三頭山中尾根、ハチザス沢ノ頭東尾根(その2の1)

今回は三頭山中尾根(みとうさんなかおね)を登り、ハチザス沢ノ頭東尾根を下りました。どちらもテキトーな名前です。
三頭山中尾根は三頭山のちょっと北をてっぺんにしてほぼ北に延び、入り小沢とボウメキ沢という沢の出合を下端にした尾根です。『奥多摩 登山詳細図(西編)』(吉備人出版社)や『復刻版 奥多摩』(宮内敏雄 百水社)には中尾根と記載されています。中尾根という名前は何カ所かあるので三頭山を勝手に付けました。
ハチザス沢ノ頭東尾根は三頭山から笹尾根を北東へ進んだハチザス沢ノ頭がてっぺんで、ほぼ東へダーーっと延びて三頭山荘という大きな宿のあたりが下端です。
三頭山中尾根では親子連れのクマに出合いました。なんとか動画も撮れたのでご覧ください。
※ルートは「ヤマレコ 三頭山:念願の中尾根を登る」「水辺と山径」の記録を大いに参考にさせていただきました。ありがとうございます。

コース JR青梅線奥多摩駅→[START]小河内神社バス停→麦山浮橋→奥多摩周遊道路→(45分)ヨンスキ沢→(1時間30分)出合い→三頭山中尾根→(2時間20分)三頭山→(30分)ハチザス沢ノ頭→ハチザス沢ノ頭東尾根→(2時間)檜原街道→[GOAL](20分)檜原村温泉センター数馬の湯→JR五日市線武蔵五日市駅
歩いた日 2019年10月20日(日)
※赤い線が歩いた軌跡です。ただ、正確無比なものではありません。あ〜、そ〜、このあたりを歩いたんだ、程度の参考にしてください。


[START]小河内神社バス停→麦山浮橋→奥多摩周遊道路→(45分)ヨンスキ沢→(1時間30分)出合い→三頭山中尾根→(2時間20分)三頭山


尾根にたどり着くまでのヨシスキ沢の徒渉に四苦八苦。三頭山中尾根は中盤までとんでもない急登が続きます。クマに出会ったのはその急登がちょうど終わったあたり。中盤以降は快適な尾根歩きでした。



おはようございます奥多摩駅前から小菅の湯行きバスに乗り込みます。東日原方面は台風19号による道路崩落で運休中です。

小河内神社で下車。膨れあがったような湖面を麦山浮橋で渡ります。途中、小河内ダムの放水が大迫力で見えました。茶色い水が巨大な筒になって突き出ていました。

ダム湖の上流側。あのオレンジの橋は麦山橋です。

下流側。雲海を侍らしているあの山は月夜見山。湖水の色はおいしそうなコーヒー牛乳の色そっくりでした。

対岸の湖畔の小道を歩き始めてすぐ、「行けません」の警告。行けるところまで行ってみようかなとも思ったんですが、階段を登って

奥多摩周遊道路へ。

道中。

おっ、3kmはヤマドリ。次はなんかな?

と思っていたらヤマドリ。できれば一工夫欲しいところです。

渋滞必至。

分断されたヌカザス山北東尾根の末端。

ヌカザス山北東尾根に取り付いたのはあの盛土の向こう側。

あそこです。あそこからヨシスキ沢に沿う道に入っていきます。三頭山中尾根へはまずヨシスキ沢に沿って南下します。小河内バス停から約45分で到着。

この階段を登ります。御堂指尾根(みどうざすおね)を下ったとき、ここから道路に下り立ちました。手前の橋は小沢橋というらしいです。

大きな音を立てて水が流れています。

ヨシスキ沢。

パイプに沿って進みます。

御堂指尾根はあちら。

しっかりした道をしばらく歩くと、

 頭から何本もの水しぶきを激しく吹き上げる謎の施設が見えてきました。下流の山のふるさと村は台風の影響で断水、休業中らしいですが、なんだかもったいない気分です。

道は頭ブシュー施設から沢に降ります。

あの対岸を這い登らないと先に進めません。赤テープがチラリチラリと見えています。

上流側。

そして下流側。

いったいどこをどー渡ればいいというのでしょう。あそこなら渡れるかな、と岩の上をヨチヨチ歩いて近づくと、そこそこ短いわたくしの脚では水没必至の沢幅だったり、飛び移ろうとする石が思いのほか尖っていたり、撤退の二文字が頭ブシューです。

カツラと思われる大きな木の根元を急流が攻めたてていました。

ココロを立てなおし、ここをドリャッという感じで渡り、

這い上がってきました。

そしてテキトーに歩きます。

道中。

すぐに朽ちかけた柵が道を塞ぎ、

その先の道は消滅というか摩滅みたいな感じで歩けそうにありません。

引き返し、テキトーに沢に下ります。

またです。いったいどこから対岸に渡ればいいんでしょう。

渡ったところで対岸に道らしいものは見えません。

けれども先に進むには渡るしかありません。必死の思いでここを徒渉。

テキトーに這い上ります。

かつての道は崩落したのでしょうか。赤テープが土砂に埋もれつつありました。

這い上がりました。

道? みたいな道を歩きます。

赤テープがあったり、

林班名の看板があったり、

赤テープに誘われてみると、

沢に向かって直滑降するとんでもない滑り台みたいな小谷だったりして、

先に進みます。

赤テープのあるこのあたりからまた沢を渡ります。

んー、渡れるんでしょうか。

上流側。

ここを渡りました。

先ほどの赤テープからロープが2本垂れていました。水量が少ないとあのあたりからラクに徒渉できるのかもしれません。

先に進みます。

ヨシスキ沢がずいぶん下に見えるようになりました。この撮影の後、濡れた木の枝に滑ってうつぶせにバタンと倒れ、手に持ったままのカメラの鏡筒(スイッチを入れるとジーって伸びる筒)がちょうど小石にぶつかって凹んじゃいました。レンズカバーが自動で開かなくなり、撮影のたびに指で開くというかなりメンドーなことに。

道はズーッと山肌を登って行きます。

三頭山かな。ちゃんとレンズカバーを開かないとこのように上下が黒くなります。それはともかく、沢から離れないように、

沢に下りることにしました。

大岩が崩落したところをテキトーに下ります。

左岸に道はなく、右岸に渡ります。あそこがよさそうです。

渡りました。

対岸から見えていた、赤テープと思っていたのは抜けた杭でした。

沢沿いを歩いていくとすぐに5mほどの滝で先に進めなくなりました。

右岸を這い上がります。

ん? あそこが三頭山中尾根の下端でしょうか。地形図で確認するんですが、どーもはっきりしません。

こっちかな? このあたり、地形が複雑です。わたくしが読み取れないだけかもしれませんが、地形図に反映されない微妙な起伏があります。そこそこはっきりした作業道が山肌を登っていますが、三頭山中尾根の下端から離れていってしまいます。

作業道を外れ、沢に向かって急降下します。あれはボウメキ沢という沢のはずです。

またまた徒渉です。

沢幅が狭いのでこれまでよりちょっとラク。

倒木を掴みながらここを渡ってきました。

あちらが三頭山中尾根の下端です。あそこでボウメキ沢と入小沢が出合い、ヨシスキ沢になります。周遊道に架かっていた小沢橋という名前は入小沢が由来なのでしょうか。

ようやく三頭山中尾根です。

三頭山中尾根と入小沢。

三頭山中尾根。

三頭山中尾根とボウメキ沢。

三頭山中尾根の下端方向。

とんでもない急登です。

たいへんな急登です。

登ってきて、

急登です。

あちら側は御堂指尾根です。

キノコ。おいしそうですが食べられるんでしょうか。

足元はこんな感じ。気を抜くとズルズッ、ズルってなります。

ミズナラと思われる小枝がこのあたりだけたくさん落ちていました。台風の影響でしょうか。

すごい勾配は続いています。

登ってきて、登ります。

そして1040m圏。クマに出会いました。お互い「ハッ」という感じで見つめ合い、わたくしは腰にぶら下げていた熊鈴(純喫茶の扉で鳴るカウベルみたいなの)を振り回しました。クマはゆっくり向きを変えて見えなくなりました。

クマは入小沢に向かって下っていきました。恐怖というより驚愕で心拍数が上がったまま尾根筋を歩き始めました。そのとたんです。すぐ右の木の上から黒いボールみたいなものがズザザザザーッて落ちてきたかと思うと、姿を消したクマの後を追うようにとんでもないスピードで駆けていきました。どうやら親子連れのクマだったようです。子グマを残していなくなった親はまー、そういう教育方針なのでしょう。

ガンガン登ります。

クマの足跡に見えます。そういえばミズナラと思われる小枝が散らばっていたのはクマの食事跡だったのかもしれません。

相変わらずの

急登が続きます。

天気予報は晴れだったんですが尾根は雲に覆われてしまいました。

東京都水道局の用地境界の杭が20m足らずの間隔で並んでいます。赤帽白杭のはずですが、赤帽は獣か鳥にかじり取られている杭が多いです。

道中。

道中。

道中。

不気味なキノコ。

いつの間にか勾配が緩くなっていました。

雲に包まれてはいるけれど前方がなんとなく明るくなってきました。

ほぼ真っ平らになりました。

ヌカザス尾根の登山道に合流しました。

1470m圏です。これにて三頭山中尾根はおしまいです。

アディオス! 向こうに見えている三頭山中尾根!

三頭山の山頂はとても賑やかでした。

真っ白。

水を飲んで出発します。
<<トップページへ
次へ>