雁掛ノ峰南東尾根、新蔵指沢右岸尾根
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■雁掛ノ峰→真名井北稜→(35分)新蔵指ノ丸→(30分)830m圏→新蔵指沢右岸尾根→(1時間35分)大丹波川新蔵指沢出合→大丹波林道→原島商店→(1時間20分)[GOAL]JR青梅線川井駅
新蔵指沢右岸尾根は830m圏のポコリとしたピークからの急降下で始まってすぐに鉄塔をくぐり、ずーっと急降下です。ずーっとずーっと足下の急降下に対処しっぱなしのせいで、新蔵指沢尾根右岸の最大の懸念事項は大丹波川と新蔵指沢の出合にちゃんと着地できるかどうか、だったことをすっかり忘れていました。
ザレザレの急降下から出合への着地は今年のベスト4(つまり準決勝以上です。どーでもいいか)に入る僥倖といってもいいかもしれません。
雁掛ノ峰から真名井北稜を下ります。
ずんずん下ります。
1060m圏で尾根をはずれるように左に進路を変えます。真名井北稜を下るときは2か所ほど間違いやすい場所があると思います。その一つがここ。素直に尾根上をたどれば雁掛ノ峰南東尾根を下ることになります。
左に曲がってすぐは進路がはっきりしませんが、
やがてビシッとした尾根になります。
道中。南東方向の遠くの山並み。
跳び箱みたいな尾根を登っていくと
新蔵指ノ丸のてっぺんです。1002mの標高点がこのあたりに設定されています。真名井北稜を下るとき、間違いやすい場所の2つめがここです。山名板を背にして下る、つまり歩いてきた尾根を右に直角にはなれて下っていくのが真名井北稜です。そのまま尾根をたどると新蔵指ノ丸北東尾根や新秩父線44号尾根(新蔵沢左岸尾根)を下ることになります。
新蔵指ノ丸からは急降下です。
落ち葉でチェーンスパイクの歯が効きません。羽を傷めた小鳥のように木から木へ弱々しく羽ばたきます。すみませんウソです。腰の引けた老人がヨタヨタと木から木へ抱きつきながら下ります。
木への抱きつきから
落ち葉に埋もれた鉄塔巡視路の階段へ。
「こんな巻き道あったっけ」などと思いながら快適に歩き、
巻き道が終わって振り返ってみました。右から歩いてきました。890m圏です。
植林帯に入ります。
短い植林帯でした。おだやかな尾根がつづいています。
真名井北稜をはなれ、あの小ピークを登り詰めると新蔵指沢右岸尾根のてっぺんです。
木立の向こうに真名井林道から見えた明るい伐採地跡が見えます。
新蔵指沢右岸尾根のてっぺんに立ちました。830m圏です。すごい急降下です。下ります。
すぐに新秩父線43号鉄塔です。
鉄塔から東方向。
北方向。あれは都県境尾根の棒ノ折山かな。
西方向。手前は新秩父線44号尾根です。
ぐるぐる回って撮影していたら方向がわからなくなってしまいました。スマホGPSで進路を確認。急降下です。
770m圏の分岐です。ほぼ直進します。
下ってきたんですが
なんともはっきりしない地形です。どうやら植林と雑木の境目がめざす尾根です。
下ります。やはり急降下です。
下ってきて
下ります。670m圏の微妙な分岐です。下りたいのはほぼ直進方向ですが、
左の尾根を下り、すぐ右の尾根へ。
大丹波川の対岸に大丹波林道のガードが見えてきました。
さらに急勾配になりました。
突然、目の前の尾根が馬蹄形にぼっこりと欠落。尾根はUの字に分岐します。下りたいのは左。
植林の右の尾根のほうが体にやさしそう。けれどもしようがありません。下ります。
ザレザレの急勾配を下ってきて
下ります。左手のはるか下の新蔵指沢にワサビ田らしきものが見えます。
この尾根を進めなくなったらあのワサビ田まで降りていけば活路を得られるはず。そんなことを思いながら勾配のゆるくなったヤセ尾根を下っていくと、
尾根は右に曲がりながら激しく急降下。
水の音が大きく聞こえるようになりました。時折、浮石サーフィンみたいになりながら下ってきて
下ります。枯れた小枝なんかがとっても邪魔かつ手がかりになってプラマイゼロ。
なんとか転げ落ちないように下ってくると
大丹波川に堰堤が見えました。そこそこ大規模な堰堤ですが地形図に記載はありません。大きな水の音は大丹波川の流れというよりは堰堤から落ちる水の音だったようです。
左手の新蔵指沢です。こちらも堰堤に負けじと大岩を水が流れ落ちています。
出合の真上に出ました。下れなくもなさそうですが2mほどの垂直な崖です。
新蔵指沢を渡ることにしました。幸い、大岩が両岸からせり出しています。岩から岩へ乗り移ります。
新蔵指沢の左岸を大丹波川に向かって下っていくと、ラッキーです。アルミ梯子がロープで吊り下げられていました。珍品です。ありがたく使わせていただきます。
出合に立ちました。
ちょっと上流で飛び石で大丹波川を渡ります。
振り返って。これにて新蔵指沢右岸尾根はおしまいです。左から堰堤、新蔵指沢右岸尾根、新蔵指沢、アルミ梯子。上流に向かいます。
大丹波川に丸太が架かっていました。新秩父線44号鉄塔への巡視路の橋なのでしょうか。
もう少し上流へ。右岸は新秩父線44号尾根です。
44号と46号の道標です。ここから大丹波林道へ、右上に登っていきます。
荒れてはいますが、踏み跡を追えないほどではありません。
堰堤工事のモノレール沿いに登り、
大丹波林道です。チェーンスパイクを脱ぎ、杖を縮め、林道を下ります。
新蔵指沢右岸尾根です。肉眼ではてっぺんあたりに43号鉄塔が見えていたんですが写真では白飛びしています。
朴橋(ほうのきはし)を渡って大丹波林道は終わり、
キャンプ場をいくつか過ぎ、清東橋(せいとうばし)バス停を過ぎ、真名井橋と真名井北稜の下端を通過しました。ひたすら車道を歩きます。
原島商店で缶ビールを買ってさらに車道を歩き、川井駅に到着です。ピッカピッカのトイレを借りてホームで待つこと10分ほど。青梅行きの電車がやってきました。
雁掛ノ峰南東尾根の取付きへの下降、新蔵指沢右岸尾根の大丹波川と新蔵指沢の出合への着地、そーとーキツい思いをしましたが無事に下山できました。
山の神様、地権者の皆様、きょうもありがとうございました。また、よろしくお願いします。
雁掛ノ峰南東尾根の取付きへの下降、新蔵指沢右岸尾根の大丹波川と新蔵指沢の出合への着地、そーとーキツい思いをしましたが無事に下山できました。
山の神様、地権者の皆様、きょうもありがとうございました。また、よろしくお願いします。