奥多摩尾根歩き
都県境尾根、柳沢左岸尾根

(1/3)


今回は都県境尾根(とけんざかいおね)を小沢峠(こさわとうげ)から黒山(くろやま)まで歩いて、柳沢左岸尾根(やなさわさがんおね)。
今回歩いた都県境尾根は以前歩いた成木尾根(なりきおね)の西に繋がる尾根です。都県境尾根というよりは成木尾根といったほうがいいのかもしれませんが、よくわかりません。で、なぜ小沢峠から黒山という、何となく中途半端な区間を歩いたかというと、この区間が都県境尾根で未踏だったから。東は安楽寺から西へずーっと小沢峠まで、そして黒山からずーっとタワ尾根の頭までは歩いています。都県境尾根の西の方は長沢背稜と呼ばれていまずが、都県境尾根と成木尾根の関係と同じくその区分けはよくわかりません。とにもかくにも、小沢峠から黒山を歩いておけば、今後心置きなくタワ尾根の頭の西を歩けるというものです。
柳沢左岸尾根は黒山の東の都県境尾根をてっぺんにして北東に伸びた尾根です。『奥多摩 登山詳細図(東編)』(吉備人出版)では柳ノ沢と書かれた沢の左岸にある尾根です。ただ、沢に架かった橋に柳沢(やなさわ)と銘があったので、ここでは柳沢左岸尾根とします。柳沢左岸尾根の道は詳細図にも地形図にも記載されていませんが、しっかりした道が続いていました。
コース [START]JR奥多摩線川井駅→(40分)岩茸石山への登山口→林道名坂線→峠道→名坂峠→(1時間30分)岩茸石山→名坂沢コース→(1時間)成木浄水場→(30分)小沢峠→都県境尾根→(2時間10分)黒山→(引き返す)都県境尾根→ベンチ→柳沢左岸尾根→(2時間40分)名栗川橋→[GOAL](5分)峯バス停
歩いた日 2018年03月24日(土)
※赤い線が歩いた軌跡です。ただ、正確無比なものではありません。あ〜、そ〜、このあたりを歩いたんだ、程度の参考にしてください。

[START]JR奥多摩線川井駅→岩茸石山への登山口→林道名坂線→名坂峠→岩茸石山→名坂沢コース→成木浄水場→小沢峠


名坂沢沿いの道は新緑や紅葉の時期はとてつもなく綺麗だと思います。

おはようございます。JR奥多摩線川井駅です。きょうも奥多摩大橋は大きいです。 改札口を出て左→階段を下りる→ガードをくぐる→大正橋で大丹波川を渡る→ガードをくぐる→大丹波川の右岸(都道202号線)を上流に向かいます。
前をベテラン風というかベテランに違いない釣り人が歩いています。
以前歩いた蝉沢左岸尾根(せみざわさがんおね)の下端あたりを通過。
バスが追い越していきました。ちょうどあの位置が
八桑(やくわ)バス停です。
八桑バス停の向かい側が名坂峠への登山口です。
道はいきなり左右に分かれます。何の根拠もないまま直進します。
林道名坂線に入ります。先ほどの分岐は直進でよかったようです。
林道の右を流れる沢の向こうに祠が建っていました。峠道を歩く古人が手を合わせたに違いありません。
「岩茸石山 名坂峠」を指す道標を通過します。
林道をはずれた沢沿いにアヤシげな橋が見えます。
橋の上から行く手を撮影。十中八九、沢沿いの道を辿っても名坂峠まで行けそうですが、まだ序盤。無理はせず、林道を歩くことにしました。
こっちです
立派な道が続きます。
沢を挟んだ向こうにしっかりした道が見えました。あの橋からやって来た道のはずです。
ここから山道に入ります。
林道はまだ先に伸びるようです。
植林帯を黙々と歩きます。
写真はずいぶん明るいですが、実際は薄暗くひっそり閑としています。
時代を感じさせる石垣。
こんな山腹をくの字くの字で登ってきました。
そしてようやく尾根に乗ります。
こんな道です
大岩の向こうの劇坂を登るのかとビビりましたが、道は左にトラバースしていました。
これは2つ目の尾根を乗り越す690mあたりからほぼ西方向の眺め。
名坂峠に到着。ここでちょっと思案。岩茸石山に寄るかそのまま名坂沢へ下るか。ほぼ予定道りのコースタイムだったので岩茸石山に向かうことにしました。
岩茸石山(792.95m)の山頂に到着。三等三角点があり、基準点名は岩岳。誰もいませんでした。
山頂からの眺め。
山頂からの眺め。
山頂からの眺め。
これから歩く尾根や山がほぼ収まっているはずの写真。左上のピークが棒ノ嶺で、その手前が黒山だと思われます。水を飲んで出発します。
名坂峠まで戻りました。
「升ガ滝 上成木バス停」方向へ進みます。
こんな道です。
雪が残っていたりします。
涸れ沢を左右に渡りながら下っていきます。
で、いつの間にか水が流れ始めます。このあたりは紅葉の時期は絶景じゃないでしょうか。
成木尾根で見たものと同じスタイルの看板が立っていました。この道は上成木川井線というらしいです。No.2。
この木橋は渡らないほうが良さそうです。
No.1。
この桟道もややデンジャラス。右の山肌を歩きました。
カーゴ岩を通過します。
これは頑丈な橋。
ここで思案です。結局、橋を渡り、升ガ滝に向かいました。
2、3分で升ガ滝に到着。吸い込まれそうです。引き返します。
頑丈な橋ですが、左半分はコンクリートの上に湿ったコケ、右半分は湿った横木が並んでいてどちらも滑ります。
てくてく下ります。
最後の橋を渡って振り向いたところ。枝打ち中の作業者と挨拶を交わしました。
右の黒い柵は成木浄水場です。T字路の角の
道標たち。反対の角にはトイレがありました。上成木バス停に方向に進みます。
落石防止の大規模な工事が行われていました。
迷走の末、あの奥に下ってきたのは高水山北東尾根を下ったときでした。
バス停を経由するよりはこの橋を渡り、あの奥の上方に見えている橋(上成木橋)の下をくぐったほうが断然近道です。
橋を渡るとすぐに馬頭観世音や
お地蔵さんがいて、
その脇の道を登っていきます。
橋の下をくぐり、
成木尾根を歩いたときの道に合流します。
ここから山道に入って、
小沢峠に到着です。
こちらは成木尾根。
こちらの黒山方向に進みます。いきなりの急登です。