奥多摩尾根歩き
蝉沢左岸尾根、赤杭尾根、鋸尾根、ゴンザス尾根

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今回は蝉沢左岸尾根(せみざわさがんおね)を登り、赤杭尾根(あかぐなおね)、鋸尾根(のこぎりおね)を経てゴンザス尾根を下りました。
蝉沢左岸尾根は赤杭尾根の支尾根といっていいんだと思います。赤杭尾根はてっぺんは川苔山(かわのりやま)で下端は川井駅あたりという長大な尾根ですが、その下3分の1ほどから南東へ伸びているのが蝉沢左岸尾根です。『奥多摩登山詳細図』(吉備人出版)を眺めていて見つけました。『詳細図』では北から回り込んで尾根に乗るコースが紹介されていますが、できるだけ下端から登ってみようと、Googleマップのストリートビューで探索。取り付けそうな場所が見つかったのでダメ元で登ってみました。
赤杭尾根[過去のページ 1 2 3]と鋸尾根は5、6回目。ゴンザス尾根[過去のページ 1 2]は3度目です。ただ、いずれも今回と異なり無積雪期に歩いたので、記憶にある風景とまるで違って新鮮な尾根歩きを楽しめました。
コース [START]JR奥多摩線川井駅→(30分)蝉沢左岸尾根取り付き→鉄塔→(2時間)赤杭尾根と合流→狼住所→(2時間20分)舟井戸→鋸尾根→(1時間10分)大ダワ→瘤高山→(1時間)本仁田山→ゴンザス尾根→(2時間20分)[GOAL]JR奥多摩線奥多摩駅
歩いた日 2018年02月10日(土)
※赤い線が歩いた軌跡です。ただ、正確無比なものではありません。あ〜、そ〜、このあたりを歩いたんだ、程度の参考にしてください。

(START)JR奥多摩線川井駅→蝉沢左岸尾根取り付き→鉄塔→赤杭尾根と合流


蝉沢左岸尾根は9割方が急登だけれども、穏やかな1割の配分が絶妙でお気に入りの尾根になりました。

おはようございます。JR奥多摩線川井駅です。去りゆく電車と奥多摩大橋と電柱です。
駅の改札を出て左の階段を下り、ガードをくぐり、大正橋(たいしょうばし)を渡って右へ。またガードをくぐり、大丹波川(おおたばがわ)の右岸(東京都道202号上成木川井線)を歩きます。まだ街路灯が点いています。
あの稜線が目指す蝉沢左岸尾根です。
駅から30分足らず。さらに近づきました。青い橋は蝉沢に架かる蝉沢橋です。
蝉沢橋から3分ほど。画面中央がGoogleマップで当たりを付けた蝉沢左岸尾根の取り付き点です。民家へのアプローチなら引き返すしかありません。
幸い、庭先を通過し、山への道が続いていました。
テキトーに登っていくとすぐに立派な道に出ました。これは右方向。
こちらは左方向。
前の写真の右から2本目あたりの木から尾根筋を目指します。
ちょっとの急登をこなし、尾根に乗りました。
尾根の下端方向。
尾根の上方。急登です。
スギの大木の根元に祠がありました。奥多摩の地酒「澤乃井」の豆樽が供えられていました。
急登です。
小刻みに急登が続きます。

モミの大木。
その樹冠。
「大丹波」の刻印がある赤帽子黒杭。
このモミの大木で『詳細図』で紹介されているルートと合流します。
こちらが右から来た『詳細図』ルート。
尾根筋のちょっぴり右に階段がありました。この後もちょくちょく階段に出会います。
こんな急登が続き、
「新秩父線No.36」鉄塔に到着。南東方向のあのピークは惣岳山(そうがくさん)だと思われます。
大丹波の集落を撮ったつもりですが、ピントは鉄塔。
急登ですが、階段に助けられています
このイーピン(麻雀パイの種類で、ピンズの「1」)みたいな足跡の主はどうやらタヌキらしい。
611mのピークに到着。
ちょっぴり右に折れて進みます。
穏やかな道もありますが、
急登が基本です。
雪有りと雪無しがテキトーに登場します。ところどころ凍っていますが、アイゼンが必要なほどではありませんでした。
モミの大木が多い尾根です
680mあたり、モミ(左)とスギの大木の根元に崩壊した祠がありました。白い杯が山肌に食い込みつつあります。
710mあたりで右から尾根が合流。
720mあたり、右から尾根が合流。
そのちょっと先のピークで休憩。
ほぼ南方向。中央のピークはズマド山でしょうか。
道中。
736mのピーク(暫定)を通過します。
ザグ、グッザ、ザッ、ザッ、ザグと進みます。
あのピークが蝉沢左岸尾根のてっぺんです。
その一つ前のピークに向かってそこそこの急登。
もう少し。
赤杭尾根の登山道に合流しました。撮影に失敗しましたが、この写真の下端に登山道が左右に伸びています。左は古里駅、川井駅方向、右は川苔山方向です。で、わたくしは蝉沢左岸尾根のてっぺんを極めるため、そのまま直進します。
やりました! 蝉沢左岸尾根のてっぺん峰戸山(みねとやまみのとやま[20210607] 809m 三ノ戸山)に到着です。
このめっちゃ急坂を這い上がってきました。向こうに見える稜線は真名井北稜のはずです。
山名板らしきものを雪の中から掘り出しました。判読できませんが、ネットで調べると「三戸山」と書かれているようです。