今回はヤケト尾根、オッコシ尾根を登り、日蔭名栗山南尾根(ひかげなぐりやまみなみおね)を下りました。
オッコシ尾根はヤケト尾根の支尾根です。ヤケト尾根は石尾根の支尾根で、つまりオッコシ尾根は石尾根の孫尾根にあたるんですが、まっ、そんなことはともかく、『奥多摩 登山詳細図(西編)2017』(吉備人出版 以降、『詳細図』)に「39 ヤケト尾根ルート」の1550m圏をてっぺんにして日蔭名栗沢に向かって北に下っている尾根に「オッコシ尾根」の文字が記載されています。
先週、下山後にヘンタイ山歩きのSEのTさんに会ったときオッコシ尾根の名前が出たことで今回の尾根歩きを決めたんですが、こういうなんとなくテキトーな決定はバッチグーな方向に転がることが多い気がするんですが、今回もいい方向にコロコロ転がったと思います。
日蔭名栗山南尾根を下る(「日蔭名栗山南尾根、赤指尾根」「ツバノ尾根、日蔭名栗山南尾根」「檜尾根、高丸山赤指尾根、日蔭名栗山南尾根」)のは4度目です。石尾根の日蔭名栗山をピークにしてほぼ真南にモクボ谷とボウズ谷という谷の出合まで下っている尾根です。序盤と終盤はかなりの急降下ですが、落ち葉で滑ったり滑りそうになったり、開放感たっぷりの尾根でした。
ヤケト尾根、オッコシ尾根、日蔭名栗山南尾根
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■コース | JR青梅線奥多摩駅→[START]東日原バス停→日原林道→(45分)八丁橋→(15分)ヤケト尾根への下降口→(10分)ヤケト尾根支尾根取付→(10分)ヤケト尾根→(1時間30分)巡視道(1060m圏)→(1時間10分)オッコシ尾根取付→オッコシ尾根→(1時間20分)ヤケト尾根(マワシコミ)→(30分)石尾根→(5分)日蔭名栗山→日蔭名栗山南尾根→(2時間30分)[GOAL]峰谷バス停→JR青梅線奥多摩駅 (8時間25分) |
■歩いた日 | 2021年11月20日(土) |
※赤い線が歩いた軌跡です。ただ、正確無比なものではありません。あ〜、そ〜、このあたりを歩いたんだ、程度の参考にしてください。
■JR青梅線奥多摩駅→[START]東日原バス停→日原林道→(45分)八丁橋→(15分)ヤケト尾根への下降口→(10分)ヤケト尾根支尾根取付→(10分)ヤケト尾根→(1時間30分)巡視道(1060m圏)
ヤケト尾根の取付へはまず林道日原線(以降、日原林道)から日原川までガックンと下り、日原川を吊橋で渡ります。尾根まではくの字くの字で山腹を登るんですが、尾根に合流してからの尾根左のトラバース(山腹水平移動)道が怖くて尾根上を歩くことに。これまたかなり怖い思いをしました。途中で道を見失ったのかなくなったのか、ザレた急登を這い上がり、ようやくのことでオッコシ尾根に続く道(水源林巡視道)にたどり着くことができました。
おはようございます。東日原バス停から八丁橋のゲートまで歩いてきました。奥多摩のトップガンMさんとJR某駅から合流し、小川谷橋(おがわだにばし)を渡って彼は右へ、私は左へ。彼は珍しく大荷物を背負っていて、某所で谷水で淹れたコーヒーを飲みながらほぼ満月を愛でる予定だそう。風雅です。
天祖山(てんそさん)への登山道はとても歩きやすそうに整備されつつありました。奥のゲートに進みます。
天祖山(てんそさん)への登山道はとても歩きやすそうに整備されつつありました。奥のゲートに進みます。
林道日原線(以降、日原林道)から。青空に、飛行機がツーーッと針穴のような白い点を移動させていました。
あの日が照っている尾根がヤケト尾根のはず。
左から水道局の青い看板、滑り止めの砂、落石注意の標識、カーブミーラー、ここがヤケト尾根への下降口です。
杖を伸ばしたりゴニョゴニョ準備をしていてふと目についたカーブミラーの右上のずっと向こう、ピョコンと頭を出しているのは雲取山ではないでしょうか。
水道局の青い看板(通行に関する警告です)の奥に進みます。この右手のピークは788mの標高点です。左手は日原川に切れ落ちています。
小さなくの字くの字でぐんぐん日原川に下っていきます。
吊橋が見えてきました。
吊橋を渡ります。
吊橋から日原川の上流方向。
下流方向。
吊橋を渡ってきました。古いけれどしっかりした石組みが見えました。
この山肌を登ります。
しっかりしたくの字くの字で登っていきます。かつてヤケト尾根を登ったときはザレた急勾配を這い登ったはずですがとても快適です。
登ってきて
登り、
尾根に合流。ヤセ尾根です。
尾根の右側。
尾根の左側。
落ちてはいけない尾根です。しっかりした道というか踏み跡はあるのでデンジャラス感はありません。
極ヤセ尾根になると左へトラバース道が続きます。落ちてもどこかに引っ掛かりそうですがロープの張られたそこそこ危うい道です。
しばらくロープに頼ったり頼らなかったりしながらトラバースしたんですが、この風景を見て引き返すことにしました。ここより厳しいのっぺり道はいくらでも歩いてきたと思うんですが、こののっぺり道はなぜかビビリ警報が低音で響き、赤色灯が点灯したんです。
引き返し、
トラバース道の分岐から尾根によじ登りました。
そこそこ踏まれた跡があり、かなり古そうな赤テープもありました。トラバース道がつくられる前はこの尾根筋がメインストリートだったのでしょうか。
極ヤセ尾根を登ります。
とてつもないヤセ尾根の急登です。
急登をよじ登ったりもして
こんな穏やかな場所もあったりもしたんですが、
とんがった尾根を歩きます。
下ってきて
直角二等辺三角形定規のいちばんとんがった角のよりとんがった尾根を歩きます、というか馬乗りでズボンが破れないか心配しながら進みました。
右側。左側も冗談でも落ちてはいけません。
とんがり岩尾根をすぎると左から登ってきたしっかりした道と合流。途中で引き返したトラバース道がこの道でしょう。
登ります。
尾根上の大岩を右に回り込みます。
870m圏からの眺め。
尾根の右を巻いていきます。
ロープの張られたのっぺり道もあります。
落ちたくありません。
960m圏あたりから道を見失ってしまいました。手を使いテキトーに這い上がります。めちゃくちゃ急な坂を登ってきて
登ります。
990m圏。尾根を縫うような道があるようなないような。
登ってきて
登ります。1030mあたりではっきりした道に合流しました。どこから来た道なのかわかりません。
道に従って登り、5分ほどで1060mあたりの分岐に到着しました。左上の道はヤケト尾根の続きですが、
オッコシ尾根はこの通せん坊を越えたトラバース道の先です。
ペットボトルに詰めてきたほうじ茶を飲みながらちょっと休憩します。対岸の山で犬が激しく吠えていました。