三本欅ノ沢右岸尾根、シンナシ沢右岸尾根、水根沢林道
(その2の1)

今回は三本欅ノ沢右岸尾根(さんぼんけやきのさわうがんおね)を登り、シンナシ沢右岸尾根を下りました。どちらも水根沢(みずねさわ)の右岸にある尾根です。水根沢は奥多摩湖のすぐ下流で左岸から多摩川に流れ込んでいる沢です。
三本欅ノ沢右岸尾根のてっぺんは榧ノ木尾根(かやのきおね)とノボリ尾根の合流地点あたりで、標高は1460m圏。榧ノ木山のちょっと南で、ほぼ北東に延びて水根沢にスパッと切れ落ちています。『新バリエーションハイキング』(松浦隆康著 新ハイキング社刊 以下『新バリ』)に「三本ケヤキ沢右岸尾根」として紹介されている尾根です。ちなみに『復刻版 奥多摩』(宮尾敏雄著 白水社刊)には「三本ケヤキノ沢」と記載されています(6ページの地図)。
シンナシ沢右岸尾根の名前はテキトーです。シンナシ沢は三本欅ノ沢の南にある何本目かの沢です。シンナシ沢右岸尾根のてっぺんは榧ノ木山から榧ノ木尾根を下って1334mの標高点(シンナシノ頭)を過ぎてすぐの1270m圏です。ここからほぼ東へシンナシ沢と大久保沢の間を伸びて水根沢に落ち込んでいます。
と書けばカンタン至極なんですが、水根沢に近づくも「ココはどこ?」状態に陥ってしまい、久々に「ヤバイ...」脳内物質が放出されました。
三本欅ノ沢右岸尾根のルートは『新バリ』に、シンナシ沢右岸尾根の下部は『Mマップ』に大いに助けられました。ありがとうございます。
コース JR青梅線奥多摩駅→[START]滝のり沢バス停→水根沢林道→(2時間)三本欅ノ沢右岸尾根取り付き→三本欅ノ沢右岸尾根→(1時間30分)榧ノ木尾根→(10分)榧ノ木山→(30分)シンナシ沢右岸尾根→(1時間40分)水根沢林道→(50分)[GOAL]奥多摩湖バス停→JR青梅線奥多摩駅
歩いた日 2020年6月21日(日)
※赤い線が歩いた軌跡です。ただ、正確無比なものではありません。あ〜、そ〜、このあたりを歩いたんだ、程度の参考にしてください。

JR青梅線奥多摩駅→[START]滝のり沢バス停→水根沢林道→(2時間)三本欅ノ沢右岸尾根取り付き→三本欅ノ沢右岸尾根→(1時間30分)榧ノ木尾根→(10分)榧ノ木山


三本欅ノ沢右岸尾根は何千本かのミズナラやブナ、何十個かのクマのフンを見ながらズーーーッと霧の中を歩きました。

おはようございます。梅雨らしい空模様です。雨は降ってないけれどちょっと空を揺らすと雨が落ちてきそうです。奥多摩駅前から「奥12 小菅の湯」に乗り、滝のり沢バス停で降りました。
杖、軍手、タオルの準備を終え、道路反対側の水根新道を登っていきます。草ボーボーで道幅は半分くらいになっていました。
梅雨のせいでしょうか、滝ノリ沢は勢いよくドシャドシャと流れています。
「奥多摩むかし道」と合流。奥多摩湖方面に進みます。
青目立不動尊(あおめだちふどうそん 青目不動尊)の裏を通過します。
小河内(おごうち)ダムが見えます。
あのゲートの向こうが林道水根線です。右は六ツ石山方面です。
バス停から約40分で水根林道(車道)の終点に到着。水を一口飲んで左に見える道を水根林道(登山道 以下、林道)へ下ります。蒸し暑いだろうと、保温袋に水を凍らしたボトルや冷水を詰めたペットボトルなんかを入れてきたんだけれど、きょうはちょっと肌寒いくらいです。
林道の最初の小さな尾根を回り込むといきなりの崩落です。幅10数m。んー、ここは通過できるんだろうか。崩落地を渡るコースをあれこれイメージしたり、
下の方を覗き込んだり。無理。わたくしにはここを歩くのは無理です。ピッケルで道をつくることも考えたんですが、崩落ホヤホヤみたいだし水をたっぷり吸った土はデンジャラス。残念ながら撤退です。
車道の終点まで引き返してきました。ひょっとしてと思い、終点の先を見てみると、ブルーシートのちょっと上に崩落地を高巻くような踏み跡が見えます。歩けそうです。
高巻き中。
踏み跡は続き、
ここで林道に合流しました。
崩落地の方には通せんぼうがありました。すぐそこの崩落地まで行ってみることに。
やっぱりデンジャラス。
ビシッと補修された場所を歩きます。
「長さ≡11m」と読める杭が刺さっていました。
ビシッと補修された道は何カ所もありました。
雨が降ってきました。
木の香りが強く漂っていました。架け替えられたばかりの桟道を渡ります。
半円の滝でしょうか。
大堀沢(おおほりさわ)に架かる橋を渡ります。左下には大きなワサビ田跡があります。
渡ってきました。
ドシャドシャとした場所を通過します。
あの橋で水根沢を右岸に渡ります。
傾いています。濡れています。
沢に下りて徒渉することしました。
雨は止んだようです。右岸を歩きます。
きれいな緑です。
おっ、あれが三本欅ノ沢右岸尾根かな、と思ったんですが違っていました。
次のあの尾根が三本欅ノ沢右岸尾根でした。
尾根を回り込むと三本欅ノ沢が見えました。
水根沢と三本欅ノ沢の出合を覗き込みます。三本欅ノ沢右岸尾根の下端はビシッと切れ落ちています。
ここから尾根に取り付きます。
ザレたそこそこの急登です。
登ってきて、
登ります。
三本欅ノ沢側ににじり寄って沢を覗き込んでみました。久々に股間がヒュッてなりました。
10分ほど急登に喘ぐとちょっと勾配は緩やかになりました。
ギンリョウソウ。霧の中で見ると別名のユウレイタケのほうがピッタリきます。
晴れていればどんな風景なんでしょうか。
1130m圏で作業道なのか立派な獣道か判然としない道を横断しました。この後も何本か似ような道をまたぎました。
登ってきて、
登るんですが、このあたりから尾根の形が消失。テキトーに登っていきます。
尾根の形がはっきりしたと思ったんですが、
またビローンという感じになって、
登ってきて、
1240mあたりで左右からの尾根が合流して尾根の形がビシッとしました。
尾根の右側。
尾根の左側。
尾根の上空。
三本欅ノ沢右岸尾根でテープ類を見たのはここだけでした。1330m圏です。
陽が差してきたわけじゃないけれど行く手が明るくなりました。
ズンズン歩きます。
あちらから登ってきて、
榧ノ木尾根にぶつかりました。1420m圏です。
登山道には石標がありました。これにて三本欅ノ沢右岸はおしまいです。
ちょっと迷った末、榧ノ木山に寄っていくことにしました。
ずいぶん前に歩いたノボリ尾根を見下ろして、後ろにある
この道標の向こうに登っていきます。
榧ノ木山(1485m)に着きました。
わたくし製ハムサンドを食べます。虫がまとわりついてきます。うつむくと鬱陶しさはかなり減るんですが、山頂でひとりうつむいてサンドイッチを黙々と咀嚼するのも癪なのでタオルをオタ芸ばりに激しく振り回しながら徹底抗戦しました。
あちらに鷹ノ巣山があるに違いありません。