喜右衛門小屋窪左岸尾根、コツ谷右岸尾根
(その2の1)

今回は日原の最深部にある喜右衛門小屋窪左岸尾根(きえもんこやくぼさがんおね)を登り、コツ谷右岸尾根(こつだにうがんおね)を下りました。
どちらの尾根もてっぺんは上滝尾根(喜右衛門尾根)にある1480mの標高点です。喜右衛門小屋窪尾根は東に下り、酉谷(とりだに)と喜右衛門小屋窪の出合に落ち込んでいます。コツ谷右岸尾根は喜右衛門小屋窪左岸尾根の北にあってやはり東にのび、酉谷とコツ谷の出合にやや緩やかに下っています。
※尾根のの名称は『奥多摩 登山詳細図(西編)』(吉備人出版 以下『詳細図』)に記載されている谷の名前を元にしています 。
コース
JR青梅線奥多摩駅→[START]東日原バス停→小川谷林道→(2時間40分)三又→酉谷→(30分)喜右衛門小屋窪取り付き→喜右衛門小屋窪左岸尾根→(1時間30分)1480m標高点→コツ谷右岸尾根→(40分)コツ谷下流部→(20分)酉谷コツ谷出合→(20分)三又→(2時間)[GOAL]一石山神社→JR青梅線奥多摩駅 (8時間)
歩いた日 2020年10月3日(土)
※赤い線が歩いた軌跡です。ただ、正確無比なものではありません。あ〜、そ〜、このあたりを歩いたんだ、程度の参考にしてください。

[START]東日原バス停→小川谷林道→(2時間40分)三又→酉谷→(30分)喜右衛門小屋窪取り付き→喜右衛門小屋窪左岸尾根→(1時間30分)1480m標高点


喜右衛門小屋窪左岸尾根は尾根に乗るまでが一苦労。けれども小川谷林道終点からてっぺんまで全行程を自然林に包まれ、無茶な急登もないなんだかココロに優しく感じる尾根でした。

おはようございます。終点の東日原バス停に到着。男性ソロハイカーが4、5人下車しました。それぞれ準備を終えると一人また一人と出発していきます。

小川谷林道に向かいます。稲村岩や小川谷橋、かろう橋、モノレールの始点駅、なんとなく秋っぽい木漏れ日の道を歩き、

小川谷林道の終点広場に到着。左奥が三又への登山道です。
広場からの眺め。ハンギョウ尾根やヨコスズ尾根が見えているはずです。
広場でスポーツドリンクを飲んで休憩。登山道に踏み入ります。覆い被さっていた土石が払われた写真ほぼ中央の石垣の上を歩きます。
ロープが張られた激しい崩落地を通過しました。
その先の破壊された堰堤を通過します。
こんな道で人心地ついたりもしますが、
崩落した谷が行く手を阻みはしないけれどドンと登場します。
ジョロジョロ水が流れ落ちる岩の横をすり抜け、
崩落した谷を見上げながら通過します。
さらに別の大崩落地です。谷の対岸には石垣でつくられたしっかりした道があったはずですが完全に消失。細い谷は岩盤が広くむき出しになり、6段か7段かの滝になっています。
Mさんが設置したロープで谷に下ります。
谷に下った後は右の大岩の縁を這い上がって対岸の道に乗ります。
正面の岩の手前から谷に下ります。
崩落地を越えました。
ややのっぺり道なんかもあり、
朽ちゆく桟道もあります。
ここはかつてゴンパ尾根を歩いたときに這い上がった斜面です。
山側2本の丸太がまあまあ健在な桟道。岩の上からロープが下がっています。
三又が見えてきました。正面奥からの流れは滝谷、右から酉谷、合流して左へ小川谷です。
三又の手前に立っている道標。向こうを指しているのは「酉谷山 雲取山」。酉谷山はともかく雲取山って遠すぎませんか。かつては普通のコースだったんでしょうか。
三又で休憩。「粒塩飴+レモン」を舐めながらスポーツドリンクを飲んでちょっとブラブラしました。
酉谷の上流に向かいます。すぐに酉谷の左岸に流れ込んでいる悪谷(わるたに? 割谷)をひょいと跨ぎます。スミマセン。見栄を張りました。ピョンピョンと石伝いに何歩かで渡りました。右に見えているのは以前に登った石楠花尾根(しゃくなげおね)の下端です。
酉谷の左岸を歩きます。といってもこれといった道はありません。テキトーに歩きやすいところを探して流木を跨いだり岩の間を抜けます。
右岸にあったはずの登山道はきれいさっぱり流失しています。
右岸の上の方に道らしきものが見えてきました。
あれは十中八九、道です。渡りやすそうな場所で右岸に渡ることにします。
見上げると赤テープがぶら下がっていたので這い上がってきました。
あそこにも赤テープがぶら下がっています。道はハッキリしませんが先に進みます。
小さな崩落地を越えたりもします。
ここはまあなんとか道です。
酉谷(奥)と左手前から右へ流れる喜右衛門小屋窪の出合をちょっと上流から(行きすぎてから気が付いた)。
道は小尾根を回り込み、喜右衛門小屋窪に下っていきます。
対岸のあの稜線が目指す喜右衛門小屋窪左岸尾根です。と、このときは思っていましたが違ってました。あれは喜右衛門窪左岸尾根の枝尾根でした。ここで地形図を見てズバリ「あれは違う!」と指摘するのはそこそこ難しいと思うけれどどうかな。歩いて初めてわかる、ということもよくあることで。べ、別に、言い訳ではありません。
テキトーな場所で喜右衛門小屋窪を渡ります。
急斜面にくの字くの字で道が続いていました。
喜右衛門小屋窪が細ーくなりました。
登ります。
くの字くの字の道は尾根を回り込んでいきますが、尾根上に向かっている獣道っぽい踏み跡を登ることにしました。
稜線を見上げます。
尾根に乗りました。尾根の下の方を覗き込みます。
登ります。まだこの時はこれが喜右衛門小屋窪左岸尾根だと思っていました。
登り始めて、すぐ右手に稜線が見えることに小さな違和感の気泡がフツッと浮かんできたのでした。んー、おかしいです。しかもあちらのほうが尾根慣れ(?)している雰囲気です。トラバース(山腹水平歩き)してあちらの尾根に移ります。
あちらからトラバースしてきて、
尾根に立ちました。ところが、です。まだ向こうに尾根が見えるじゃないですか。しかもさらに尾根慣れしています。あちらが目指す喜右衛門小屋窪左岸尾根にほぼ間違いありません。
すぐ上で尾根は合流するようです。この枝尾根を登ることにします。
1180mあたりで合流。喜右衛門小屋窪左岸尾根にようやく到着です。赤テープがぶら下がっていました。
尾根の下方。
スポーツドリンクを一口飲んで登り始めます。喜右衛門小屋窪を渡って20分ほどかかっています。
穏やかな尾根歩きです。
登ってきて、
立っている大木と倒れている大木を通過します。
まあまあの急登を登ってきて、
1300mあたりです。右からの尾根と合流しました。タラーンとのびやかな尾根がしばらく続きます。
実のなったミズナラやクリの木の枝があちらこちらで落ちていました。折れたというよりはむしり取られた感じです。おそらくクマの食事跡だと思います。以前に三頭山(みとうさん)南面の三頭山中尾根でクマに出合ったときも道中の尾根でこんな枝を見かけました。
下草が生えてちょっと雰囲気が違う場所を通過します。
1340mあたり。地形図ではハッキリしませんが、あそこで右からの尾根と合流します。喜右衛門小屋窪左岸尾根を下るときは枝尾根が多いので目指す降下点にきっちり着地するのはそこそこ難しそうです。
大きなアセビを通過します。
あれはウトウの頭でしょか。
緩とやや急を織り交ぜた尾根歩きが続きます。
登ってきて、
登ります。
1400mあたりで薄ーい道を横断しました。獣道よりはヒトの意思みたいものを感じました。
そのまま尾根を登ります。
あちらにこれから下るコツ谷右岸尾根が見えています。
あの先で空が広がっています。
登ってきて、
右からコツ谷右岸尾根、左から上滝尾根(喜右衛門尾根)が合流します。
これは上滝尾根方向ですが、尾根の形はハッキリしません。
合流地点は1480mの標高点? な場所。赤テープはありましたがとくに何もないモコリとしたピークというか低ーい築山みたいなところです。
少し先にもモコリとしたピークが見えます。
んー、こちらのほうが標高点っぽいです。なんとなく標高点慣れしているように見えます。わたくしはここを1480mの標高点とします。登ってきた場合、二つ目のモコリです。これにて喜右衛門小屋窪左岸尾根はおしまいです。
標高点にザックを下ろし、尾根の先を歩いてみました。ここからは上滝尾根です。思い出しました。以前に上滝尾根を登ったとき、この先に尾根が横たわっていたので驚きました。
酉谷山が見えているはずですが薄雲で避難小屋も確認できません。
標高点の近くで『詳細図』に記載されている「古木柱」らしきものを見つけました。
わたくし製タマゴサンドでご飯にします。ブラブラ歩きながら食べます。紅葉したら想像もできないくらいきれいだろうな、と想像したりしたのでした。