奥多摩尾根歩き
三又南尾根、四間小屋尾根、タワ尾根

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四間小屋尾根→(1時間10分)ウトウの頭→タワ尾根→篶坂ノ丸→金袋山→人形山→一石山→一石山神社→(2時間25分)[GOAL]東日原バス停→JR青梅線奥多摩駅


四間小屋尾根は大きなピークを2つ(だったかな)を越え、てっぺんのウトウの頭に近づくと容赦なく傾斜がキツくなります。下端の小川谷近くは丸太で守られたくの字くの字の道がしばらくつづくんですが、くの字くの字ゾーンは三又南尾根で巻き(?)ました。
 ウトウの頭からタワ尾根を下りました。上のほうの紅葉はすっかり終わっていましたが下っていくと紅葉の終わりから終わりの始まりに移ろう様を見ることができました。タワ尾根はウトウの頭から上の大京谷ノ峰までの短いけれどちょっとデンジャラスでわかりづらいルートをのぞけばのんびりと歩ける尾根だと思います。

四間小屋尾根を歩きます。
1250m圏で小川谷上段歩道を見送り、
傾きかけた太陽に向かって登っていきます。
左から登ってきた尾根と合流する、かと思ったら二重山稜のようになってそのまま左からの尾根は消失。
そのすぐ先で1388mの標高点あたりを通過します。とくになにもございませんが四間小屋窪左岸尾根のてっぺんです。正面奥にウトウの頭がそびえています。
大きくうねって急登です。
1400m圏で振り返って。中央は七跳山(ななはねやま)。
振り返ったまま左方向。酉谷山(天目山)。目を凝らすと酉谷山避難小屋が見えるはず。
右方向。天目山(てんもくざん 三ツドッケ)が見えているはず。ペットボトルに詰めてきたほうじ茶を一口二口飲んで、
振り返って尾根歩き再開です。尾根は小さなうねりがつづきます。
左から尾根が登ってきてここも二重山稜の地形になっています。
先ほどの尾根とは違って消滅はしません。あちらの尾根に移ります。
登ってきて
ウトウの頭直下の急登が始まります。
ウトウの頭のてっぺんが見えてきました。
踏み跡から踏み跡へと急勾配をいなしながら登ってきて
ウトウの頭に到着です。これにて1220m圏から登ってきた四間小屋尾根はおしまいです。三等三角点が設置されています。標高は 1587.95m、基準点名は孫曾。日露戦争まっただ中の明治37(1904)年7月に設置されています。
靴ひもを締め直してタワ尾根を下ります。
ヤセ尾根から
岩場を下ってきて
ロープの張られた鳥居谷左俣右俣中間尾根を通過すると
アセビの森の急降下です。
右手に天祖山が見えます。
アセビの森を下り終えると左右の分岐があり、左へ。
すぐに1443mの標高点あたりを通過します。とくになにもございませんが、十兵衛小屋窪右岸尾根のてっぺんです。
篶坂ノ丸(すずさかのまる)の山頂(1456mの標高点あたり)を通過します。
道中。バスの時刻を忘れたのでとりあえず急ぎ足です。紅葉は終わりかと思ったら下るにしたがって
紅葉の最後の「う」くらい残っている場所があちら
こちらにあったりもします。
ここや
ここは「よう」ぐらい残っています。
金袋山の山頂(1325mの標高点あたり)を通過します。
ちょっと離れた場所にある山名板。
ここも「よう」。
ここは「う葉」ぐらい。
人形山の山頂(1176mの標高点あたり)を左手に見ながらズザズザと下ります。
ここも「う葉」ぐらい。
左雑木、右植林の急降下を抜けて軽く登ると
一石山の山頂(1007mの標高点あたり)です。
だーっと下ってくると尾根にロープが張られていて右へ。
くの字くの字の落ち葉の積もった危なっかしい急降下がつづきます。ここは、まっいいか。きれいです。
雑木の落ち葉ゾーンから
植林内のくの字くの字になり、尾根筋に復帰して
ズザーッと下ってきてベンチ広場です。
尾根を左へ下ります。ちなみに右に下ったタワ尾根(下端変)の記録はこちらです。
急降下で滑りやすいかなり難儀な下りです。この道を嫌ってタワ尾根を下るときは篶坂ノ丸からオロセ尾根(下った記録)へというハイカーを何人か知っています。
道中。左に燕岩、小川谷対岸に梵天岩。
一石山神社の社務所の赤屋根が見えてきました。
下ってそのまま進み、
ここは下って右へ。
一石山神社を見ながら、だと危ないので足元を見ながら進み、
境内へ降ります。これにてタワ尾根はおしまいです。紅葉と日原鍾乳洞の見学でしょうか、人も駐車場もいっぱいでした。東日原バス停まで日原街道を歩きます。何台もの車やバイクが追い抜いていき、すれ違いましたした。
東日原バス停には20人ぐらいの列ができていました。発車時刻まで余裕がありました。急ぎ足は不要でした。30分ほど待っていると奥多摩駅行きの増便がグガーッと力強く方向転回です。
途中下車して缶ビールを買って駅に着くとホリデー快速も臨時増発。10分後に出発です。いいタイミングです。
もう少し三又にいたかったんですが下山時の日没が気になってそそくさと三又南尾根に取付きました。一歩一歩落ち葉を踏む崩すたびに、紅葉の終わり、秋の終わりが体に染み込んでくるような尾根歩きでした。
山の神様、地権者の皆様、きょうもありがとうございました。また、よろしくお願いします。