奥多摩尾根歩き
三本欅ノ沢左岸尾根、モヂリ沢右岸尾根(?)

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今回は三本欅ノ沢左岸尾根(さんぼんけやきのさわさがんおね)を登り、モヂリ沢右岸尾根(?)を下りました。前回(三本欅ノ沢右岸尾根、シンナシ沢右岸尾根)と同じく、どちらも水根沢の右岸の尾根です。三本欅ノ沢左岸尾根もモヂリ沢右岸尾根もテキトーな名前です。
テキトーではあるんですが、三本欅ノ沢左岸尾根は文字通り三本欅ノ沢の左岸にある尾根です。前回登った三本欅ノ沢右岸尾根は『新バリエーションハイキング』(松浦隆康著 新ハイキング社 以下『新バリ』)に記載されている名前なのでテキトー度はそーとー低いと思われます。
一方、モヂリ沢右岸尾根はモヂリ沢という沢の右岸にある尾根なんですが、ただそれだけです。三本欅ノ沢左岸尾根みたいに『新バリ』の後ろ盾はありません。しかも尾根はモジリ沢からやや離れているのでそのテキトー度はかなり高めと言わざるを得ません。さらに加えてのしかも想定したルートから大きく外れてしまい、「?」を付けざるを得ない尾根歩きになってしまいました。
三本欅ノ沢左岸尾根は榧ノ木山とその北にある1462mの標高点の真ん中あたりをてっぺんにしてほぼ東に伸び、水根沢にシュッと切れ落ちています。
モヂリ沢右岸尾根のてっぺんは榧ノ木山からグーッと南に下った倉戸山(くらとやま)です。これまたほぼ東に伸びている尾根なんですが、下端は等高線のやんちゃな振る舞いのせいでハッキリしません。ゴニョゴニョニョという感じでなんとか帰ってこられたんですが、この下端部では今回も『Mマップ』のお世話になりました。
とんでもない急登に喘いだ三本欅ノ沢左岸尾根と、ルートは外したけれどルンルンテキトーに下ったモヂリ沢右岸尾根(?)のコントラストが印象深い尾根歩きでした。
コース JR青梅線奥多摩駅→[START]滝のり沢バス停→水根沢林道→(2時間)三本欅ノ沢左岸尾根取り付き→三本欅ノ沢左岸尾根→(1時間40分)榧ノ木尾根→榧ノ木山→(1時間)倉戸山→モヂリ沢右岸尾根(?)→(1時間40分)水根沢→奥多摩むかし道→(1時間40分)[GOAL]境橋バス停→JR青梅線奥多摩駅
歩いた日 2020年6月27日(土)
※赤い線が歩いた軌跡です。ただ、正確無比なものではありません。あ〜、そ〜、このあたりを歩いたんだ、程度の参考にしてください。

JR青梅線奥多摩駅→[START]滝のり沢バス停→水根沢林道→(2時間)三本欅ノ沢左岸尾根取り付き→三本欅ノ沢左岸尾根→(1時間40分)榧ノ木尾根<


三本欅ノ沢左岸尾根の取り付きでちょっとラクなルートを選んでしまいました。スッキリといえばスッキリ、単調といえば単調で、ほぼ急登でできた尾根です。

おはようございます。奥多摩駅前から「小菅の湯」行きバスに乗り、滝のり沢バス停で降りました。バスは巨大なコンクリートの構造物のヘリを次の水根バス停に向かいます。
杖を伸ばしタオルを首に掛け、ちょっと迷ってやっぱりいつも通り軍手をはめて出発です。道路反対側の水根新道の坂道を登ります。
正面の水根沢林道(車道)に進みます。
前回のホヤホヤ崩落地の手前にロープが張られていました。
水根沢林道(車道)の突き当たりから高巻く道は形がハッキリしています。整備されたようです。
高巻き中。
崩落地の反対側。
前回、シンナシ沢右岸尾根を水根沢に下り、水根沢からここに上がってきました。「B.P」ポイントです。
水根沢の右岸に渡りました。
道中。これから葉っぱが紅葉していっせいに落ちるるなんて不思議なものです。
前回、三本欅ノ沢右岸尾根に取り付いた場所です。回り込みます。
三本欅ノ沢が見えてきました。
三本欅ノ沢左岸尾根です。いったいどこから取り付けばいいのでしょう。
三本欅ノ沢を渡ります。
三本欅ノ沢の上流。
ああちらが三本欅ノ沢左岸尾根。んー、取り付く島がない雰囲気です。
あちらに比べたら沢に面したここからよじ登るほうが安全かつラクな気がします。
三本欅ノ沢左岸尾根です。わたくにはここから取り付くのは無理です。
三本欅ノ沢左岸尾根の下端部を覗き込んだところ。水根沢の水面がかすかに見えます。
尾根を回り込んでみます。ここからならなんとか取り付けそうかなあ、んー、もうちょっと先に行ってみようか、
などと左側の斜面を見上げながら先に進みます。
よし、あの石垣の切れ目から取り付こう、
と思ったんですが、もうちょっと先に行ってもうちょっとラクそうなここから取り付きました。
登ってきて、
登ります。
ようやく三本欅ノ沢左岸尾根に乗りました。ちょうど1101mの標高点あたりですが、とくになにもありません。急登のせいでしょうか。バテました。体が重いです。
右はヒノキの植林、左は自然林の尾根です。
三本欅ノ沢を見下ろしてみます。音は聞こえますが姿は見えません。
登ってきて、
登ります。
1150mあたりに東京市水道局の石標が埋まっていました。
キツい登りでした。
ちょっと緩やかになったと思ったらまた急登です。
登ってきて、
キツいです。
グーーっと登ってきて、
登ってきて、
ハルゼミの鳴き声が頭蓋の中で不規則な周期で共鳴します。かなりしんどいんですが心地よいです。クライマーズハイでしょうか。
登ります。
大木が立っていたり、
倒れていたりします。
前方の空が大きくなってきました。
登ってきて、
この石標で三本欅ノ沢左岸尾根はおしまいです。古そうな林班界標が倒れていました。向こうに道標が見えます。
道標の向こうから登ってきました。
あちらは水根山、鷹ノ巣山方面。写真中央に見える体格のいい男性ハイカーと挨拶を交わしたんですが滅茶苦茶大きな声でビックリしました。
わたくしは反対方向に進みます。まずは榧ノ木山を目指します。さようなら! しんどかった三本欅ノ沢左岸尾根!