今回はヨウヘイギ沢左岸尾根を登り、ヨウヘイギ沢右岸尾根を下りました。どちらも川苔山の北東にあるヨウヘイギの頭をてっぺんにしてヨウヘイキ沢と大丹波川の出合あたりに没しています。ヨウヘイギ沢を挟んで登り下りして唇の形ができる尾根歩きです。上唇のヨウヘイギ右岸尾根と下唇の左岸尾根が、ヨウヘイギ沢でピチッて閉じられていて、沢をタラタラとヨダ、、、じゃなくて清水がチョロチョロと流れている、そんなあんばいです。
ヨウヘイギという名前の由来を調べてみましたがさっぱりわかりませんでした。
前回の「新蔵指ノ丸北東尾根、曲り尾根」よりさらに大丹波川の上流域の尾根歩きです。初冬の冷気がキュッキュヒュンと身にしみたけれども尾根歩きはホットなものでした。
ヨウヘイギ沢左岸尾根、ヨウヘイギ沢右岸尾根
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■コース | [START]JR青梅線川井駅→清東園バス停→大丹波林道→ヘリポート→(2時間35分)大丹波林道末端→大丹波川→(20分)ヨウヘイギ沢出合→ヨウヘイギ沢左岸尾根→(2時間15分)ヨウヘイギの頭→ヨウヘイギ沢右岸尾根→(1時間40分)ヨウヘイギ沢出合→大丹波川沿いの道→(30分)大丹波林道→(1時間50分)[GOAL]JR青梅線川井駅 (8時間50分) |
■歩いた日 | 2024年12月8日(日) |
※赤い線が歩いた軌跡です。ただ、正確無比なものではありません。あ〜、そ〜、このあたりを歩いたんだ、程度の参考にしてください。
■[START]JR青梅線川井駅→清東園バス停→大丹波林道→ヘリポート→(2時間35分)大丹波林道末端→大丹波川→(20分)ヨウヘイギ沢出合→ヨウヘイギ沢左岸尾根→(2時間15分)ヨウヘイギの頭
ヨウヘイギ沢左岸尾根へのアプローチは大丹波林道の末端から大丹波川に降り、そのまま渡渉。取付を探してうろうろしてしまいました。
尾根は危なっかしい急登で始まり、急登は残ったまま葉を落としたブナやミズナラの尾根をずーっと登りました。
地形はそこそこ複雑で左右からの尾根と合流するたびに進路が変わりました。まっ、迷うことはありません。高いところに登ればいいだけですから。
おはようございます。川井駅です。改札を出て左の階段をおり、大丹波川に架かる大正橋を渡ってすぐ右折。大丹波川沿いをてくてくてくてく歩き、約1時間で清東園バス停に。ピッカピカのトイレを拝借し、
棒ノ折山(棒ノ嶺)への登山口を過ぎ、
たもとに大丹波沈砂池のある朴橋(ほうのきはし)を渡り、大丹波林道へ。
地面のカーブミラーに見入り、
ブレイクダンスをしたくなる(踊れないけど)ヘリポートを通過し、
前回、登ってきた大丹波川への下降点を過ぎます。
道中。
次の大丹波川への下降点を通過し、
自転車やビデオデッキ、テレビなんかの不法投棄を過ぎ、
林道の幅いっぱいの崩落です。瓦礫の山に薄い踏み跡があります。たどります。
崩落地を通過中。
もうひとつの崩落地を越えてきて
大丹波林道のどん詰まりです。右上隅のガードレールの先で林道はおしまいです。新秩父線48号鉄塔への巡視路を指す黄杭にしたがって下ります。
すぐにモノレールに合流し、モノレールは登っていき
道はほぼ水平に。
けれどもめざすヨウヘイギ沢はすぐ下あたりの対岸です。
テキトーに下ってきて
大丹波川です。
上流方向。奥に木橋が見えます。
大丹波川を石伝いで渡ります。
対岸にはちょっと荒れ気味ですが道があります。少し下流側に歩き、取付けそうな場所を探します。あの植林帯の縁がいいかな、などと考えをめぐらしていたんですが、ふと気づきました。あの尾根はヨウヘイギ沢右岸尾根です。登るのは左岸尾根。右岸尾根は下る予定の尾根です。逆にしても誰に迷惑がかかるわけではないんですが、なんとなく、きょうは予定通りにしておこうと思い、上流へ。
木立の向こうにヨウヘイギ沢左岸尾根が見えてきました。近づきます。
左からヨウヘイギ沢が流れ込んでいます。水量はほんの少し。出合に木橋(右下隅)がかかっています。川に降りてきたとき上流に見えていた橋です。ここから取付いてもいいんですが、
あちらのほうがより本筋っぽいです。さらに上流に向かいます。
ぐーっと回り込んできました。ヨウヘイギ沢左岸尾根を見上げます。
正面の岩とモノレールの間に取付くことにします。また大丹波川を渡ります。
かなりの急勾配ですが獣が落ち葉を蹴散らした跡に助けられました。
登ってきて
登ります。急登がつづきます。幸い、浮石は少なく掴みやすい灌木もたくさん生えています。
大丹波川の音が小さくなってきました。
アセビの薄い茂みになって
黒い樹脂板の階段が右から登ってきてその行き先は
標高940m圏(以降「標高」は省略)の新秩父線48号鉄塔でした。
東方向。
登ってきた北方向。
西方向。
東を向いてぐいっと右に体をひねると下る予定のヨウヘイギ沢右岸尾根がよく見えました。
鉄塔をくぐると勾配はややゆるみました。
左から登ってきた小尾根と合流しましたが大きな切り株があるばかり。
登ってきた日向と
ヨウヘイギ沢右岸尾根でできた陰の境目で尾根は左にくっと曲がります。1070m圏です。
ブナやらミズナラやら名前のわからないいろんな木の葉っぱはすっかり落ちていて
その落ち葉に雪霰がパラリパラリと落ちてきて小さく跳ねていました。寒いと思った。
振り返るといつも長沢背稜(都県境尾根)がばーんって立ち上がっています。
1150m圏で右から登ってきた尾根と合流。ちょっと左に曲がります。
すぐに今度は右にぐーっと曲がっていきます。
前方の稜線に植林帯が壁のように見えてきました。
植林帯の壁は曲ヶ谷沢左岸尾根の稜線でした。1230m圏でヨウヘイギ沢左岸尾根は曲ヶ谷沢左岸尾根と合流です。
植林と雑木の境目を登っていきます。
尾根はなんとなくヤセてきて
ヨウヘイギの頭への急登でしょうか、
登ってくると
てっぺんに岩が鎮座していました。ヨウヘイギの頭だと思っていましたが違います。ぐっと下り、
ヤセ尾根を歩いていくと
空はガバっと開け、登り詰めると
ヨウヘイギの頭に到着です。これにてヨウヘイギ沢左岸尾根はおしまいです。1286mの標高点がこのあたりに設定されています。
雪霰を降らした雲はどこに行ったのでしょうか。いい天気です。次はヨウヘイギ沢右岸尾根をめざします。
雪霰を降らした雲はどこに行ったのでしょうか。いい天気です。次はヨウヘイギ沢右岸尾根をめざします。
かつてこの棒杭に「ヨウヘイギノ頭」「一二八六米」と書かれていましたがもう読めなくなっています。切り替え画像は2018年08月に曲ケ谷沢左岸尾根を登り、ウスバ尾根を下ったときの写真です。
ヨウヘイギ沢左岸尾根のダイジェスト動画です。