奥多摩尾根歩き
真名井沢ノ峰南尾根(キワダクボノ峰南尾根)、キワダクボ左岸尾根

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今回は真名井沢ノ峰南尾根(キワダクボノ峰南尾根)を登り、キワダクボ左岸尾根を下りました。どちらも川苔山あたりに源頭があるキワダクボ(入川谷の上流域。地形図は峰入川谷)絡みの尾根です。名前はテキトーです。
前回の「入川谷をめぐる作業道を歩く[続]」で地形図を眺め、現地を眺めたときに歩いてみたいと思った尾根2つです。ほんとは3つあったけれど欲張るとろくなことがありません。なので2つ。
下山は峰集落跡から『バリエーションハイキング』(松浦隆康 新ハイキング社 2012)で「難路」として紹介されている入川谷右岸の中腹道をたどって青梅街道の古里附橋(こりつきばし)近くの車道に降りました。
コース [START]JR青梅線鳩ノ巣駅→(45分)大根ノ山ノ神→川苔山登山道→(55分)853m標高点→作業道→(20分)キワダクボ→キワダクボ遡上→(35分)真名井沢ノ峰南尾根(キワダクボノ峰南尾根)取付→真名井沢ノ峰南尾根→(1時間20分)真名井沢ノ峰(キワダクボノ峰)→赤杭尾根尾根1170m圏→キワダクボ左岸尾根→(1時間)作業道→キワダクボ→作業道→(20分)853m標高点→(40分)峰集落跡→(1時間50分)入川谷右岸の道路→(20分)[GOAL]JR青梅線古里駅
(8時間5分)
歩いた日 2024年11月4日(月)
※赤い線が歩いた軌跡です。ただ、正確無比なものではありません。あ〜、そ〜、このあたりを歩いたんだ、程度の参考にしてください。

[START]JR青梅線鳩ノ巣駅→(45分)大根ノ山ノ神→川苔山登山道→(55分)853m標高点→作業道→(20分)キワダクボ→キワダクボ遡上→(35分)真名井沢ノ峰南尾根(キワダクボノ峰南尾根)取付→真名井沢ノ峰南尾根→(1時間20分)真名井沢ノ峰(キワダクボノ峰)


真名井沢ノ峰南尾根(キワダクボノ峰南尾根)は真名井沢ノ峰(まないさわのうら 大丹波側の呼称。棚澤側の呼称はキワダクボノ峰)をてっぺんにしてほぼ南に下ってキワダクボに没している短い尾根です。
作業道がキワダクボを渡る地点から真名井沢ノ峰南尾根(キワダクボノ峰南尾根)の取付までキワダクボを遡行できるかどうかがまず大きな問題でした。
ところが遡行は意外と楽チンで、沢登りド素人にもそれほど苦なくクリアできました。
クリアしたはいいけれど取付はぐーっと見上げる急峻な岩崖じゃありませんか。禍福あざなえる縄のごとし、といいますが縄の1本でも垂れていればいいんですがそんなことはなく、禍の壁が立ち塞がるばかりでした。

おはようございます。ハロウィンは終わったというのに電車はハイカーの扮装をした乗客でいっぱいでした。。。違うか。
鳩ノ巣駅で降り、棚澤の集落を抜け、登山道を登り、大根ノ山ノ神に到着です。ちょっと休憩して
西川林道をゆるく下るとすぐに川苔山への登山道です。
立派な道です。
管理番号「17-240」の道標を通過します。この道標は背後に謎の道を隠しています。
管理番号「17-230」の道標です。
この道標からは前回の「入川谷をめぐる作業道[続]」で気になった道が右に緩やかに下っています。たどってみることにしました。
すぐに下草や朽ちた倒木で道はわからくなってしまいました。つづいていたらたどざらざるを得ません。痛し痒しです。引き返します。
登山道が岩ゴツを登るようになると
管理番号「17-200」の道標が立つ853mの標高点あたりです。登山道は左の尾根を登っていきます。めざすキワダクボは右へ下ります。
名前のわからない谷のきれいな滝をちらりと眺め、
ねじれた木橋を渡らず山側を歩き、
キワダクボに着きました。
下流側。キワダクボを下っていくと奥多摩屈指の名瀑のひとつといわれる速滝の落ち口にたどり着くんですが、今回はそんな無鉄砲なことをするためにここまで来たわけじゃありません。
上流を見上げ、見えない真名井沢ノ峰南尾根(キワダクボノ峰南尾根)をキリッと睨み、遡上開始です。まずは右岸の微妙な踏み跡をたどります。
すぐに右岸通行不能。左岸へ。
と思ったら左岸も右岸もございません。倒木や大岩の障害物を避けながら沢身というか水線をテキトーに歩きます。幸い滝にぶつかるとか谷いっぱいに水が流れて進めなくなるというようなことはなく、濡れるのは靴底ぐらいで遡上できました。
上流正面に谷の二俣出合に下端を突っ込んでいる尾根が見えます。あれがめざす真名井沢ノ峰南尾根(キワダクボノ峰南尾根)でしょうか。
尾根の下端に立ちました。左俣です。
出合。
右俣。
真名井沢ノ峰南尾根(キワダクボノ峰南尾根)ではありませんでした。念のためスマホGPSで位置を確認してみたら左俣はどうやら大岩沢という沢のようです。で、この尾根は大岩澤左岸尾根ということになります。
右俣と思ったキワダクボ本流を遡ります。岩だらけの谷です。
見えてきました。あれこそ真名井沢ノ峰南尾根(キワダクボノ峰南尾根)です。左俣と右俣の中間尾根です。
取付きます。キワダクボの遡上は思ったより楽チンでしたがいきなりの岩崖です。
登ってきました。楽チンな遡上の動作と岩崖登りの動作のいきなりのギャップに難儀しました。二俣出合を見下ろします。
岩崖はおしまいではありません。
こんなズルーッて場所はルーツファインディング(登攀を支持する木の根を探ること)をしながらずり上がります。
登ってきて
まだ岩崖です。
登ってきて
まだ。
岩やら木をつかみながら中央の小さな凹みから這い上がってきて
標高990m圏(以降「標高」は省略)でどうやら岩崖は終わったようです。キツい傾斜は残りました。
右手に下る予定のキワダクボ左岸尾根が見えます。
植林の中の急勾配を登ってきて
登ります。何度見上げても見上げても変わり映えのしない景色です。
1140m圏でやや急登はゆるみヤセ尾根になったんですが、ごく短くて
すぐに岩混じりの急登に。けれどもどんな変化でもありがたいです。
1170m圏でしっかりした作業道が横切りました。どこから
どこへ行くのでしょう。
もうすぐ赤杭尾根のはず。青空が広く見えます。
ほんの数m上でまた作業道を横切ります。どこから
どこへ行くのでしょう。
またまた
作業道を横切ります。
ハイカーの笑い声や熊鈴の音を聞きながら登ってきて
登ります。
赤杭尾根の登山道を横切り、
赤杭尾根に立ちました。現場的にはここが真名井沢ノ峰南尾根(キワダクボノ峰南尾根)のてっぺんですが
赤杭尾根を南へ進むとすぐに
真名井沢ノ峰(キワダクボノ峰)です。これにて真名井沢ノ峰南尾根(キワダクボノ峰南尾根)はおしまいとします。
次はキワダクボ左岸尾根を下ります。小さなピークでベテランハイカーといっしょになって話しかけてくれました。けれども尾根を登り終えて頭が興奮状態だったのか彼とうまく会話できませんでした。すみません。あーだこーだと話したかったんですが。ちょっと残念。まっ、しょうがないです。

キワダクボ遡上から真名井沢ノ峰(キワダクボノ峰)まで、真名井沢ノ峰南尾根(キワダクボノ峰南尾根)のダイジェスト動画です。