奥多摩尾根歩き
臼杵山東尾根、臼杵山北西尾根

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臼杵山→臼杵山北西尾根→(1時間45分)日枝神社→檜原街道→(1時間50分)[GOAL]JR五日市線武蔵五日市駅


臼杵山北西尾根はたんたんと歩けました。たんたんとソフトでやさしい味わいの卵かけご飯なんだけれどもごくたまに急降下の粒胡椒を噛むみたいな尾根です。
下部で元郷バス停へのコースを下らず尾根歩きを続行。471m標高点を過ぎ、どんどん尾根筋を進むと村役場や小中学校なんかの上元郷の町並みがバーンと見下ろせるポイントに出ました。

臼杵山の山頂を出発。臼杵山北西尾根を歩いています。すぐにグミ尾根の分岐です。
右へトラバース気味に下っていくと「荷田子峠・城山」方面のグミ尾根です。臼杵山北西尾根は稜線をビシッと登ります。
小ピークを登り詰めると臼杵神社です。祠を守るキツネがキリッとした顔つきでこちらを睨んでいたんですがキツネは新参者です。
古参は祠の両脇を固めているオオカミだとされている狛犬。愛嬌のある丸っこい姿kたちです。
神社を後にしてゆったりと下り、
少し登り返すと798mの標高点あたりです。テント倉庫みたいなものが建っていました。
掲載できないアンテナの施設です。いろんなかたちのアンテナが見られて面白いんですが、
「!!御注意!!」の看板です。所有者のエフエム東京によって施設の公開はかなりキツめに禁じられています。前の写真のモザイクでもダメかな?(看板をよく読むと撮影自体がダメみたい) 警告文の冒頭には「この山は林道を含め私有地になります」と書かれています。「この山」の範囲が判然としませんが、ラジオ局が山を所有しているなんて「へー」です(看板をよく読むとラジオ局が所有しているとは書かれていません。「私有地」だと書かれていました) 。なんらかの重要任務を負って極秘電波を発射しているのかもしれません。そーに違いありません。ちなみにエフエム東京の筆頭株主は東海大学だそう。「へー」です。
※以上、3点の写真は「NO IMAGE」に差し替え、( )内の文章を追加しました。メールでご指摘いただいた方ありがとうございました。2025.03.12記。
施設から(立ち入ってはいません)の景色。これは公開可のはず。
アンテナ塔からそこそこの勾配を下ってきて
下ります。
エフエム東京のご好意でしょうか、長い急降下ゾーンにはロープが張られていました。
630m圏でとんでもなく快適な尾根歩きになりました。
てくてく歩いていくと謎の分岐です。しっかりした道の右へ。左方向の鉄パイプになにか書かれた板が下がっていましたが読めませんでした。地形図を見ると笹野向林道という林道に向かっている道のようです。
654m標高点あたりを通過します。
すぐにアンテナの施設です。こちらはオープン。写真撮り放題です。
快適な尾根歩きが
つづきます。採石場や檜原城山、バケモノ山なんかが見えていると思いますがよくわかりません。
さらに快適な尾根歩きが
つづくんですが、
尾根の右腹をぐーっと下ってくると
「元郷バス停」方面の道標が立つ440m圏の鞍部です。バス停へは右に折れて下っていきます。ですが、出発前からこの先の471m標高点のピークが気になっていました。集落を見下ろす祠なんかが建っているんじゃないか。見てみたい。そのまま尾根上をぐぐぐーっと登っていきます。
登ってきて
平坦な尾根を歩いていき
471mの標高点あたりです。祠はなく、「独標四七一m」と書かれた板が木の枝に下がっていました。うーむ、ちょっと思案の末、
元郷バス停への分岐に引き返さずに先に進んでみることにしました。立ち往生したら戻るだけです。
「地すべり防止区域」の白杭を通過します。
430mあたりの分岐ですが左(西)方向は秋川にキツく落ち込むはずです。直進します。
想定外の歩きやすい尾根道です。
植林を抜けて410m圏のピークです。「環境ステーション 檜原村・企業の森」の看板が立っていました。正面の特異な山容は600m圏のピークをもつ名前のわからない山。右にぐっと下って隣の山は檜原城山、だと思います。
看板の先に尾根上の道はつづいています。
分岐です。左はとっても藪っぽいです。右の明るい方へ。
眺望が開けました。写真ほぼ中央の青い屋根は檜原村立中学校でしょう。その奥は小学校です。小尾根の上を小さなくの字くの字で下っていきます。
ザレ気味のそこそこの急降下です。
美しい山並みです。「はっ、はーん」と思いあたる尾根はいくつかありますがあーだこーだとまくしたてるのは野暮というものです。
朽ちた桟道を渡ったりもします。
民家の屋根が見えてきました。かなり広い敷地のようです。
道は右に直角に曲がります。人様んちの敷地に踏み入らないですみそうです。
振り返ると林道終点みたいな雰囲気です。左からくの字くの字の道を下ってきました。
左下に民家や檜原街道を見ながら道をたどっていくと広場に出て、
さらに進んで倉庫を回り込むと
日枝神社の境内でした。こぢんまりとした社ですが動植物の彫刻があちらこちらに施されています。
参道の階段を降りると檜原街道です。
檜原街道を左へ、村役場前の元郷バス停に向かうと農協の駐車場の奥に階段がありました。擁壁の上に「環境ステーション 檜原村・企業の森」の看板が立っています。おそらくあの階段から臼杵山北西尾根に取付けると思います。これにて傾いた太陽を背負った臼杵山北西尾根はおしまいです。
なんとなく歩き足りないので武蔵五日市駅に向かって歩くことにしました。村役場の並びの「ショッピングストア かあべぇ屋」で缶ビールを購入。以前は酒類を販売していませんでしたが、今年(2025年)の2月からアルコール類を扱いはじめたそう。吉報です。
お行儀よく缶ビール飲みながら昭和な店先を過ぎ、
「森の風゜」というパン屋でくるみパンを購入。てくてく歩いて中山橋を渡ると檜原村からあきる野市です。パン屋の主が「駅まで8キロ。頑張ってね」と励ましてくれたんですが、まだまだ先は長いです。
山の神様、地権者の皆様、きょうもありがとうございました。長くキビシいアプローチの後の短くキビシい臼杵山東尾根、通常コースをはなれて檜原村中心地区を眺めながら下った臼杵山北西尾根、どちらも楽しかったです。あとは刈寄山と市道山です。また、よろしくお願いします。