奥多摩尾根歩き
三本欅ノ沢左岸尾根、モヂリ沢右岸尾根(?)

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榧ノ木尾根→榧ノ木山→(1時間)倉戸山→モヂリ沢右岸尾根(?)→(1時間40分)水根沢→奥多摩むかし道→(1時間40分)[GOAL]境橋バス停→JR青梅線奥多摩駅


予定ルートを外れたけれど体が新緑に染まりそうな尾根歩きにほうけてしっかりした水根沢右岸道に驚いてぐっと高度を下げて水根沢の響き渡る音を聞きながら橋を渡って水根に帰ってきました。

榧ノ木山に着きました。
肉眼ではうっすらと鷹ノ巣山が見えました。水を飲んで出発します。倉戸山を目指します。
1344mの標高点らしき場所です。前回ここを歩いたときは気付きませんでしたが木の幹にテープがグルグル巻きになっていました。なにやら書かれているようですが読めません。『奥多摩 登山詳細図(西編)』(吉備人出版)に記載のある「シンナシノ頭」と書かれていたんでしょうか。
ここから登山道沿いにロープが張られています。
あっちが前回に下ったシンナシ沢右岸尾根の方向です。
先に進みます。
道中。このあたりの榧ノ木尾根はアップダウンの少ないとても歩きやすい尾根です。三本欅ノ沢左岸でダメージを受けた体を休めながらテクテクと歩きます。
道標を通過します。
キノコを通過します。
畑跡みたいな平らな場所を右手に眺めなが通過します。
テクテク歩きが続き、
んっ、と思ったら倉戸山の山頂でした。
二等三角点があります。標高は 1169.31m、基準点名は留浦村。今の留浦(とずら)地区とはずいぶん離れていると思うんですが、どんな事情があるのでしょう。基準点名は「?」と思うことが多くて面白いです。
「粒塩飴+レモン」を舐めながら水の飲んでMマップでモヂリ沢右岸尾根のルートを確認します。
「熱海(倉戸口)」方面に進みます。
「倉戸口バス停」の道標を通過します。
1110mあたりの道標。登山道を外れ、道標の向こうのモヂリ沢右岸尾根へ進みます。
とてもなだらかな尾根です。ノンビリかつテキトーに歩きます。
新緑にまみれます。
仕事用か遊び用か、赤テープがありました。

モヂリ沢右岸尾根と思ってたけれど間違った尾根を新緑に染まりながらフラリフラリと歩きました。ハルゼミはいつ鳴き止むんでしょうか。
とぐろを巻いた蛇を通過します。
倒木かと思ったら『七人の侍』を彷彿とさせるバリケードに近いものです。バリケードの端によく踏まれた道がありました。
バリケードの向こうには丸太を組んだ謎の構造物がありました。テクテクと進みます。
新緑が
皮膚からしみじみと染み入ります。んっ? 染み入るのはいいんですが、ちょっとした急降下があるはずですが下っていません。おかしいです。地形図で確認してみます。そーとー予定のルートと外れていました。
大きく左(北)方向に進路を変更します。ここは990mあたりです。
ドシャドシャとトラバースします。
920mあたりに畑跡のような平らな場所がありました。
畑跡の左奥からさらに左下へ斜行します。
900mあたりでようやく当初に予定したコースにたどり着きました。
尾根の上方。
右の方。「なんじゃアイツ」みたいな顔つきでサルがこちらをじっと見ていました。
尾根の下方。下ります。そこそこ急降下です。
左手に作業道が出現。ほとんど歩かれていないよう。くの字くの字で下っています。これを歩けばラクかなと思ったのはほんの一瞬で、
尾根筋をビシッと下りますが、いきなりヤセてあの先は切れ落ちてそうです。右の斜面を大きいのや小さいのや何匹もの猿が駆け下りていきました。
サルが駆け下ったそのちょっと先の正面の木の幹にテープがこれでもかというくらい巻き付けられていました。
右にトラバースする道が伸びています。無視して先に進みます。
あの奥で尾根は左右に分岐しています。左に進みます。
進むかちょっと迷った作業道らしき道が左後方から合流してきました。
下ってくると、
そこそこ立派な作業道にぶつかりました。800m圏です。
Mマップによるとある地点で右へトラバースするんですが、ここではありません。かまわず尾根筋を下ります。
そこそこ急降下が続きます。
また作業道にぶつかりました。この道もトラバースポイントではありません。尾根を下ります。
下ってきて、
これまでの作業道より明らかにしっかりした道が見えました。水の音が大きく聞こえだしました。水根沢でしょう。あの道の向こうは切れ落ちているようです。
道に立ちました。「B.P」にまた出合いました。帰宅後、試しに「土木工事 B.P」で検索してみました。どうやら「Beginnig Pointo」の略で始点という意味で使われているようです。前回の「無事(B)渡れるポイント(P)」の略だという予想は当たらずとも遠からず、と言いたいところですが、当たらないし遠い、でした。
水根沢を覗き込みましたが水面は見えません。音だけが駆けあがってきます。
作業道を左へ、モヂリ沢のほうへ歩いてみました。水量は多くありませんが、画面中央に黒く濡れた沢床が見えています。
引き返して水根沢の下流に向かって進みます。しっかりした道ですが、
こんなちょっぴり荒れた場所もあります。
テクテクと進みます。
作業道を歩き始めて2つ目の小尾根を回り込む地点です。ここから
水根沢に向かって尾根を急降下します。
すぐに右に伸びる道がありましたがすぐにグズグズになって道がなくなっているようです。さらに下ります。
水根沢が見えてきました。
下ってきて、
テープや杭で賑やかな場所に着きました。
右下へ伸びる道へ進みます。
水根沢がどんどん近づいてきます。
道中。
沢の音 >> ハルゼミの鳴き声
桟道と橋が見えてきました。
橋を渡ります。
上流方向。
下流方向。
水根沢を渡りました。んー、微妙ですがとても微妙ですがこれにてモヂリ沢右岸尾根はおしまいとします。
広場みたいな場所を通過します。
桟道を通過します。
ロープの先に民家が建っています。そろーっと通過します。ここは通ってもいいところなんでしょうか。広場に立っていた保安林の看板横の急斜面に踏み跡があったんですが、あれが正しいルートだったんでしょうか。水根沢林道につながっている道だと思います。
御前山。奥多摩むかし道を歩きます。
道中。
滝のり沢バス停からの道と合流します。
中山集落からの眺め。多摩川の下流方向です。何本もの尾根が多摩川に落ち込んでいます。
テクテクと歩きます。
西久保の切り返しを通過します。
しだくら橋から下流方向の眺め。しだくら橋を一度に渡れる人数はわたくしの記憶によれば5人、3人と減っていまは2人になっています。
乾燥中の薪。
境(さかい)の集落が見えてきました。
「境の清泉」で水を汲みます。
境橋バス停でバスを待ちます。
途中下車してコンビニで缶ビールを購入。「一週間のごぶさたでした! 奥多摩の女(ひと)! なんだかんだできょうも疲れたけど楽しかったよ。急登と新緑とハルゼミとルート外れ、詳しくはレポートを読んでね」
奥多摩のツバメの巣はコンクリート製だという噂があります。
奥多摩駅前で賑やかに記念撮影が行われていました。
山の神様、地権者の皆様、きょうもありがとうございました。