奥多摩尾根歩き
鳥屋戸尾根、日向沢ノ峰南尾根

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蕎麦粒山→(35分)日向沢ノ峰→日向沢ノ峰南尾根→林道横断→丸山→(1時間15分)登山道→(30分)百尋の滝→(35分)細倉橋→川乗林道→(1時間10分)[GOAL]寺地バス停→JR青梅線奥多摩駅


日向沢ノ峰南尾根は日向沢ノ峰から登山道を辿って南下しますが、途中で登山道をはずれて尾根上を歩きます。そこそこ歩かれているようで、はっきりした踏み跡がありました。林道を横切り丸山に登り丸山を南下。分岐が何カ所かあり、ちょっとした藪漕ぎがあったりもしましたが、登山道にぶつかるまで短いけれど密な尾根歩きができました。登山道で川苔山に向かうか百尋の滝(ひゃくひろのたき)に向かうか、ちょっと思案。見たことのない百尋の滝を見物することにしました。

さて、日向沢ノ峰を目指して出発します。長沢背稜にビシッと道が延びています。
下ります。
下ってきて
下ります。防火帯でしょうか。
右手に登ってきた鳥屋戸尾根が見えます。
そこそこ急登が始まります。
てっぺんに着きました。
てっぺんの道標には「桂谷?(消えて読めません峰」と手書きされた木札がくくり付けられていました。そういえばかつて離岩尾根を登ったときにここを訪れています。
振り返ると蕎麦粒山がバンッと見え、左に鳥屋戸尾根が下っています。
てっぺんで尾根は左にクッと曲がりますが、
道は変わらずこんな感じ。
白い花。
「日向沢ノ峰 踊平」方面に向かいます。正面奥には有間峠(ありまとうげ)や有間山に向かう道が続いています。
なだらかな坂を登ります。
あちらから歩いてきました。先に進むとすぐに
日向沢ノ峰に到着です。
東方向。
南方向。
西方向。
右手奥の蕎麦粒山と鳥屋戸尾根。
カフェラテを飲み終えました。ザックに空のペットボトルを入れ、水のペットボトルを引っ張り出しました。カフェラテと一緒に駅のホームで買ったものです。フロムアクアという水で、フタがはずれないので便利です。山行にはいつもこのボトルにほうじ茶か玄米茶を詰めています。
そんなことはともかく、日向沢ノ峰南尾根はここから始まります。
鳥屋戸尾根を右手に見ながら下ります。
正面に川苔山が見えます。
登山道は尾根上をはずれてあちらに延びています。高校生ぐらいの団体が賑やかに登ってきています。
登山道は植林の手前を左に下っていきますが、そのまま直進します。
尾根上はこんな感じですが、
左側に立派な道がついています。もっとカコクな道を想像していたんでちょっと拍子抜けです。
うねった地形を歩きます。
下ってきて
1280mあたりの分岐です。右に進みます。
すぐにそこそこしっかりした道を横断します。『奥多摩 登山詳細図(東編)』(吉備人出版)に「3 南面トラバースコース」として掲載されている道でしょうか。
振り返ると「踊平→」の道標がありました。
すぐにまた分岐です。1260mあたり。
右へ。それにしても立派な道です。
また分岐です。もうすぐ林道(日向沢林道)にぶつかるはずです。どちらに下ってもよさそうな雰囲気なので、
明るい右の尾根をチョイス。
眼下に林道が見えてきました。
目を上げると真正面に丸山です。
ズザザザーッと下ります。
あちらから下ってきて
林道に着地しました。手前が下った尾根。先ほどの分岐で左へ進むと奥の尾根に下ってくるはずです。
ザックを降ろしてしばらく林道をブラブラしながら休憩しました。
こちらは林道を挟んだ日向沢ノ峰南尾根の続きです。出発します。
登ってきました。
左に巻き道が延びていますが尾根筋をたどります。
登ってきて
登ります。枝打ちされた枝に足を取られます。
丸山の山頂です。「川苔丸山 1221m」と書かれた山名板が木にくくり付けられていました。
山頂から北方向の眺め。
東方向。
南方向。
西方向。展望ほぼなし、です。
丸山という名前ですが山頂は長丸で、東西にビヨンと伸びています。山頂の東端は開けています。んっ? あれは日向沢ノ峰ではないでしょうか。だとすればあそこから左下に林道までダーッと下ってここまで登ってきたんだ、などと思いながら水を飲んだりして
日向沢ノ峰南尾根の続きに復帰します。
快適な尾根道が続きます。
1200mあたりの分岐です。
右のあちらが快適そうですが、
左のこちらに進みます。ちょいヤブです。
途中でちょっと右に軌道修正。
下ります。
1150m圏で作業道のような道を横断。
下ってきて
下ります。
尾根上がヤブっぽくなってきたので尾根の左に逃げるとそこそこしっかりした道がありました。うーむ、今はともかくかつてはよく歩かれた道だったんじゃないでしょうか。
尾根上からちょっとはずれたまま道は続きます。
下ってきて
下ります。下のほうから話し声が聞こえてきます。
登山道にぶつかりました。
ここをズザズザと下って登山道に立ちました。
登山道から尾根の先を覗き込んだところ。この切れ落ちた下に名前のわからない谷沢と火打石谷の出合があるはずです。これにて日向沢ノ峰南尾根はおしまいです。話し声は下から聞こえてきます。沢にけっこうたくさんの人が見えます。
ここで思案。川苔山に登りウスバ尾根を下るか百尋の滝に向かうか。左か右か。右の滝を選びました。
さようなら! 日向沢ノ峰南尾根!
こんな道や
こんな桟道を歩き
岩がちな急降下になったりします。ちょっとデンジャラスです。
あと400mですが
急勾配の階段や
「滑落注意」の看板があちらこちらにあって
看板に呼応してややデンジャラスな急降下が出現します。
深い谷の対岸の岩壁。滝の音が聞こえてきます。
グーッと下っていくと百尋の滝に着きました。
家族連れがいたりアベックがいたり仲間どおしがいたりズーッとひとりで座ったまま滝を眺めている山ガールがいたり初老のオジサンが首にかけたタオルで汗を拭きながらペットボトルの水をグビグビ飲んでいたりするのでした。
落ち口から
流れ落ちて
滝壺へ。
百尋の滝でした。
さようなら! 百尋の滝!
いくつもの木橋や桟道を渡り、
細倉橋の登山口まで下ってきました。あとは林道を川乗橋バス停まで歩くだけです。
ウスバ尾根の取付を通過します。[下りで尾根間違い・撤退2015年1月][登り2015年1月][下り2018年8月
道中。
鳥屋戸尾根の取付まで戻ってきました。
ガードレールにも道標がありました。
あのゲート越えると川乗橋バス停です。
バスの時刻まで50分ほどあったので奥多摩駅に向かって歩くことにしました。奥多摩工業曳鉄線を見上げながら通過します。
道中。
寺地(てらじ)バス停でバスを待つことにしました。時刻表より5分ほど早くバスが来たのであわてて乗り込みました。
久しぶりだね「奥多摩の女(ひと)」。途中下車してコンビニの冷蔵庫から缶ビールを取り出して振り向くと、寺地バス停で一緒になったオジサンと鉢合わせ。オジサンも途中下車したんだね。バス停でも一言も交わさなかったんだけどマスク越しに「ヨッ、ご同輩」みたいに無言でニッコリと挨拶してすれ違ったんだよね。オジサンはまだ買い物中かな。うっとうしいご時世だけど、まっ、どんなにキツい尾根道もてっぺんまでだからね。「ナニソレ」みたいな顔をしないで欲しいな。じゃ、また近いうちに。
山の神様、地権者の皆様、ありがとうございました。また、よろしくお願いします。