奥多摩尾根歩き
山ビコ尾根、江戸小屋尾根、サス沢右岸尾根

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鞘口山→(1時間10分)御前山→大ブナ尾根→(1時間)1010m圏ピーク→サス沢右岸尾根→(1時間40分)道所橋→奥多摩むかし道→(40分)[GOAL]境橋バス停→JR青梅線奥多摩駅


サス沢右岸尾根は超弩級の急降下や、とってもややこしい尾根の形に悩み、デンジャラスなトラバースで軌道修正を図ったりのキビシい尾根でした。

鞘口山からまずは御前山を目指します。クロノ尾山を通過します。
中央やや右上に歩いてきた大伐採地が見えました。
1280mの標高点を見上げながら通過します。
道標を通過し、
キツーい長ーい階段を登ってきてようやく御前山に到着です。山頂には三等三角点があり、標高は1404.96m、基準点は御前山。山名と基準点名が同じケースはそれほど多くはありません。
ベンチで小休止。東方の景色です。
次は惣岳山(そうがくさん)を目指します。ここからは大ブナ尾根です。山頂からちょっと下ると富士山が大きく見えました。
15分足らずで惣岳山の山頂に到着。先に進みます。
とんでもない急降下です。
1128mの標高点あたりを通過します。
そろそろサス沢右岸尾根の降下点です。上部はシダクラ沢左岸尾根と同じなんですが、歩いたことをすっかり忘れていました。ロープが張られています。
登山道からはずれたあのあたりが1010m圏のピークのようです。
ピークから登山道を振り返って。登山道は中央奥から右へ続いています。
サス沢右岸尾根(シダクラ沢左岸尾根)を下ります。目指すは道所橋です。
序盤は植林と自然林の境界を下っていきます。
倉戸山、榧ノ木山(かやのきやま)、榧ノ木尾根なんかが見えています。
下りはじめてすぐ、はっきりしませんが尾根は分岐しています。植林と自然林の境界をはずれて左の尾根へ。
こんな尾根です。
そこそこ急降下です。
下ってきて
下ります。
右手に見えるのは以前に歩いたシダクラ尾根です。
ズザズザと下ってきて
880mあたりで尾根はぐんと穏やかになりました。
が、突然、岩ゴツのヤセ尾根になりました。激変です。
左も
右も激しく切れ落ちています。
852mの標高点と思われる地点です。ここで尾根はいくつかに分岐しています。ほぼ直進がいちばんはっきりした尾根ですが、そちらはシダクラ沢左岸尾根です。
下りたいサス沢右岸尾根はグッと左に曲がります。
キビシい急降下です。
下ってきて
下ります。
とんでもない急降下になりました。下調べでこんな場所はなかったはずと思い、スマホGPSで確認。ヤッタ! と喜ぶのもなんですがよかったです。方向がズレていました。このまま下るとギューッと詰まりに詰まった等高線を次から次へと横切りながらサス沢に向かって転がり落ちたかもしれません。右に軌道修正します。760mあたりです。
怖いトラバースです。
左上にちょろっと見える稜線が目指すサス沢右岸尾根です。
あちらからトラバースし、涸れ沢を越えてきました。
涸れ沢の下方。
サス沢右岸尾根に立ちました。見上げます。東京都水道局の赤帽白杭が立っていました。
見下ろします。
とんでもない急降下が続きます。
左はサス沢。
右は植林帯。落ちるならこちら側かな。
下ってきて
下ります。
670mあたりの尾根の分岐です。左はサス沢に転がり落ちる可能性大。右の尾根へ。
サス沢左岸の稜線に太陽がかかりました。
超弩級の急降下です。幸い、間伐された木が足がかりになります。じんわりじんわり下っていきます。
下ってきて
勾配はややゆるやかになりました。
青梅街道や多摩川の音がにぎやかになってきました。
541mの標高点あたりです。右寄りに進路をとります。
下ります。
490m圏です。地形図から読み取れない小尾根が右に下っていました。面白そうですが進みたいのは左方向です。
鉄塔にぶつかりました。ガンってぶつかったわけじゃありません。
鉄塔を過ぎ、460mあたりで右に下っていく道が出現。おそらく道所橋に続くと思うんですが尾根上を進みます。
また急降下です。ただ、眼下に原っぱが見えます。右の水色は多摩川の流れです。
道所橋に近づくようにやや右に下っていきます。
下ってきて
畑の跡でしょうか。端っこにクリが立つ原っぱに降りてきました。奥に崩れかかった作業小屋がありました。原っぱを右奥に進みます。
しっかりした道がありました。たどると
道所橋です。
渡ります。尾根上で聞こえていた多摩川の大きな音はあの瀬の流れだったようです。
渡ってきました。これにてややこしい尾根筋や超弩級の急降下で遊んでもらったサス沢右岸尾根はおしまいです。
奥多摩むかし道を奥多摩に向かいます。ほぼ毎年、奥多摩むかし道の無人販売で柚子を購入し、柚子胡椒をつくっています。今年も買えるでしょうか。「むし歯地蔵尊」を通過し、
てくてく歩きます。
「牛頭(ごず)観音様」を通過し、
しだくら橋を通過し、
多摩川を見下ろし、
傾いた日に照らされた江戸小屋尾根を眺め、
正面に山ビコ尾根を眺め、境の集落に少し入ってから引き返し、奥多摩むかし道を離れましました。
境橋バス停です。橋の工事でバス停は橋詰トンネルの西口に移動していました。橋詰トンネルは山ビコ尾根を貫通しているトンネルです。奥多摩駅行きのバスがやってきました。
電車が遅れてMさんのバスがなかった。奥多摩駅でログの開始を忘れた。山ビコ尾根で「ヤッホー」って叫ぶのを忘れた。奥多摩むかし道に柚子の無人販売がなかった。うーむ、おそるべし赤口。
山の神様、地権者の皆様、赤口なのに無事帰ってくることができました。ありがとうございます。またよろしくお願いします。