奥多摩尾根歩き
二ノ沢右岸尾根、タワ尾根(下端変)、小川谷上段歩道

(二ノ沢右岸尾根、タワ尾根)


二ノ沢右岸尾根取付→二ノ沢右岸尾根→四間小屋尾根に合流→(1時間10分)ウトウの頭→タワ尾根→(1時間25分)ベンチ→(35分)水道施設→(20分)[GOAL]東日原バス停→JR青梅線奥多摩駅


二ノ沢右岸尾根四間小屋尾根のごく短い支尾根です。雑木に囲まれた明るい尾根ですが急登だらけで単調なのが玉に瑕。とくにイベントは起きないんですが四間小屋尾根に合流する手前でひねり技をくりだしてきました。尾根はひねられて巨大なエイのように大きくうねって、四間小屋尾根に合流します。
四間小屋尾根をウトウの頭まで登り詰め、タワ尾根をダーッと下りました。折れた大ミズナラに立ち寄り、下端部のベンチで尾根から左へはなれていく通常コースの逆へ。タワ尾根の先を下りました。

足元はふかふかの土です。そして急登です。
登ってきて
登ります。
1300m圏で勾配はややゆるむも
すぐに急登の復活で
登ってきて
1360mあたりで勾配はかなりゆるくなりました。
左手奥に四間小屋尾根の稜線が見えます。
山肌が大きくうねってきました。
なんとなく振り返ると長沢背稜の酉谷山(とりだにやま)と避難小屋が見えました。
うねうねのくねくねです。
うねうねのくねくねを眺めながら立ち食い。
右手にはタワ尾根の大京谷のクビレや大京谷ノ峰、タワ尾根長沢背稜の交差点に滝谷の峰が見えます。鳥居谷右俣水を一口飲んで出発します。
うねうねくねくねをテキトーに登ってきて
四間小屋尾根に立ちました。これにて二ノ沢右岸尾根はおしまいです。
左手後ろに見える長沢背稜
1490mあたりで明るい雑木の尾根から針葉樹の尾根になります。苔の生えた古い倒木が多く、倒木をよけながら
踏み跡を拾いながらキツい勾配を登ります。
登ってきて
ウトウの頭に到着です。これにて四間小屋尾根はおしまいです。ウトウの頭には三等三角点があります。標高は 1587.95m、基準点名は孫曾(まごそ)。
ザックを降ろし、鳥居谷左俣水を飲みながら休憩します。ウトウの頭の展望はほとんどありません。孫惣谷(まごそだに)の対岸に天祖山がちょっと見える程度。
ウトウの頭を出発し、タワ尾根を下ります。何か所かの突き出た岩には右(南)に巻道があります。
ロープの先は鳥居谷左俣右俣中間尾根です。ロープに沿って少し歩くと
アセビの森の急降下です。
アセビの森の急降下が終わると尾根は左右に分岐します。右は焼小屋尾根タワ尾根は左です。
分岐からすぐ、1443mの標高点あたりを通過します。とくになにもありません。
篶坂ノ丸の山頂を通過します。1456mの標高点です。
道すがら。
道すがら。
金袋山の山名板は2か所で見ました。金袋山の山頂を1325mの標高点だとすると左の山名板のある位置が山頂っぽいです。
金袋山の山頂直下で上段歩道の小屋跡に続く道を左に分けます。
濃い緑です。
人形山の山頂を左手に眺め、
大ミズナラに立ち寄ってみました。巨星墜つ。
大ミズナラから下る踏み跡をたどり、
タワ尾根に復帰。虫が写っています。そういえば尾根の途中で大きな捕虫網を持った少年2人組を見ました。。。それだけの話です。
一石山の山頂を通過します。
ヘビに通過されます。
980m圏で尾根をはずれて右へ。ロープの張られたその先は燕岩の上に出るようです。
急降下でちょっと怖い道が続きます。
重そうなザックを担いだベテランハイカーと挨拶を交わしてどんどん下っていくと
2基のベンチが設置されたちょっとした広場に着きます。このベンチ広場から左へ下って一石山神社に降りるのが通常コースです。急降下が続きますがしっかりした道があります。けれども今回、ふと、以前から気になっていた反対側の踏み跡をたどってみることにしました。うまくいけば日原林道沿いに建つ水道施設(Googleマップによると東京都水道局日原応急浄水所)に降りられるはずです。
下り始め。
下ってきました。尾根突端の岩崖を巻いたことになります。
おだやかな尾根道にちょっと拍子抜けです。
ズザズザと下ってくると
いきなり「なめんなよ」みたいな急降下の出現です。
ここもとんでもない急降下です。しかも手がかり足がかりはなさそう、と見下ろしていたら
右手に踏み跡がありました。
巻いてきて
下ります。なんとなく尾根は荒ぶってきました。
ここも右に巻いたような。
巻いてきて
おだやかな尾根道になったんですが、
すぐにキツい急降下です。股が裂けんばかりに急斜面に沿って脚を伸ばし、
下ってきて
作業道らしき踏み跡をゲット。
したはいいんですが、なんともあやふや。自己認識ほど長くないコンパスに軽く失望しながらテキトーに下ります。
下ってきて
巨岩の左を下ります。日原林道が見えてきました。しばらく前にサイレンを聞いたんですが、パトカーや消防車、救急車が林道の奥からゆっくり下ってきました。
あの巨岩の右を下ってきました。
落石防護柵の切れ目から
水道施施設の階段を下りて日原林道に立ちました。これにてタワ尾根(下端変)はおしまいです。小川谷橋を渡り、東日原バス停に向かって日原街道をてくてく歩いていると、ポンッという感じで売店が出現しました。メキシコ人の旦那さんと日本人の奥さん(人間関係は奥多摩尾根歩きの個人的な意見です)が切り盛りする小さなお店でタコスやブリトーなんかのほか、飲み物も扱っています。開店して間もないそう。迷わず缶ビールを購入。Suicaが使えました。
東日原バス停に到着。バスを待っているとどんどんどんどん列が長くなりました。トイレ側が先頭という並び順は合理的なローカルルールだと思います。それはそれ。久々の日原を堪能しました。新緑というにはちょっと早い微妙な季節ですが「ああ、葉っぱの色はこんなんだったよね」などとココロがつぶやいたりもしました。
山の神様、地権者の皆様、最後の最後で冒険チックな尾根歩きを用意してくれるなんて、きょうもありがとうございました。また、よろしくお願いします。