奥多摩尾根歩き
鳥屋戸尾根、日向沢ノ峰南尾根

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今回は鳥屋戸尾根(とやどおね)を登り、日向沢ノ峰南尾根(ひなたざわのうらみなみおね)を下りました。
鳥屋戸尾根を登るのは3度目です[1度目はこちら(2014年11月)][神庭尾根から鳥屋戸尾根を登ったのはこちら(2019年7月)]。どんな尾根だったかすっかり忘れています。てっぺんは長沢背稜(ながさわはいりょう)にある蕎麦粒山(そばつぶやま)で、下端は日原川(にっぱらがわ)と川乗谷(かわのりだに)の出合あたりです。『奥多摩 登山詳細図(東編)』(吉備人出版)には鳥屋戸尾根の下部に登り尾尾根という名前がついています。ややこしいです。見なかったことにします。
日向沢ノ峰南尾根はテキトーな名付けです。日向沢ノ峰をどうして「ひなたざわのうら」と読むのかは謎です。尾根のてっぺんはやはり長沢背稜にある日向沢ノ峰で、南にスッと下って丸山(まるやま)というピークを登って下って名前のわからない谷沢(横ケ谷かな)と火打石谷(ひうちいしだに)の出合に落ち込んでいます。
鳥屋戸尾根は日向沢ノ峰南尾根を歩くためになんとなく選んだんですが、長大なだけあっていろいろな尾根相に出合いました。日向沢ノ峰南尾根は短いけれど丸山がアクセントになってルート選びにもちょっと迷ったりのとてもコクのある尾根でした。
コース JR青梅線奥多摩駅→[START]川乗橋バス停→鳥屋戸尾根→笙ノ岩山→長尾山→(4時間)蕎麦粒山→(35分)日向沢ノ峰→日向沢ノ峰南尾根→林道横断→丸山→(1時間15分)登山道→(30分)百尋の滝→(35分)細倉橋→川乗林道→(1時間10分)[GOAL]寺地バス停→JR青梅線奥多摩駅
(8時間5分)
歩いた日 2021年5月4日(火)
※赤い線が歩いた軌跡です。ただ、正確無比なものではありません。あ〜、そ〜、このあたりを歩いたんだ、程度の参考にしてください。

JR青梅線奥多摩駅→[START]川乗橋バス停→鳥屋戸尾根→笙ノ岩山→長尾山→(4時間)蕎麦粒山


鳥屋戸尾根は岩稜、くの字くの字、しの字しの字、急登、ヤセ尾根、幅広、植林、自然林、なんでもありました。

おはようございます。奥多摩駅から満杯の増便バスに乗って川乗橋バス停にやって来ました。この写真の10倍くらいのハイカーがどんどん林道川乗線のゲートを越えていきました。
靴紐を締めたり、杖を伸ばしたり、タオルや軍手を身に付けて出発です。
歩き始めて2、3分で鳥屋戸尾根の取付です。「蕎麦粒山」を指す道標が立っています。
登ってきました。
登ります。急登です。
登山道は尾根の右下です。509mの標高点を見上げながら通過します。
こんな所や
こんな所を歩きます。
尾根上を歩くようになりました。
610mあたりから傾斜が緩むんですが、すぐに
岩がちな急登になり、
くの字くの字で登ってきて
登ります。
740mあたりからくの字がしの字になって、穏やかな尾根道が続きます。
登ってくると
右手に新緑が
輝きます。
けれども急登は急登です。
右からの尾根と合流します。
合流しました。
この標石が917mの標高点かな? と思ったんですが
もう少し先のここがどうやら917mの標高点です。標高点には基本的にほぼなにもありません。
自然と頰が緩む尾根道です。
「東京市」と彫られた標石を通過します。この標石は道中、忘れた頃に顔を出します。
登ってきて
登ります。
大岩地帯です。
福禄寿の顔のような岩。ニッコリ笑っています。
登山道は左に巻いていますが、巻かないといけない理由が思い付かないのでここは直登。
登ってきました。かなりの急登が
もう少しで終わります。
登ってきて
右からの尾根と合流。1090mあたりです。
右の尾根は魅力的ですが、
こちらの尾根もなかなかのものです。
少し先で巻き道が登ってきました。
こんな尾根道を歩きます。
快適ですが、奥に急登が見えています。
登ってきて
登り、
右からの尾根と合流します。
これは右からの尾根。
左にクッと曲がって尾根は続きます。
倒れた林班界標を通過します。
1220mあたりで左からの尾根と合流します。
左からのこの尾根は神庭尾根(かにわおね)です。ずいぶん前に登ってきたことがありますが、倉沢橋(くらさわばし)からの取付がそこそこデンジャラスだったこと以外ほとんど記憶にありません。記憶がないのは損なのか得なのか難しいところです。
んっ? トヤド山という山のピークがあるはずだけれど、と振り返って撮った写真。
あっちかな? それともこのポコリとした盛り上がりかな? とわからずじまいで歩いていくと
笙ノ岩山(しょうのいわやま)に到着。
山頂には三等三角点があります。標高は 1254.78m、基準点名は北ノ沢。東側に北ノ沢という沢がグッと切れ込んでいます。
山頂からの眺め。北方向。
東方向。
南方向。あちらから歩いてきました。
西方向。駅のホームで買ったジョージアの「ジャパンクラフトマン カフェラテ」をグビリグビリと飲んで出発します。
下ります。
右手が開けてきました。
ほぼ南方向です。
こんな道が続きます。
尾根てっぺんの蕎麦粒山を除くと、このあたりが鳥屋戸尾根でいちばん展望のある場所でした。
笙ノ岩山から1268mの標高点の中間あたりの尾根です。
グーッと右に視線を動かすと富士山も見えました。
1270mあたりの分岐です。
ほぼ直進する尾根を進みたいところですが、左に急降下します。こちらが本筋です。
下ってきました。クネッとした地形です。
1268mの標高点? を通過し
軽く下ります。
深い谷底から新緑がせり上がってきます。
登り返しが緩やかに始まりました。1240mあたりです。
下ってちょっと登ります。
下って大きく登ります。
1285mあたり。小さなヤセ尾根が伸びていたので
進んでみるとバツンと切れ落ちていました。デンジャラスです。引き返します。
1310m圏です。尾根は3つに分岐しています。ほぼ直進する真ん中の尾根を選択。
1339m、長尾山(ながおやま)と思われるピークを通過します。
奇妙な木を通過します。
あの奥の茶色い山が蕎麦粒山のようです。
空が広がってきました。
登ってきて
登ると
長沢背稜南面の道と合流。
尾根上を辿ります。
岩場を越え、
登ります。
登ってきて
蕎麦粒山に到着。長かった鳥屋戸尾根はこれにておしまいです。
山頂には三等三角点があって標高は 1472.84m、基準点名は仙還。すぐ西の仙元峠(せんげんとうげ)と関係があるんでしょうね。
山頂からの景色です。北方向。
東方向。
南方向。鳥屋戸尾根は右に下っていますがよく見えません。
西方向。
次々と出発する人を見送りながら休憩します。食欲はありません。「抹茶のどあめ」をなめながらカフェラテを飲ます。