奥多摩尾根歩き
浅間尾根(笹平〜松生山〜浅間嶺〜御林山)、森ノ沢右岸尾根

(1/2)


今回は檜原村の浅間尾根(せんげんおね)を東端から登り西へ西へと歩き、浅間嶺(せんげんれい)を経て御林山(おはやしやま)のちょと西から森ノ沢右岸尾根を下り、九頭龍神社(くずりゅうじんじゃ)近くの檜原街道に降りました。森ノ沢右岸尾根はテキトーな名付けです。
前回の一石山南尾根がかなり過酷だったので、ちょっと骨休み、とルート考えました。里山というか里尾根の風情を味わいながら新緑にまみれようという魂胆です。ゴールは温泉。うふふふ、と浅間尾根をのんびりてくてく歩いたのはいいけれど好事魔多し、森ノ沢右岸尾根で肝を冷やしました。

コース JR武蔵五日市駅→[START]笹平バス停→浅間尾根→(2時間30分)松生山→(40分)浅間嶺→一本松→(1時間10分)数馬分岐→(1時間)御林山→(15分)森ノ沢右岸尾根下降点(1120m圏)→森ノ沢右岸尾根→(1時間10分)檜原街道→(15分)[GOAL]檜原村温泉センター数馬の湯→温泉センターバス停→JR武蔵五日市駅
(7時間)
歩いた日 2023年5月20日(土)
※赤い線が歩いた軌跡です。ただ、正確無比なものではありません。あ~、そ~、このあたりを歩いたんだ、程度の参考にしてください。

JR武蔵五日市駅→[START]笹平バス停→浅間尾根→(2時間30分)松生山→(40分)浅間嶺→一本松→(1時間10分)数馬分岐


浅間尾根の東端は(南)秋川と小坂志川(こさかしがわ?)の出合あたりなんですが、西端ははっきりしません。地形図をずーっとたどると「東京都立奥多摩湖畔公園 山のふるさと村」で奥多摩湖に没しているように見えます。どうなんでしょう。長い尾根であることは確かで、檜原村の背骨っぽいところは丹波山村の天平尾根(でんでいろおね)に似ています。いや、天平尾根浅間尾根に似ているのかな(後日談:歩いてみるとちっとも似ていませんでした)。そんなことはともかく、笹平バス停近くの登山口から標高701m(以降、「標高」は省略)の標高点まではそこそこキツいアップダウンがあるんですが、あとはおだやかな尾根歩きが続きます。ずっと続きます。かといって、「これってもしかして単調?」などと思わせることはありません。山名板や峠の道標なんかがいいタイミングで次から次へと現れます。

おはようございます。武蔵五日市駅前から数馬行きバスに乗り、笹平バス停で降りました。小雨が降っています。いくつも見た天気予報のサイトで雨マークだったのはひとつだけだったのに。314mの標高点あたりに立って数馬方向を撮影。浅間尾根の通常の登山口はあの先を回り込んだアンテナが立っているところなんですが、今回は右手の白い手すりの坂道から入山します。
お墓の前から電柱に向かって踏み跡をたどると
小さな祠が建っていました。さらに踏み跡をたどり
浅間尾根に乗りました。藪っぽいです。
こんなところを踏み跡が続いています。
左から登ってきた登山口と合流するとしっかりした道になり、すぐに道標が立っていました。
なだらかな尾根道が続いたり
そこそこの急登があったりして
498mの標高点あたりを通過します。
ギーンとダウン
ガーッとアップが
こんなふうに
何度か続きます。
何度めかのそこそこの傾斜を登ってきて
701mの標高点あたりを通過します。
雨が強くなったのか風が葉っぱに乗った雨を落としたのか、バランバランバランってとても大きな音がして思わず見上げました。
701mの標高点からおだやかな尾根道が続いていたんですが久々のやや急登があって
またおだやかになって
「内蔵ノ助山」と彫られた山名板のある780m圏を通過します。
道すがら。
小さな道標が立っている820m圏。かつて登った出野沢左岸尾根のてっぺんです。通過します。
840m圏の分岐です。
歩きやすそうな右の尾根ではなく、
左のこちらが浅間尾根。ぼんやりしていたら間違いそうです。
858mの標高点あたり(払沢ノ峰)を通過します。払沢の滝から払沢ノ峰北尾根をここまで登ったことがあります。
道すがら。
こんなところを歩いたりして
867mの標高点あたりを通過します。
新緑に
まみれながら
アンテナの立つ松生山(まつばえやま)の山頂に到着。三等三角点があります。標高は933.68m、基準点名は松倍。松倍ってなんでしょ。
南方向がバーンと乳白色に開けていました。
先に進みます。雨は降ったりやんだり。
936mの標高点あたりを通過します。「天領山」と彫られた山名板が木にくくりつけられていました。
ちょっと先に「入沢山930m」と彫られた山名板があって、
ここは左も
右もバーンと乳白色に開けています。
道すがら。てくてくと歩き
浅間嶺の展望所に到着。
バーンです。
休憩所を見下ろしながら通過し、少し登って
新しい「富士浅間大神」と
壊れた古い祠に立ち寄って、さらに少し登ると
浅間嶺(小岩浅間)の山頂に到着。ゆるーく下っていくと
古そうな祠を通過し、
バーンと開けた尾根道を歩き、
883mの標高点あたりを見上げながら通過します。
人里峠(へんぼりとうげ)に到着。左(南)へ下ると檜原街道の人里バス停です。
地蔵さんや
水滴をいっぱいためた蜘蛛の巣をながめながらちょっと休憩。
しばらく尾根上を歩いていません。
ハート形のヌレ場じゃなくてヌタ場を見下ろしながら通過します。
崩落した旧道を新道で高巻き中。
崩落地のちょうど上あたりで尾根上に出ました。伐採地です。バーンです。
あの伐採地のてっぺんが911mの標高点だと思われます。
てくてくと歩きます。
浅間石宮という名前があるらしい祠。
馬頭観音の立つ尾根の乗越しから一本松の山頂へ。
一本松の山頂です。三等三角点があります。標高は930.24m、基準点名は石宮。
山頂から下り中。
藤倉バス停への分岐を通過し、
倒壊した小屋を通過し、
サルの手形があるというサル石を通過し、
ベンチのある数馬分岐に到着。
叢に馬頭観音が立っています。
数馬分岐は道なりに歩いていくと檜原街道の浅間尾根登山口バス停に下ってしまいます。浅間尾根はぐっと右へ曲がる道をたどります。
御林山をめざしててくてく歩きが続きます。