奥多摩尾根歩き
檜尾根

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今回は秩父の檜尾根を登りました(日原川上流の檜尾根はこちら)。熊倉山の南にある檜岳をてっぺんにして東に下り、安谷川(川浦旅渓谷)と今木沢という沢の出合あたりに没している尾根です。 奥多摩のトップガンMさんから林道川浦谷線がらみの話のなかで檜尾根の名前を聞き、いつか登ってみようと思っていました。
下山は熊倉山から日野コースという登山道をてくてくと歩き、沢沿いの道をあたふたと下り、矢通反隧道や弟富士山などに立ち寄って出発した武州日野駅に戻りました。

コース [START]秩父鉄道武州日野駅→秩父林道→(1時間20分)営林署小屋→(すぐ)今木沢出合→檜尾根→(4時間)檜岳→(25分)シラカケ岩→蝉笹山→(35分)熊倉山→笹平→笹平水場→官舎跡→三ツ又→(1時間50分)日野コース登山口(林道三又線終点)→山の神→弟富士山→(1時間15分)[GOAL]秩父鉄道武州日野駅
(9時間25分)
歩いた日 2023年6月4日(日)
※赤い線が歩いた軌跡です。ただ、正確無比なものではありません。あ~、そ~、このあたりを歩いたんだ、程度の参考にしてください。

[START]秩父鉄道武州日野駅→秩父林道→(1時間20分)営林署小屋→(すぐ)今木沢出合→檜尾根(840m圏の岩崖)


秩父林道を歩き、旧営林署のすぐ近くの今木沢の出合から檜尾根に取付きました。気合を入れて登り始めたんですが、尾根はすぐに幅広の道に分断されて「へっ?」ってなってしまいました。獣道から無理やり尾根の続きに取付いたはいいけれど、とんでもない急登で粘土質の山肌はズルズル。必死に這い上がり、やっとこさフツーの尾根歩きになったんですが、840mあたりで眼前にドバーンと岩崖が立ちふさがったのでした。

おはようございます。秩父鉄道武州日野駅です。
わかっていても驚かされる大音声の女性アナウンス「あぶない!」が踏切に響き渡ります。以前より破壊力がなくなったかも。武甲山が霞んでいます。
道すがら。
「そば処 和味」のちょっと先からショートカットのため正面の小尾根に踏み入ります。
12、3分で道路にぶつかります。ショートカットになっているのかどうかは不明。
トンネルを抜け、
「なんも落ちるなよー」と念じながら歩き、
この数日の雨のせいでしょうか、激しく流れる安谷川(あんやがわ 川浦谷渓谷)を見下ろしたりしながら秩父林道を歩きます。
標高573m(以降、「標高」は省略)の標高点あたりに立って撮影。木の影になった林道の左側に旧営林署の小屋が建っています。
小屋のすぐ先で今木沢が右手から流れ落ちています。
左岸に怪しげな道らしきものがあります。地形図に記載されている破線(徒歩道)でしょうか。だとすれば川浦谷林道です。上流で沢を渡り、ズラリと並んだ岩崖記号を突破して820mあたりで檜尾根を回り込んでいくはずです。
右岸が檜尾根。ザックから杖と軍手を引っ張り出して取付きます。
6、7分ほど登ったら「へっ?」です。ピョンと幅広の道で出てしまいました。小屋の向かいに幅広の道が登っているのが見えたんですが、あの道でしょうか。左は林道が見えています。
右に登りながら尾根の続きに取付ける場所を探します。
左に斜上している獣道が見つかりました。贅沢は言えません。ここから取付きます。
登ってきて(ってよくわかりませんが)、
トラバース(山腹水平移動)気味の獣道をたどり、
とんでもない急勾配を登ってきました。粘土質の地面がズヌッって滑りやっかいなことこの上ないです。
なんとか檜尾根に復帰。
地形図の岩崖マークはまだまだ遠いのに
岩だらけになってきました。
登ってきて
登ります。測量用と思われるピンクテープが巻かれた木杭が何か所かに刺さっていました。
キビシい急登が続きます。
710m圏でそこそこしっかりした道を横断。
740m圏でもっとしっかりした道にぶつかりました。左。
右。これが川浦谷林道なのでしょうか。地形図の破線とはずいぶん離れています。んー、わかりません。登っている方向の左へたどってみることにしました。
けれどもすぐに尾根を回り込んでいきます。
尾根歩きに復帰するべくとんでもない急登に取付きます。
尾根に乗り、山仕事の遺構を通過します。
780mあたりでいきなりヤセ尾根になりました。ヤブがちで
急登も加わります。
登ってきて
登ります。
右手にちょっと見えた宗屋敷尾根
840mあたりです。ヤセ尾根がブチッと切れて眼の前に岩崖がそびえ立ちました。わたくしのデジカメにはまったく収まりきれません。正面突破は論外。
岩崖の左。
右。
右に落ちるとしばらくどこにもぶつかりそうもありません。
左下を、ヒトでも獣でもいいんで踏み跡はないか必死で探したんですが見つからず。左右どちらも巻くことはできそうにありません。ここまで来て撤退か、と思ったんですが。。。