オロセ尾根、タワ尾根、四間小屋尾根、小川谷上段歩道に
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■ウトウの頭→四間小屋尾根→(40分)小川谷上段歩道→(2時間10分)人形山東尾根→小川谷林道→(45分)[GOAL]東日原バス停→JR青梅線奥多摩駅
四間小屋尾根には山色の薄絹を広げてフワリと落としたような柔らかく大きく波打つ地形が2か所あります。息が上がっていなければ吐息のひとつやふたつ出そうな美しい場所です。ただ尾根の形がはっきりしないので進む方向もはっきりしません。尾根がギュッとヤセたら小川谷上段歩道への分岐はすぐです。
小川谷上段歩道は落ちてしまった桟道を大きく高巻く場所がありますが、いくつもの尾根や谷を次から次へと乗り越したり回り込んだり、アップダウンの少ないそこそこ歩きやすい道が続きます。
乗り越す尾根のひとつ篶坂ノ丸から北東に下る材木小屋尾根には、かつて上段歩道が乗り越す場所に底の抜けた鍋が切株に逆さまに被せられていました。材木小屋尾根のシンボル的なオブジェだったんですが、その鍋がなくなって数年。今回、わたくし、発見しました。元の切株は朽ちて跡形もないので近くの標石に被せました。大きく言えば「歴史の継承」、ちっちゃく言えば「落ちてましたよー、ここに置いときますねー」な発見にすこぶる気をよくして小川谷上段歩道を歩いたのでした。
四間小屋尾根を下ります。ウトウの頭の木がまばらになったような気がします。以前は北に少し進んでから四間小屋尾根を下降したんですが、今回は三角点からちょくせつ四間小屋尾根に踏み入ることができます。北西方向。に下ります。
そこそこの急降下です。
下ってきて
下るんですが、踏み跡がしっかりしていて歩きやすくなった印象です。
おだやかな尾根歩きになりました。
なんとなく無理矢理に突破したりします。
1440m圏。大きく波打つ地形に出ました。美しい場所です。もっともっと広い景色が撮れればいいんですが。
1390m圏。このあたりもとても美しい場所です。
進む方向がはっきりしません。北東へ。
1388mの標高点あたりを通過します。
行く手にしっかりした尾根の形が見えてきました。
1260mあたりで尾根はいきなりギュッとヤセます。
すぐに左手に黄色い保安林の看板が見えてきます。
下ってくると
看板の反対側に小川谷上段歩道がのびています。今回の四間小屋尾根はこれにておしまいです。四間小屋尾根はくの字くの字で下っていき、小川谷下段歩道まで続きます。
快適な道です。
小屋の残骸を通過します。
「25|26」の林班界標が立った鳥居谷左岸尾根を乗り越します。
鳥居谷右俣(とりいだにみぎまた)を渡ります。水は少し下流から地表に流れ出ていました。ここでようやく日付を解除。
ツルハシが突き刺さっていたけれどいまは倒れている尾根を乗り越し、
鳥居谷左俣を渡るんですが、歩いてきた道はいったん谷に降りて登り返す雰囲気。けれども上方にも踏み跡があります。
上の道を選択。まず左俣に流れ込んでいる小さな谷を渡り、
左俣を渡ります。左俣は右俣と違って水がじゃんじゃん流れています。
左俣を渡って3、4分。このあたりは道がはっきりしません。
テキトーに歩き、なんとなく上段歩道に復帰し、
大岩に沿った道というか踏み跡をたどります。
山肌にへばりつくようにして朽ちかけた桟道を歩きます。
小川谷上段歩道を歩き始めて約50分。「24|25」の林班界標が倒れている材木小屋尾根でザックを下ろして休憩します。「ここに底の抜けた鍋ががあったんだよね、どこにいったのかな」などと思いながらまだ氷の残っている氷水を飲んでいました。
風が鍋を飛ばしたとすれば谷のほうに転がるはず。谷のあちらこちらをじーっとじーっと眺めてみました。そして発見! 尾根を見上げて左後方、7時30分の方向に逆さまになった鍋を発見しました。目を皿にして鍋を見つけたわけです。ははは。
カメラ片手に斜面を駆け下りました。スギの根本にたしかに鍋がありました。穴は大きくなっていますが数年前に見た鍋に違いありません。このままにしておいたほうがいいのかな、とちょっと思いましたが、まっ、環境のバランスを崩すことでもないでしょ、と鍋を拾い上げ、
上段歩道まで戻りました。以前はザックあたりの切株に鍋が被せられていたんですが、切株はもう朽ちてありません。近くの標石に被せました。
ネットを調べてみたんですが、鍋のいちばん古い記録は2007年12月。鍋がなくなったといういちばん新しい記録は2018年11月。だからどうした、と言われても。。。
ネットを調べてみたんですが、鍋のいちばん古い記録は2007年12月。鍋がなくなったといういちばん新しい記録は2018年11月。だからどうした、と言われても。。。
鍋の発見に意気揚々と出発します。こんな倒木なんてへっちゃらです。
苔で滑りやすい桟道なのか階段なのかを登ります。
流木や土砂に寄ってたかられた木橋を渡ります。篶坂窪という谷です。
グニューッとねじれていた桟道が完全に落ちてしまいました。獣でしょうか、薄い踏み跡が対岸にのびていますがわたくしにはあの岩を乗り越えられそうにもありません。高巻くために少し引き返して
テキトーに這い上がると細いですがそこそこしっかりした道にぶつかりました。歩いてきた方向にずっとのびていて、あの子尾根を乗り越しています。ずっと手前に高巻きへの登り口があったんでしょう。まったく気づきませんでした。
細い道をたどり、
高巻き中。
高巻いたまま道は続き、上段歩道に合流する気配はありません。
ちょっと心配、などと思っていたら急降下で下段歩道に復帰。
峰小屋尾根というらしい尾根を乗り越し、
崩落跡を通過し、
小屋跡を通過し、
伏木窪という涸れ沢を木橋を渡らずに渡ります。
人形山東尾根が見えてきました。
あちらから歩いてきて、これにて小川谷上段歩道はおしまいです。
人形山東尾根を下り、
小川谷下段歩道に降ります。
下段歩道の上流方向には通せん坊がありました。
小川谷林道が見えてきました。
林道に降りました。「歩道整備・鹿柵撤去を実施しています」という看板が立っていました。期間は8月22日まで。すでに終了しています。どおりで小川谷上段歩道の路肩はビシッとしていてのっぺり道はごくごくわずかでした。落ちた桟道の高巻き道の整備の一環だったんでしょう。
ゲートが見えてきて
小川谷林道の始点を抜け、
梵天岩、日原燕岩洞門を通過し、
日原鍾乳洞を通過し、ててくてくと東日原バス停に向かいました。
山の神様、地権者の皆様、きょうもありがとうございました。無事、遊ばせていただきました。ちょっとした発見もあったりして楽しかったです。またよろしくお願いします。
山の神様、地権者の皆様、きょうもありがとうございました。無事、遊ばせていただきました。ちょっとした発見もあったりして楽しかったです。またよろしくお願いします。