奥多摩尾根歩き
離岩尾根、蕎麦粒山北東尾根

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今回は離岩尾根を登り、蕎麦粒山北東尾根を下りました。久々の奥多摩から秩父への長沢背稜またぎです。
離岩尾根は川乗林道のどん詰まりからほぼ真北に長沢背稜にせり上がっている尾根です。蕎麦粒山北東尾根長沢背稜の蕎麦粒山から北東に下って一工場谷(いちたくみばだに というらしい)と三工場谷(こちらは さんたくみばだに)の出合に没しています。蕎麦粒山北東尾根はテキトーな名付けです。
離岩尾根はまず文字通り離れた離岩を登ってから取付きました。蕎麦粒山北東尾根はヤセ尾根が長く続く愉快な尾根だったんですが、下端部の岩(大)記号にヤラれました。

コース JR青梅線奥多摩駅→[START]川乗橋バス停→林道川乗線→(2時間)離岩尾根取付あたり→離岩→(25分)離岩尾根取付→離岩尾根→(1時間25分)長沢背稜1400m圏→(20分)蕎麦粒山→蕎麦粒山北東尾根→(2時間15分)広河原逆川林道(一工場谷と三工場谷の出合)→(1時間)[GOAL]浦山大日堂バス停→西武秩父線西武秩父駅
(7時間25分)
歩いた日 2023年5月27日(土)
※赤い線が歩いた軌跡です。ただ、正確無比なものではありません。あ~、そ~、このあたりを歩いたんだ、程度の参考にしてください。

JR青梅線奥多摩駅→[START]川乗橋バス停→林道川乗線→(2時間)離岩尾根取付あたり→離岩→(25分)離岩尾根取付→離岩尾根→(1時間25分)長沢背稜1400m圏→(20分)蕎麦粒山


川乗橋バス停から川乗林道をえんえんえんと歩き、離岩尾根からぽつんと離れた離岩を登ってから尾根に取付きました。離岩尾根を登るのは2回め。1回めは尾根をはずれた登山道を歩いたので今回はビシッと尾根上を歩いてみました。前半は左右をヒノキの植林に囲まれているんですが頭上を枝葉が覆うことはなく、明るい尾根歩きが続きます。長沢背稜近づくにつれ、緑はあふれ、短いけれど旨味のある抹茶みたいな尾根でした?

おはようございます。ギューギュー詰めの川乗橋バス停行きの増便に乗り、川乗林道のゲートをいの一番で抜けました。
いの一番に出発したんですが、30分ほどたってウスバ尾根の取付を通過する頃には何人も何人もの女性や男性がわたくしの体を通り過ぎていったのでした。
川乗谷。
細倉橋を渡り、百尋ノ滝や川苔山への登山口を通過します。
道すがら。奥に見えるのは川苔山かな。
松岩尾根を下ったとき、この小屋横の山伏沢沿いの道から出てきました。
見えそうで見えない百尋ノ滝を覗き込み、
滝上橋の下の滝を見上げ、
滝上橋を渡ると松岩尾根の離岩である松岩(左。木立の向こう)と離岩尾根の離岩である離岩が見えました。
松岩がニョキッとして、
めざす離岩には飛行機雲が狼煙のように立ち上がっています。
松岩と離岩を分かつ桂川(上から下へ)と川乗谷(右から左へ)の出合。出合の石の上に小さなザックやタモ、遊漁券がキチンと置かれていました。釣り人はいずこ?
林道の分岐です。
右は日向沢線。左の川乗線を進んで7、8分、
あのカーブの右側が離岩尾根で左が尾根からぽつりと離れた離岩です。
ザックから杖や軍手を引っ張り出し、離岩に取付きます。
登ります。
地面はグズグズで荒れています。古そうな細いロープが張られていましたが千切れそうでつかむ気にはなれません。
標高1154m(以降、「標高」は省略)の標高点あたりを通過します。
あそこが離岩の突端かと思ったんですが、
まだ先があって
ここが突端でした。残念ながら展望はありません。桂谷に降りられそうな雰囲気でしたがやめておきます。離岩探訪はおしまい。引き返します。
林道に降りてきました。
林道を先に進むとすぐに広場があって
右手奥の低い擁壁の端につけられた階段から離岩尾根に取付きます。
階段から振り返って離岩。
尾根に取付いてすぐの分岐です。本筋は右に見えます。右へ。
通せん坊のある尾根の本筋の下方に進んでみました。もう少し歩けそうですが、先ほど歩いた林道の擁壁の上に出るのは目に見えているのでここで引き返します。
歩きやすい明るい尾根道が続きます。
1160mあたりでそこそこの急登になったんですが、
すぐになだらかな尾根道に。
左手の木立の向こうに鳥屋戸尾根(とやどおね)が見えています。左のピークは笙ノ岩山(しょうのいわやま)です。
ちょっと勾配がキツくなってきました。
1210m圏でそこそこちゃんとした道には目もくれず(ウソです。ちょっと目をくれました)横断します。
尾根はややヤセのやや急登になりました。
1250m圏の岩稜は
正面突破してみます。
登ってきました。正直、ちょっと怖かったです。
登り、
小ピークを越えたりしながら
1290mあたりの林班界標で右から登ってきた尾根と合流すると
すぐに左から登ってきた尾根と合流し、アセビがちな尾根道なりました。
行く手に空が広がっています。
広がっていただけでその先には平らな尾根道が続き、
その先にはロープが張られていました。1340m圏です。ロープの向こうにはしっかりした道が尾根を横断しています。
ロープをくぐり、振り返って。右上が歩いてきた尾根で左の道は「土砂で道が消失 危険」。
ロープの先の尾根は急登です。
登ってきて
もうちょい登ってきて
長沢背稜の登山道にぶつかりました。ちょうど道標が立っています。
登山道をまたいで1400m圏のてっぺんに立ち、離岩尾根を振り返ります。これにて離岩尾根はおしまい。
西のあの蕎麦粒山の山頂をめざします。
登ってきて
蕎麦粒山の山頂です。小学生くらいの子どもを連れた家族を含め7、8のハイカーがご飯を食べていたり食べていなかったりしていました。山頂には三等三角点(左の歯茎が後退した歯のような標石)があります。標高は1472.84m、基準点名は仙還。ペットボトルに詰めてきたほうじ茶をのみながら休憩します。長沢背稜の西(仙元峠方面)からハイカーがぽつりぽつりとやってきます。
ザックを降ろし、ペットボトルに詰めてきたほうじ茶を飲みます。粉末で水や湯に溶かすタイプのほうじ茶なんですが、ケチったせいか、色のわりにはほとんど味がしません。「粉は多め」とココロにメモしました。忘れないようにココにも書いておきます。
よし、いよいよ蕎麦粒山北東尾根を下ります。