奥多摩尾根歩き
神塚尾根、雷電山西尾根

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今回は神塚尾根(かづかおね)を登り、高水三山(たかみずさんざん)の惣岳山(そうがくさん)、岩茸石山(いわたけいしやま)を経て名坂峠(なさかとうげ)から名坂沢沿いの道を下って上成木(かみなりき)バス停へ。続いて旧伏木峠(きゅうふしきとうげ)、伏木峠、榎峠(えのきとうげ)と峠を越えて雷電山(らいでんやま)へ。雷電山から雷電山西尾根を下って軍畑駅がゴールというコースです。
神塚尾根は惣岳山(そうがくさん)をてっぺんにして川井駅近くの丹縄(たんなわ)という地区に下っている尾根です。
雷電山は青梅丘陵ハイキングコースの西端にあるピークで、雷電山西尾根はその名前の通り雷電山からほぼ西に平溝川(ひらみぞがわ)まで下っている尾根です。
神塚尾根を惣岳山まで登ればあとはてくてくとのんびり歩けるコースだと思ったんですが、大甘の甘ちゃんでした。
コース [START]JR青梅線川井駅→(20分)丹縄→神塚尾根→神塚山→(2時間10分)惣岳山→馬仏山→(50分)岩茸石山→名坂峠→(50分)上成木バス停→伏木橋→旧伏木峠越ルート→旧伏木峠→伏木峠→白岩上ノ橋→(1時間)榎峠→(45分)雷電山→雷電山西尾根→(50分)[GOAL]JR青梅線軍畑駅
(6時間45分)
歩いた日 2021年7月25日(日)
※赤い線が歩いた軌跡です。ただ、正確無比なものではありません。あ〜、そ〜、このあたりを歩いたんだ、程度の参考にしてください。

J[START]JR青梅線川井駅→(20分)丹縄→神塚尾根→神塚山→(2時間10分)惣岳山→馬仏山→(50分)岩茸石山


神塚尾根は下端部から取り付こうと青梅街道を移動。初っ端と惣岳山直下はキツい急登ですが、道中は穏やかと言えば穏やか、けれどもザレたやや急登や露岩のちょいヤセ尾根なんかもある飽きのこない尾根でした。

おはようございます。晴天の川井駅です。奥多摩のトップガンMさんと某駅でばったり会って、あーだこーだと話しながらの乗車でした。
改札口を出て右へ。きれいなトイレを借りて
線路沿いを歩き
階段で青梅街道まで降ります。
青梅街道を左へ。神塚尾根の下端を目指します。
神塚神社を通過します。神社の屋根がちょっとだけ見えていました。
森越橋(もりこしはし)という由緒正しいに違いない昭和13年に架けられた古くて短い橋をあっという間に通過します。
地形図に丹縄と書かれた地区です。戻るように登っている坂道が大本命ですが、
尾根の突端まで歩いてみます。草に覆われて大藪に突入する階段がありましたが、その先はどうやら民家のようです。階段を苦労して登って人様んちの庭だったりするとシャレになりません。この階段は却下です。
神塚尾根が多摩川に落ち込むところを覗き込んで
先ほどの坂道まで戻ってきました。
坂道の登り口には古い建物が青梅街道の両側に建っています。
坂道を登っていくとすぐに分岐です。右の2本はどちらも民家直通っぽいので左端の道へ。
突き当たりの右手が更地になっていて(藪っぽい小道がまだ先に伸びていて青梅街道に続いているようでした)
更地の隅っこのここから尾根に取り付くことにしました。ザックから杖と軍手を引っ張り出します。
登り始めはこんな感じで踏み跡はあるんですが、キツい急登です。
何本かある踏み跡をテキトーに選んで登ってくると大岩にぶつかりました。
右に巻き道があります。落ちさえしなければイイ感じの道です。
登ってきて
大岩を迂回し、
あちらに見える神塚尾根の稜線を目指します。
神塚尾根に乗りました。
尾根の下方。白飛びしているあたりは民家が何軒か建っています。
神塚尾根を登ります。
右手に見える尾根は以前に沢井尾根(さわいおね)を登り、下った尾根です。地形図をじーっと眺めても神塚尾根の本筋はあちらなのかこちらなのか、はっきりしません。
登ります。
足場はあまりいいとは言えません。
登ってきて
かつて下った尾根と合流です。360mあたりです。
右の尾根を登ってきました。こう見ると左の尾根のほうがメインのようでもあります。
駅のホームで買ったジョージアのカフェラテを一口飲んで出発します。歩きやすい尾根道になりました。
やや坂がキツくなって
小籔を抜けると
ドーンと鉄塔が建っていました。
東方向の景色。
西方向の景色。
鉄塔をくぐるとザレた急登です。
登ってきて
小さなピークに。ここが468mの標高点かと思ったら
ちょっと先のもっと小さなピークのこのあたりが468mの標高点のようです。特になにがあるわけではありません。
470mあたりでしっかりした作業道が尾根を横切りました。
そこそこの急登ですが
樹脂板で土留した階段が出現。
鉄塔の巡視路を横断して
すぐ、ドーンと鉄塔が建っていました。この鉄塔は展望がありません。
鉄塔をくぐるとスッキリとした尾根道が続き、
登ってくると
露岩のヤセ尾根になりますが
長くは続かず、青空めがけて尾根道は続きます。
青空との接点は624mの標高点でした。
「神塚山 624m」と書かれた小さくて控えめな山名板が木にくくり付けられています。
神塚山からは緩やかに下ります。
道から外れて尾根上の小さなピークに登ったりして、
グーッと登って、
振り返って、
振り返ると、尾根の雰囲気はガラリと変わりました。670mあたりです。
すぐに惣岳山直下の急登です。
かなりキツい急登です。
左手には沼沢尾根が見えていました。
登ります。倒木や岩は手がかり足がかりなのか障害物なのか微妙です。
登ってきて
惣岳山の山頂に到着です。これにて神塚尾根はおしまいです。青渭神社(あおいじんじゃ)の裏に出ました。
青渭神社の正面。
境内というべきか、平らで広い山頂をカフェラテを飲みながらブラブラします。これは756mの標高点と思われる場所。
重そうな道標です。岩茸石山に向かいます。
すぐに大伐採地に出ました。
こんな岩場を下ったりもします。きょうは何組ものハイカーとすれ違いました。
伐採地の縁を下っていきます。正面奥やや右のどっしりした山は高水山(たかみずさん)。
心地よいです。
馬仏山(まぼとけやま)に続く尾根道と巻き道。ここは巻き道を選択。
暑いけれど心地よいです。
「関東ふれあいの道」の銘板を通過します。銘板を見てふと思い出しました。馬仏山の名前の由来になったという罵倒観音の碑がこのあたりにあるはずです。巻き道と下ってきた尾根道と合流地点まで歩いていたんですが、碑を探しながらゆっくり引き返します。
ありました! 結局、尾根道と巻き道の分岐まで引き返し、尾根道をほんの少し登ったところに立っていました。なんとなく別の場所から移されたような雰囲気ですが、とにかく見つかってうれしいです。「馬供養塔」と彫られています。「享保」という文字も見えます。300年前のものです。カフェラテを一口飲んで出発します。
馬仏山のピーク(723mの標高点)を見上げながら通過します。
馬仏峠を通過します。
岩茸石山直下の岩場です。
最後の急登。
岩茸石山の山頂に到着。三等三角点があり、標高は792.95m、基準点名は岩岳。茸じゃないところがちょっと謎。
山頂から北の景色。稜線がビシッと伸びて奥に棒ノ嶺(ぼうのれい 棒ノ折山)が見えています。
山頂から東の景色。高水三山の親分である高水山がドンと見えます。
山頂から南の景色。
山頂から西の景色。
西の景色をズームアップ。右に鉄塔を背負った真名井北稜(まないほくりょう)、真名井沢を挟んで左に赤杭尾根(あかぐなおね)、二つの尾根が合わさったところに川苔山(かわのりやま)が見えています(はず)。