今回は七ッ石山北尾根を登り、登り尾根を下りました。
前回、ずっーとずっと腰が引けていたイモリ谷左岸尾根をなんとか歩くことができました。七ッ石山北尾根はそのイモリ谷左岸尾根の奥(西)にある尾根で、イモリ谷出合からさらに上流にある前窪という谷の出合からほぼ南にせり上がり、石尾根の七ッ石山をてっぺんにした尾根です。
地形図を見ると唐松谷林道から前窪出合までの等高線の間隔はゆったりで本数もちょっぴり。七ッ石山北尾根への取付はイモリ谷左岸尾根は月とスッポン、雲泥の差、天と地ほどの差で楽ちんそう。イモリ谷左岸尾根のオマケみたいな気分でいたんですが、もちろん、そんな舐めきった態度には天罰が下りがちなので普段どおりの神妙な態度を装って入山します。
登り尾根は七ッ石山から北に下って鴨沢バス停あたりの奥多摩湖に没している尾根です。先週は登り尾根の東面にある「鴨沢コース」(『奥多摩 登山詳細図(西編)』の記載 吉備人出版)を下ったので今回は登り尾根を下ることにしました[登ったときの記録はこちら]

七ッ石山北尾根、登り尾根
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■コース | JR青梅線奥多摩駅→[START]東日原バス停→日原林道→八丁橋→(1時間45分)唐松谷林道入口→吊橋→富田新道(野陣尾根)分岐→(2時間)唐松谷前窪出合→七ッ石山北尾根→(1時間40分)七ッ石山→水場→七ツ石小屋→(50分)堂所→登り尾根→小袖山→(2時間10分)[GOAL]鴨沢バス停→JR青梅線奥多摩駅 (8時間25分) |
■歩いた日 | 2022年9月17日(土) |
※赤い線が歩いた軌跡です。ただ、正確無比なものではありません。あ〜、そ〜、このあたりを歩いたんだ、程度の参考にしてください。
■JR青梅線奥多摩駅→[START]東日原バス停→日原林道→八丁橋→(1時間45分)唐松谷林道入口→吊橋→富田新道(野陣尾根)分岐→(2時間)唐松谷前窪出合→七ッ石山北尾根→(1時間40分)七ッ石山
七ッ石山北尾根の下端にはそこそこすんなり降りることができました。唐松谷との高低差が小さくなった唐松林道から前窪の出合までズザザザズザザとザレ場を下れば目の前が出合です。ですが、その目の前にデンと立ちふさがる七ッ石山北尾根の傾斜はハンパではありません。ド級です。
とんでもない急登がおさまると幅広の尾根はウネウネとうねりながら左右から登ってきた尾根と合流を繰り返しながら高度を上げていきます。

Oさんの渓流釣り歴は40年以上、毛鉤釣り専門になって35年という、若いんですが超ベテラン。かつては北海道から九州までヤマメの大物を追いかけていたんだけれどもいまは奥多摩がメインだそう。
毛鉤は当然のように手作り。巻いた絹糸に水を吸わせて浮力を調整し、「(魚の)両目で見られるとニセの餌だとバレるんで片方の目だけに見せるように毛鉤を落とすんですよね」などと神がかったことを言います。「魚体の模様が毛利家の家紋ににているから元就(もとなり)って名付けたヤマメがいるんですよ。いまの体長は尺超えの30センチ以上。もう少し体の小さい相方は靖子(やすこ)。元就の妻の名前が長いから大河ドラマで妻役をやっていた富田靖子からとって靖子」などとふざけたことを言います。Oさんの釣りスタイルはよほどの大物でない限り持ち帰らず、25cm以上は撮影してリリース。だから元就との付き合いは長く、釣っては逃し釣っては逃しをもう何年も続けているといいます。持ち帰る40cm近い大物は業者に依頼して剥製に。自宅は渓流さながらにでっかい魚が泳ぎ回っているそう。
こんなとこ下っちゃダメでしょ、みたいな場所を下るというOさんと挨拶を交わして別れました。またひとり、ヘンな人がいました。















































ちょっと休憩して登り尾根に向かいます。