奥多摩尾根歩き
篶坂ノ丸東尾根下半分、金袋山東作業道

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今回は久々の日原です。林道小川谷線から小川谷に下り、橋を渡って篶坂ノ丸東尾根(すずさかのまるひがしおね)の下半分を登り、小川谷上段歩道(以下、上段歩道)から金袋山(きんたいさん)東面の作業道へ。帰りは新緑を愛でながらタワ尾根をゆっくり下る、はずでしたが、雷鳴にビビって引き返し、上段歩道で林道小川谷線に戻りました。
篶坂ノ丸東尾根の上半分はかつて歩いています。下半分は歩きようがないと思っていましたが、M氏いただいたMマップにポツリと描かれた黒い丸。横には「橋」と書かれています。この橋を渡れば篶坂ノ丸東尾根の下半分を登ることができそうです。問題は橋を見つけられるかどうか。M氏から「3キロ」「戻るような坂」と聞いたような気がするけど別の場所の話だったかな、という頼りない記憶が頼りです。
篶坂ノ丸東尾根の下半分を登り上段歩道に辿りつくことができれば、かつて金袋山の東に伸びる作業道を下ってエラい目にあったあの道を上段報道から登ってみる計画で出発しました。
コース JR青梅線奥多摩駅→[START]東日原バス停→林道小川谷線→(1時間40分)大栗尾根下の橋→篶坂ノ丸東尾根下半分→(40分)下段歩道→(50分)上段歩道→(30分)小屋跡近く→作業道→(50分)金袋山(の下)→上段歩道→林道小川谷線→(1時間30分)[GOAL]東日原バス停→JR青梅線奥多摩駅
歩いた日 2019年5月4日(土)
※赤い線が歩いた軌跡です。ただ、正確無比なものではありません。あ〜、そ〜、このあたりを歩いたんだ、程度の参考にしてください。

JR青梅線奥多摩駅→[START]東日原バス停→林道小川谷線→大栗尾根下の橋→篶坂ノ丸東尾根下半分→下段歩道→上段歩道


篶坂ノ丸東尾根は本筋に乗るまで右往左往。意外にも道はありました。

おはようございます。東日原バス停です。川乗橋行きの臨時バスが満杯で出発し、東日原行きのバスも満杯で出発。半分以上が川乗橋で降りましたが、東日原もたくさんの登山客で賑わっています。
稲村岩と背後に続く稲村岩尾根。
小川谷橋(おがわだにばし)を渡って右折。
新緑です。
一石山神社の手前にある駐車場は朝の8時でもう一杯です。
日原鍾乳洞を通過します。
日原燕岩洞門(にっぱらつばめいわどうもん)をくぐります。
籠岩(かごいわ)を見上げながら歩いて行くと、
日原街道が終わり、林道小川谷線はここからです。
が、こっちのほうがここからっぽいです。
4人組がわたくしを抜き去っていきました。
正面は人形山東尾根や上段歩道への取り付きですが、目印になっていた倒木が片付けられていました。切り替え画像は2018年11月10日の撮影。
かろう橋(カロー橋)。橋の向こうに見える赤いものは虫網です。何かを探しているようでした。
新緑に囲まれて歩きます。なんだか林道がスッキリしている気がします。
道を激しく塞いでいた大岩が砕かれて小さくなっています。明らかに林道は整備されています。切り替え画像は2018年12月8日の撮影。
モノレールの始点を通過します。
林道を跨ぐように置かれたこの木は林道の整備の目印だと思われます。これ以降、道は明らかに荒々しくなります。
滝上谷橋(たきうえたにはし)を渡ります。
かつてこのあたりから大栗尾根(おおぐりおね)に取り付きました。
これです。「3.0km」の標識。あとは「戻るような坂」が見つかればいいんですが。先に進んでみます。
大栗尾根の末端です。回り込んでもう少し先に行ってみます。
あそこが怪しいです。
ありました! この坂に違いありません。
黄タオルや軍手、杖をザックから出して靴紐を締め直します。あの尾根が篶坂ノ丸東尾根のはずです。
水を飲んでズボンのベルトをちょっと締めて出発です。
歩き始めてすぐ。ボンヤリしてまっすぐ行ってしまうと、崩落跡を谷まで滑り落ちてしまします。ここで慎重に右に折れます。
ちょいノッペリな道。怖いです。
林道を見上げます。
ちょいノッペリな道。やっぱり怖いです。
やりました。橋が見えてきました。
橋っていいですよね。
大好きですが、
頑丈な橋に限ります。恐る恐る渡ります。
下流側。
上流側。
渡りました。
薄い踏み跡が下流に向かっています。
小尾根の下端です。
下端から小川谷の眺め。なんだかよくわかりませんが、真ん中あたりに橋が見えています。
踏み跡は先に続いています。
かつてはちゃんとした道があったようです。
あの先が篶坂ノ丸東尾根のはずですが、直進すると大岩にぶつかり、進路はありません。道はここまでか、と思っていると右に大きく曲がって続ていました。
こんな感じでかつて道だった道は続いていますが、
目指す尾根から離れてしまいます。左の斜面をテキトーに登ることにします。
作業道が横切ります。これは右方向。
こちらは左方向。かまわず直登します。いま、これを書きながら思ったんですが、この道を進めば篶坂ノ丸東尾根により早く乗れたかもしれません。
登ってきて、
登ります。
どうやらあっちの尾根が目指す篶坂ノ丸東尾根のようです。
にじり寄っていきます。
で、登って行くと、いきなり立派な道に出くわしました。どうやら小川谷下段歩道のようです。
あっちから登ってきました。
下段歩道の下流方向。
上流方向。
上流方向にちょっとだけ歩いてみました。下段歩道は廃道になっていて危険らしいのですが、このあたりにデンジャラス感はありません。
で、これが篶坂ノ丸東尾根の下の方。下端部から登るのはわたくしには無理です。地形図を見るとなんとなく登れそうなのですが、下端部に近寄るルートを見付けられませんでした。篶坂ノ丸東尾根の横っ腹を這い上ってきて、ここで合流したことになります。
篶坂ノ丸東尾根の続きです。這い上ります。
そこそこ荒々しいです。
ゴッツゴツです。
ここは885mのピーク。
こんな場所です。とくに何もありません。
谷向こうの長沢背稜が見えます。右のピークは三ツドッケ(天目山)でしょうか。
先に進みます。尾根は右にグーッと
曲がってあっちにいっています。
作業道を横断します。あっちも
こっちもそこそこしっかりした踏み跡です。こんな作業道を何本も横切りました。
登ってきて、
登ります。
登ります。そこそこ急登ですが、岩が出たり尾根の形がいろいろ変わったりであまりツラさは感じません。
登ってきて、
登ります。ウソです。やっぱりツラいです。
新緑の向こうからサクラの花びらが何枚もささやくように流れてきました。
サクラがささやこうがわたくしが喘ごうが、急登は続きます。
登ってきて、
登ります。足元は歩きやすいのか歩きづらいのか、ちょっと判断に迷うくらいの歩きづらさです。
タワ尾根がうっすらと見えています。

一升瓶が散乱していた場所。
地面に穴が開いていて、
一斗缶にも穴が開いていて、
上段歩道に着きました。1080mあたりです。これにて篶坂ノ丸東尾根の下半分はおしまい。面白かったです。