奥多摩尾根歩き
藤巻沢左岸尾根、シンナシ沢右岸尾根

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榧ノ木尾根(1260圏のコブ)→(5分)榧ノ木尾根(1270圏のコブ)→シンナシ沢右岸尾根→(1時間20分)水根沢右岸中腹道→(1時間10分)[GOAL]奥多摩むかし道分岐→JR青梅線奥多摩駅


シンナシ沢右岸尾根 上部は葉っぱを1枚残らず落とした雑木を載せたアッケラカンとした明るい尾根。下部は地形図からは読み取れない小尾根が曲者だけれどもそれはそれであなおかし、といった負け惜しみめいたつぶやきが出る尾根歩きでした。

榧ノ木尾根を北上するとすぐに、道迷い防止なのかロープ柵がつくられていました。おだやかな道が続きます。
このあたりがシンナシ沢右岸のてっぺんです。倒木の根に赤テープが巻かれています。
ロープ柵の向こうに東京都水道局の赤帽白杭が見えます。尾根の形は判然としません。とりあえず赤帽白杭を目指します。
赤帽白杭に到着。なんとなく尾根っぽくなってきました。
次の杭です。どんどん尾根らしくなってきます。次の杭が見えます。
1200mあたり。分岐です。ほぼ直進します。
下ってきて
下ります。山肌が落葉色になりました。正面は水根沢対岸の榛ノ木沢右岸尾根です。
下るにつれ、木々に葉っぱが増えていきます。
赤帽を脱いだりしていますが杭は続いています。
ベシっとほぼ直角に折れた木を通過します。
950mあたりで尾根は左にクッと曲がります。
すぐに尾根は分岐します。
杭は右の尾根を下っていき、赤テープも見えますが、
ほぼ直進する尾根を下ります。明らかに尾根相は変わりました。水根沢の音と風の音が区別できるようになりました。
グシャグシャした小枝の間をくぐり抜けながら
下るんですが、勾配のゆるいところを探しながら迷走するも、
どんどん急降下になって、この先はデンジャラスなにおいがぷんぷんします。
引き返すことにしました。杭の立っていた尾根を下ることにします。急降下だった分の急登が続きます。
そこそこ登り、急登から逃れるようにトラバース開始。傾斜のキツい斜面ですが、滑り落ちてもすぐに止まりそうです。多分。
なんとか尾根を移りました。
こちらも急降下です。
いきなり尾根はギュッと絞られました。テープが2つ巻かれた木が目を引きます。木の根元に右に下る踏み跡があります。
尾根の先に進むと杭と赤テープ。行き止まりかと思ったら
ヤセ尾根はまだ先に続いています。地形図からは読み取れない地形です。とは言っても頼れるものはほかになく、等高線の詰み具合からこの先は水根沢に向かって激しく切れ落ちている公算大です。また引き返します。
テープが2つ巻かれた木まで戻り、踏み跡をたどることにしました。
踏み跡はあやふやです。テキトーに下り、
隣のヤセ尾根に乗りました。この尾根も地形図でからは読み取れません。810mあたりです。右下に赤テープが見えたので目指します。
下ってきて
赤テープに到着。水根沢右岸中腹道にぶつかりました。800mあたりです。水根沢右岸中腹道は三本欅ノ沢左岸尾根(さんぼんけやきのさわさがんおね)を登り、モヂリ沢右岸尾根(?)を下ったときに水根集落の近くをちょっぴり歩いたことがあります。
中腹道を上流に向かって少し進んでみました。後でわかったことですが、前回はほんのもう少し先で尾根から水根沢に降りています。まったく気づきませんでした。
中腹道を水根集落に向かいます。
こんな道を歩き、遠くに見えるしっかりした桟道を渡ります。
藤巻谷左岸尾根を乗り越します。
伐採地跡に出た尾根の下端部です。乗り越します。
草ボーボーになりましたが道ははっきりしています。
油断禁物。のっぺり道がしばらく続いたりもします。
土砂が覆いかぶさって洞穴みたいになっている作業小屋を通過します。手前の沢は石で埋まっていましたがちいさな流れがありました。
ちょっとハラハラする谷の回り込みです。この谷が藤巻谷だと思います。
谷の下方。水根沢は見えません。音も聞こえません。
モヂリ沢(多分)の手前に分岐がありました。登らず水平に。
モヂリ沢を渡ります。
なんともやさしい葉っぱの色です。
倉戸山(くらとやま)から東に下ってきた尾根を乗り越します。登る道はどこにいくのでしょうか。
尾根を回り込むと小屋の残骸が木に引っかかっていて、
中腹道はかなりしっかりしてきて、
ダーッと下り始めました。
急降下に夢中になっているといつの間にか水根沢が見えるようになっていました。
桟道と水根沢に架かる橋を渡ります。
橋から水根沢の上流。
水根集落に着きました。
「むかし道休憩所」に立ち寄りました。奥の部屋には囲炉裏が切られています。とてもきれいな休憩所です。誤操作で日付が入っちゃいました(切り替え画像)。
たくさんの花びらがヒラヒラヒラヒラ流れる大きな桜の木の下で宴会が開かれていました。「一杯のんでいきません?」のお誘いにかなりフラついたんですが先があります。後ろ髪を抜けそうなくらい思いっきり引かれながら水根集落から「奥多摩むかし道」へ。尾根歩きから山菜を愛でる山歩きにシフトチェンジです。
「オッス」「メス」「キス」「チュー」ていう挨拶が小学校のときに流行っていたことを思い出しました。ハハハハ。「奥多摩の男(ひと)」も頬が緩んでいるようです。ホリデー快速が出ます。「じゃ、また!」
山の神様、地権者の皆様、きょうもありがとうございました。またよろしくお願いします。