奥多摩尾根歩き
神庭尾根、鳥屋戸尾根、松岩尾根

(2/2)


松岩ノ頭→松岩尾根→作業道分岐→ハナコ岩→作業道分岐→小屋(第1〜第4)→(2時間20分)川乗林道→川苔山登山道→(40分)川乗林道→(40分)川乗橋バス停→[GOAL](1時間20分)JR青梅線奥多摩駅


松岩までは辿り着けませんでしたが、ハナコ岩からの眺めを堪能しました。松岩尾根から林道に下るまで4つの作業小屋を通過しますが、1つ目から2つ目は道を見失ってしまいました。

松岩ノ頭から引き返し、松岩尾根に向かいます。あの稜線が松岩尾根です。鳥屋戸尾根とはここでお別れです。
予想に反してそこそこ歩かれているようです。
イイ感じです。
倒木。
急降下です。
ここで作業道が尾根を横切ります。『静かなる尾根歩き』(前出)の「第一の作業小屋」への道です。
こちらがその「第一の作業小屋」への道。
こちらは反対方向。あっちはなんだか危なそうです。ノッペリしています。
わたくしは松岩を目指してそのまま尾根筋を進みます。
こんなちょっぴり荒々しい場所もあります。そういえばいつからか沢の音が聞こえています。
ここで尾根が分岐しています。
こちらは右の尾根。
こちらは左。松岩はこっちの方向です。
ポッコリしたピークを乗り越えます。
こんな急降下がしばらく続いたあと、
急に目の前が開けました。
正面(右の写真の左端)に川苔山(かわのりやま)が見えます。
右下に延びているのはウスバ尾根でしょう。
わたくしが立っているのはポコッと突き出た岩場で、写真からはわかりませんが、すぐ先の正面と左右はビシッと切れ落ちています。長沢背稜の絶景ポイントとして有名なハナド岩の5分の1くらいの広さです。ハナド岩ほど広角な展望はありませんが、ビューポイントであることは確かです。ここをハナコ岩と名付けさせていただきます。
スマホGPSによるとハナコ岩の標高は1107m。晴れているとどんな景色が見られるのでしょうか。もう少し右(南)の展望もあったはずですが写真を撮り忘れました。
で、肝心の松岩は左手のこっちの方にあります。ハナコ岩から左下に滅茶苦茶デンジャラスそうな道みたいだけど道じゃないよな、みたいな細ーい道じゃない道みたいなのがありました。わたくしの技量では下りることはとても無理です。木立の間に松岩のてっぺん(切り替え画像の枯れた木が立っているピーク)を眺めるだけにして引き返すことにしました。
引き返します。
引き返します。
まだ引き返します。
作業道の分岐まで引き返しました。これにて松岩尾根はおしまいです。
作業道を進みます。
第一の作業小屋に着きました。
小屋の手前から戻るように下っていきます。作業道らしき道が何本か交差しています。
小屋の周辺は開けています。
第二の作業小屋を目指して植林帯に突入します。
ノッペリした道だなあ、と思っていたら、
もっとノッペリした道が分岐したりして、作業道とはいえなかなか厄介です。ここは下る道をチョイス。
なんだか道が怪しくなってきました。あっちに進むとどんどん第二の作業小屋から離れてしまいます。
グッとくの字に進路を変えます。これは道でしょうか。
完全に道を見失いました。
テキトーに下っていきます。
時折、道らしいものが出現しますが、いずれもあやふや臭プンプンです。無視してテキトーに下ります。このあたりから「ヤバイんじゃないの」という思いがチョロッと頭から顔を出したりします。
テキトーに下るしかありません。第二の作業小屋に関する確かな情報は『静かなる尾根歩き』(前出)に記載されている「標高1000m」「山伏谷という谷の脇」の2点のみ。しかも山伏谷がどこなのか判然としません。
とにかく標高1000mまで下って小屋を探すことにしました。プロトレックを見ながら急斜面をずり落ちるように下ります。
そして眼下に小屋の屋根が見えました。やりました。どうやらずっと右手に見え隠れしていた涸れ沢が山伏谷だったようです。
ふと、「別の小屋かも」と思ったんですが、『静かなる尾根歩き』(前出)の記載通りに水場がありました。
あっちからずり落ちてきました。
小屋前の道を谷側に回り込んでみると道は途中で消滅していました。
これは反対の山側。こちらも道があるのかないのかはっきりしません。
108円ボトルをベタ置きして水を汲みます。冷たくてフツーにおいしい水でした。
さて、第三の作業小屋を目指して出発です。
植林帯に入っていきます。
炭窯跡を通過。
そのまま谷の左岸を進む道と谷に下る道に分岐。左岸側の道はすぐにボンヤリしているので谷への道へ。
とはいっても対岸に道らしきものはないので、谷の中を歩く。
右手に道が見えてきました。
ハッキリした道が続きます。
谷の左岸に渡り、ちょっと歩くと第三の作業小屋が見えてきました。
しっかりした小屋です。中をちょっと覗いて先に進みます。
下の方に林道が見えてきました。
滑りそうでそうでもなかった木橋を渡り、
第四の作業小屋の前で林道に到着です。
あっちから下ってきました。
林道を登って2つ目か3つ目のカーブです。左にグググッと大きく曲がるここから尾根を下って川苔山への登山道に合流し、下山しようという魂胆です。ネットで見つけたルートです。ありがとうございます。
しっかりした道があって驚きました。
左手下に登山道が見えました。
登山道を歩きます。快適です。
ですがミスです。反対方向に歩いてしまいました。なぜ谷川の上流に向かって歩いているんだろうと、ふと疑問に思いました。3、4分のロスですんでよかったです。ヘタすると川苔山に登るハメになっていました。引き返します。

川乗林道までスライドショーで疾走(イメージ)します。

川乗林道を川乗橋バス停のあるゲートまでスライドショーで滑走(イメージ)します。

バスの待ち時間と奥多摩駅まで歩く時間がほぼ同じで、奥多摩駅まで歩くことにしました。

アンニュイな表情で梅雨空を見上げる奥多摩の女(ひと)をひとり残し、わたくしは奥多摩を去るのでした。
山の神様、地権者の皆様、きょうもありがとうございました。