今回は雁掛ノ峰南東尾根(かりがけのうらなんとうおね)を登り、新蔵指沢右岸尾根(しんぞうざすさわうがんおね)を下りました。
雁掛ノ峰南東尾根は真名井北稜(まないほくりょう)の雁掛ノ峰をてっぺんにして南東へ下り、真名井沢が二俣に分岐している標高630m圏(以降「標高」は省略)に落ち込んでいる尾根です。
新蔵指沢右岸尾根は真名井北稜の新蔵指ノ丸(しんぞうざすのまる)と惣岳山(そうがくさん)の中間あたりの830m圏をてっぺんにして東へ下り、大丹波川(おおたばがわ)と新蔵指沢の出合に没している尾根です。
雁掛ノ峰南東尾根、新蔵指沢右岸尾根
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■コース | [START]JR青梅線川井駅→(45分)真名井橋→真名井沢林道→(40分)ショートカット→(35分)真名井沢林道→(25分)真名井沢林道下降点→(25分)真名井沢二俣分岐(雁掛ノ峰南東尾根取付)→雁掛ノ峰南東尾根→真名井北稜→(2時間10分)雁掛ノ峰→真名井北稜→(35分)新蔵指ノ丸→(30分)830m圏→新蔵指沢右岸尾根→(1時間35分)大丹波川新蔵指沢出合→大丹波林道→原島商店→(1時間20分)[GOAL]JR青梅線川井駅 (9時間) |
■歩いた日 | 2024年12月22日(日) |
※赤い線が歩いた軌跡です。ただ、正確無比なものではありません。あ〜、そ〜、このあたりを歩いたんだ、程度の参考にしてください。
■[START]JR青梅線川井駅→(45分)真名井橋→真名井沢林道→(40分)ショートカット→(35分)真名井沢林道→(25分)真名井沢林道下降点→(25分)真名井沢二俣分岐(雁掛ノ峰南東尾根取付)→雁掛ノ峰南東尾根→真名井北稜→(2時間10分)雁掛ノ峰
雁掛ノ峰南東尾根は真名井林道のショートカットで自ら墓穴を掘った感があり、林道から取付までの下降の過酷さに肝を冷やし、序盤の急登、中盤の急登、終盤の急登、その間隙を縫ったり縫わなかったりするヤセ尾根に岩が出たり出なかったりのなかなかの強面でした。
おはようございます。川井駅です。改札を出て左の階段をおり、大丹波川を渡ってすぐ右折。大丹波川沿いを上流に向かいます。
真名井橋を渡ります。右に真名井北稜が落ち込んでいます。
真名井沢に架かる橋を渡ると林道真名井沢線です。
すぐにゲートを抜け、
真名井北稜への登山口を過ぎ、
長い尾を引きずるように歩くヤマドリが4羽もいました。さっぱり見分けられませんが。
道中。真名井林道は4mの幅があり、
これぞヘアピンカーブみたいなヘアピンカーブが4か所あります。1つめが見えてきました。2つめのヘアピンカーブとイタリア半島みたいな形の部分の林道をがっつりショートカットするために、1つめのヘアピンカーブに架かる「とりがや橋」を渡って右へ。真名井沢沿いに進みます。
モノレールが敷設されていて
真名井沢を渡って左岸の尾根のとんでもない勾配を登っていきます。もう1本、モノレールの駅があってこちらは右岸の山腹をぐーっと登っています。右岸のモノレールをたどろうかとも思ったんですが、木橋を渡ってもう少し上流に進んでみることにしました。
真名井沢に降りました。奥にワサビ田が見えます。角パイプの橋を渡ってさらに上流へ。
小さいけれど水量の多い沢の出合に突き出ている尾根を登ることにします。この尾根をビシッと登れば華麗なショートカットができるはずです。
真名井沢を渡り、登ってきて
登ります。なんだかしんどい岩崖の急登です。これってショートカット?
とっても
しんどいです。これってショートカット?
ザレた急登です。
ようやく林道に復帰しました。これってショートカットだったんでしょうか。まっ、登ったものはしようがないです。
真名井沢の対岸に真名井北稜の伐採地跡が見えます。あちらからもこちらが見えたはずです。
「通行注意」のA型バリケードを通過します。
めざす雁掛ノ峰南東尾根が見えてきました。右下からぐぐぐーっと雲の左端の雁掛ノ峰までせり上がっています。
大きな崩落地を過ぎてすぐの
3つめのヘアピンカーブが予定していた下降点です。ここから真名井沢が二俣に分岐しているポイントまで下ります。730m圏から630m圏への下降です。チェーンスパイクを履き、
下ります。ザレた急降下です。
木につかまってちょっと休憩。あれはどこなんでしょう。右手の崩落地からガゴーゴッ、ゴッ、って落石の音が聞こえます。
横向きでじんわりじんわり下っているんですが、足首がこれでもかってくらい曲がっています。
下ってきて
左俣に架かる滝が見えてきました。
二俣分岐はずっと右下です。とりあえず左俣をめざして
下ってきて
石積の堰堤に立ちました。大きな石で組まれたがっちりした堰堤です。右下から流れ落ちる水が写真奥の二俣分岐に向かっています。途中に滝も見えます。うーん、尾根下端の分岐点から登ることは諦めます。
あちらから下ってきて左俣を渡り、
雁掛ノ峰南東尾根に取付きます。ここまで長い長いアプローチでした。
とんでもない急登です。急峻な左俣が見えます。水音も聞こえます。左俣は上流でさらに二俣に分岐します。沢登りはその左俣の上流まで登って脱渓するパターンが多いそうな。先ほどの堰堤下の滝なんかも登るんでしょうね。無理。
右俣。水面は見えません。静かです。
真名井沢の下流方向。振り返ると
岩の急登です。左に回り込んで。
登ってきました。
尾根相が変わり、勾配はちょっぴりゆるみました。
岩が出てきたりもします。
アセビが出てきました。810m圏です。
右手のすぐそこに真名井北稜の新蔵指ノ丸が見えます。
また急登です。
850m圏でそこそこしっかりした作業道にぶつかりました。右方向にも
左方向にも少し歩いてみたんですが、見える範囲は消えることなくつづいていました。
作業道を横切って尾根歩き再開です。
植林の中の歩きやすい尾根道になりました。作業道の下と上では大違いです。
ただ、いきなり右が切れ落ちたヤセ尾根になったり、
ヤセ尾根のままぐぐぐーんと傾斜が激増したりします。ここは920m圏です。
右が雑木になって
急登です。
登ってきて
真名井北稜に合流しました。
岩ゴツの小ピークを登り詰めると
雁掛ノ峰に到着です。てっぺんあたりに1168mの標高点が設定されています。これにて雁掛ノ峰南東尾根はおしまいです。
風がめちゃくちゃ冷たいです。園芸用ゴム手袋に軍手を重ねているんですが手がかじかみます。手がかじかんでいるのか手袋がかじかんでいるのかわからないくらいです。
とっとと新蔵指沢右岸尾根をめざします。
風がめちゃくちゃ冷たいです。園芸用ゴム手袋に軍手を重ねているんですが手がかじかみます。手がかじかんでいるのか手袋がかじかんでいるのかわからないくらいです。
とっとと新蔵指沢右岸尾根をめざします。
雁掛ノ峰南東尾根のダイジェスト動画です。