奥多摩尾根歩き
岩下谷右岸尾根、三ツ又窪尾根

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今回は岩下谷右岸尾根(いわしただにうがんおね)を登り、三ツ又窪尾根(みつまたくぼおね)を下りました。
岩下谷右岸尾根は長沢背稜(ながさわはいりょう)の水松山(あららぎやま)と滝谷の峰(たきたにのみね)の間にある岩下谷ノ頭というピークをてっぺんにして南へ岩下谷の右岸を下り、アララギ谷出合あたりを下端にしている尾根です。テキトーな名付けです。
三ツ又窪尾根はタワ尾根の金袋山(きんたいさん)からダーッと下って1200m圏あたりをてっぺんにして三ツ又窪の左岸を日原川に向かって下っている尾根です。下端は氷川鉱山の坑口なんかがあります。こちらもテキトーな名付けです。
岩下谷右岸尾根の取付まではアララギ谷を遡上。右岸から左岸へまた右岸へ、高巻きから岩下谷の出合に立ってようやく取付です。尾根は岩ゴツの急登に始まり、とんでもない急登が何か所かありましたが、ずっと自然林の心地よい尾根でした。
三ツ又窪尾根はふとなんとなく下ることにしました。ノケ尾根を登ったときに歩いた旧日原林道にぶつかるまで下り、旧日原林道をたどって日原林道起点近くの水道施設に降りようという目論見でした。ですがこの思いつきは大失敗。ルートをしっかり把握していないうえにきわめてわかりづらい踏み跡の旧日原林道を舐めてました。大舐めでした。道を完全に見失い(というか最初から間違っていたかも)、日はとっぷり暮れ、ヘッドランプの円い明かりを頼りにほうほうの体でなんとか日原林道に降りることができたのでした。
コース JR青梅線奥多摩駅→[START]東日原バス停→日原林道→(45分)八丁橋→孫惣谷林道→(1時間10分)御供所→タワ尾根南面巡視道→(30分)アララギ谷→アララギ谷遡上→(1時間10分)アララギ谷岩下谷出合→岩下谷右岸尾根→(1時間30分)岩下谷ノ頭→長沢背稜→(20分)タワ尾根→金袋山→(1時間35分)三ツ又窪尾根→(40分)旧日原林道→(1時間35分)日原林道→(25分)[GOAL]東日原バス停
(9時間40分)
歩いた日 2021年11月6日(土)
※赤い線が歩いた軌跡です。ただ、正確無比なものではありません。あ〜、そ〜、このあたりを歩いたんだ、程度の参考にしてください。

JR青梅線奥多摩駅→[START]東日原バス停→日原林道→(45分)八丁橋→孫惣谷林道→(1時間10分)御供所→タワ尾根南面巡視道→(30分)アララギ谷→アララギ谷遡上→(1時間10分)アララギ谷岩下谷出合


岩下谷右岸尾根の取付へはアララギ谷という谷沢をどんどん遡っていきます。道? みたいな高巻きトラバースもあったりしてビビりながらも楽しいアプローチでした。

おはようございます。東日原バス停を出発しました。きょうも稲村岩(いなむらいわ)はニョッキリです。
八丁橋(はっちょうばし)手前の孫惣谷林道への橋のゲートをくぐります。
林道からの紅葉。
オロセ尾根への登り口の階段を通過します。
鉱山の鉄扉を通過し、
美しい紅葉の終盤を眺めながらそこそこきつい勾配の林道を登ります。ほぼ中央に栃ノ木沢右岸尾根(とちのきさわうがんおね)に取り付いた電柱が見えます。
孫惣谷に架かる送水管(?)とその向こうに鉱山事務所が見えてきました。
鉱山事務所を通過し、
オリツキ窪を通過します。実はこの右岸から登って中腹道に乗ろうという計画だったんですが、この時点でコースタイムを20分オーバー。御供所(ごくうしょ)からアララギ谷を目指すことにしました。
あれは地形図にある燕岩でしょうか。
それとも上流側のこちらが燕岩でしょうか。わかりません。
孫惣谷の上流方向。
ウトウ沢を通過します。
天祖山。
鉱山施設のゲートに到着。ここが御供所といわれる場所だと思いますがそんな痕跡はなさげです。
ゲート右の看板から高巻き開始です。かつて水松山南東尾根を登ったときと同じ道です。
登り始めてすぐに祠が建っています。
くの字くの字で高度を上げます。
登ってきて
登り、
タワ尾根南面の中腹道(これは旧日原林道?)にぶつかりました。
アララギ谷に向かってめちゃくちゃ高巻きます。
とことんの高巻きがやっと終わり、
下っていくとモノレールにぶつかりました。モノレールを軽々と(イメージ)またいで道をたどります。高い高巻きはともかくいたって平穏な道でした。正解なんてないにしても水松山南東尾根を歩いた前回のルートはちょっとデンジャラスな場所があったことは確かです。
右上への道と左下への道の分岐です。アララギ谷へ降りるには登る選択はありません。
下り、次の分岐はやはり下を選んだんですが、鉱山施設に降りそうなんで途中の踏み跡から上の道に戻り、
アララギ谷に降りていきます。
鉱山の排水溝が見えてきました。
アララギ谷に降りました。
アララギ谷の上流方向。あちらに遡上します。
が、いきなり遡上できないので道標に従ってこの岩に登り高巻きます。
ひとつ目の桟道です。まさかこの桟道を律儀に歩く人はいないと思いますがいかがでしょう。
2つ目の桟道です。こちらは横板のぐらつきはあるものの歩けました。
2つ目の桟道を渡り、アララギ谷に降りました。
右岸を遡上します。
登ってきて
ちょっと高巻き、
行き詰まったので
左岸に渡りました。古い石積みがあったので登ってみましたが道はありませんでした。
左岸を登るとすぐ、右岸に石積みが見えてきました。右岸に渡ります。
右岸の石積みは水松山南東尾根(中尾尾根)を登ったときのルートです。このルートは無視し、
テキトーにアララギ谷の右岸上をトラバース(山腹水平移動)します。
のっぺりな山腹を進みます。
この先は歩けそうにありません。
さらに高巻きします。這い上がります。
這い上がった大岩からアララギ谷を覗いたところ。冬に備えているのでしょうか、流れる水の音がなんとなく硬く聞こえてきます。
トラバース中。
トラバースが厳しくなり、小尾根を登ってさらに高巻きます。
1260mあたりです。小尾根を登るとヒトがあるいたような道にぶつかりました。
ヒトが歩いたような道は残念ながらヒト? みたいになりました。
1260m圏です。美しい滝を見下ろしながらトラバースを続けます。
次の美しい滝です。
登ってきて
下り、谷とほぼ同じ高さに降りてきました。さらに右岸を遡上します。
真正面の奥が目指す岩下谷右岸尾根です。
左岸に移り、尾根の下端ににじり登ります。
左奥からアララギ谷、右奥から岩下谷。ちょっとわかりづらいですが、アララギ谷と岩下谷の間に流れ下っている名称不詳の細い谷沢があって岩下谷右岸尾根は左右に割れていました。右の尾根を選びます。