございます。東日原バス停から歩いています。 梅雨というには激しすぎる雨が都心をズブ濡れにした次の日、天気予報は 的中。日原はこんなに晴れました。
不審なドローンを追跡するヘリコプター、クジラの親子、口から飛び出した玉を追いかける龍みたいな雲がわたくしを迎えてくれました 。
不審なドローンを追跡するヘリコプター、クジラの親子、口から飛び出した玉を追いかける龍みたいな雲がわたくしを迎えてくれました 。
煙突みたいな稲村岩を見上げながらテクテク歩きます。
「幽水栃の雫(筆者加筆)」 。垂れているのを見るのは久しぶりです。
小川谷橋(おがわだにばし)です。
渡ります。
渡って左折。日原林道を歩きます。
日原川について学びます。
あのポッコリした雲を吐いているピークは、前回歩いた巳ノ戸尾根の大きな岩だと思います。あっちからこっちが見えていました。
伊勢橋(いせはし))を渡ります。
氷川鉱山(ひかわこうざん)の坑道入口(?)を通過。
八丁橋(はっちょうはし)の手前にある駐車スペースに到着。たくさんの車が停まっていました。
これは駐車スペースのちょっと手前にあった道。 気になります。
それはさておき、八丁橋ではなく、右に折れるこちらの橋(オロセ橋?)のゲートをくぐって孫惣谷林道を登っていきます。
橋から下流方向を眺めています。
途中、オロセ尾根に取り付く木の階段(アベックが楽しそうに身支度をしていたので写真はなし)を過ぎ、氷川鉱山の横穴を過ぎ、
孫惣谷をまだぐ送水管を過ぎ、
水がザンザカ流れる谷を過ぎ、
氷川鉱山天祖事務所を通過します。切り替え画像は帰りの撮影。
これはオリツキ窪という沢でしょうか。このあたり、次から次へと沢が登場し、わたくしにはどれがどうなのか判然としません。これがオリツキ窪なら、
Mマップによると右岸からも
左岸からもタワ尾根に登れるようです。
これは橋を渡ってすぐ右の水たまり。濃い茶色に見えているのは数千匹はいると思われるオタマジャクシたちです。それはそれは元気です。
燕岩(つばめいわ)でしょうか。
天祖山(てんそざん)でしょうか。
などと歩いていると鉱山のゲートまで来てしまいました。これは行きすぎです。ウトウ沢を目指して引き返します。
4、5分くらい林道を下ってウトウ沢に到着。ガッツリ抉れているけれど水は流れていません。そのせいか、欄干がわりの鉄筋とトラロープもなんとなくやる気がなさそうです。
右岸のここから登り始めます。
登り始めてすぐの大木。『バリエーション ハイキング』の「ウトウ沢のシナノキ」はこの木でしょうか。
とんでもない急登です。
この真ん中の木もかなりデカいです。「ウトウ沢のシナノキ」の候補です(多分、違います)。
右隣のあの尾根が本筋です。が、こちらのとんでもない急勾配をしのぐさらにキツい坂に見えます。この尾根を維持します。
写真ではのどかそうですが、かなりキツい坂です。
登ってきて、
登ります。
足元はこんな感じ。この石たちは足を載っけると、いとも簡単にニュートン力学に従ってズルーっと、必要以上と思われる距離を移動します。
急登にあえぎながら見上げると巡視路と思われる道を確認できました。土留の材木が水平に伸びています。
巡視路に立ちました。ここを登ってきました。
こちらは巡視路の奥(左 北)、孫惣谷の上流方向です。
で、こちらの右手がウトウ沢右岸尾根です。奥に尾根の乗越が見えています。
ウトウ沢右岸尾根の乗越に到着。
この巡視路をズーッと歩けば焼小屋尾根やオロセ尾根なんかを横切るはずです。
これはウトウ沢右岸尾根の下方。登れるといえば登れそうだけれども、うーん、みたいな勾配です。
いよいよここからウトウ沢右岸尾根です。
そこそこの急登ですが、巡視路までの激登を思えばたいしたことはないような気もします。ホントーに気のせいかも。
右側はとくに切れ落ちています。
登ってきて、
登ります。
登ってきて、
登ります。ここで初めて赤いリボンを見ました。この尾根を下るときの目印なのでしょうか。
左から尾根がにじり寄ってきています。下ってきて、あちらに迷い込まないようにというマークなのでしょうが、あっちの尾根を歩きたい人には余計なお世話といえなくもないような。「赤テープ あればウザいし なきゃ不安」(奥多摩尾根歩き吟)。
素敵な尾根です。
天祖山(てんそさん)がエイのような腹を見せています。
1370mあたり、左からモノレールがやってきました。
これからてっぺん近くまで一緒です。
モノレールの下り方向。水松山南東尾根(あららぎやまなんとうおね 中尾根)を歩いたときにズーッと下の方でこのモノレール横切ったことがあります。
モノレールのある尾根を眺めながらしばしご歓談ください。
まだまだ登ります。
変化に富んだ尾ネール(モノレールが敷設された尾根のこと)です。
ようやく500mほど歩いたようです。
まだまだズーッと続いています。
モノレールは尾根筋をはずれ、グイーンとあっちへ向かいます。
ちょっと悩んだ末、左手の尾根筋を登ることにしました。どうにもならなくなれば引き返すだけです。
こんな尾根です。
ずいぶん登ったと思ったんですが、モノレールはすぐ下に見えます。
登ってきて、
もうすぐです。
登り終えました。タワ尾根と合流です。
こんなところを登ってきました。
ちょっぴり右に歩くと1602mのピーク(大京谷ノ峰)でした。これにてウトウ沢右岸尾根はおしまいです。キツいけれども楽しい尾ネールでした。