今回は檜原村のバケモノ山尾根を登り、浅間尾根を東から西へ歩き、途中からスケン沢左岸尾根を南に下りました。
それぞれの位置は下の地図にまかせますが、ざっくりと説明すると、浅間尾根はどこからどこまでかよくわかりませんが檜原村の背骨のように東西に貫いている尾根です。バケモノ山尾根は尾てい骨、スケン沢左岸尾根は左第5肋骨あたりと言ったらわかりやすいでしょうか。バケモノ山尾根とスケン沢左岸尾根はテキトーな名付けです。

バケモノ山尾根、浅間尾根、スケン沢左岸尾根
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■コース | JR五日市線武蔵五日市駅→[START]吉祥滝バス停→(20分)バケモノ山尾根取付→バケモノ山尾根→(1時間15分)バケモノ山(跡)→払沢ノ峰→浅間尾根→(1時間50分)松生山→(40分)浅間嶺→(15分)人里峠→一本松→内台山→(1時間5分)数馬峠分岐→道奈良山→(40分)スケン沢左岸尾根下降点→スケン沢左岸尾根→(1時間30分)龍神の滝→檜原街道→松坂屋酒店→(20分)[GOAL]仲の平バス停→JR五日市線武蔵五日市駅 (7時間55分) |
■歩いた日 | 2024年3月3日(日) |
※赤い線が歩いた軌跡です。ただ、正確無比なものではありません。あ〜、そ〜、このあたりを歩いたんだ、程度の参考にしてください。
■JR五日市線武蔵五日市駅→[START]吉祥滝バス停→(20分)バケモノ山尾根取付→バケモノ山尾根→(1時間15分)バケモノ山(跡)→払沢ノ峰→浅間尾根→(1時間50分)松生山→(40分)浅間嶺
バケモノ山尾根は採石で主(バケモノ山)をなくした尾根です。払沢ノ峰東尾根と呼んでもよさそうですが、まっ、消えたバケモノ山ということで辻褄が合うような。合わないか。なくなったバケモノ山の山頂あたりで採石場を横切り、尾根をたどるとこれまた採石でごっそりなくなった吉祥寺尾根に合流し、すぐに浅間尾根に合流します。てっぺんは払沢ノ峰に設定しました。岩稜っぽいところありヤセ尾根ありの面白い尾根でした。



















バケモノ山という名前ですが、『奥多摩』(宮内敏雄 昭和刊行会 昭和19 226-227ページ)に以下の説明があります。ちょっと長いですが引用します。「南秋川・上川乗から浅間尾根につき上げるタル澤の源流と、同じ南秋川の本宿に入る手前に山ノ神澤といふ澤のセリにバケモノ山がある。昔炭焼が旅人を殺してその財布を奪ひ、その屍骸を竃に投じて焼いたら、それからのちはその地區で炭を焼くと、必ずその恨めしさうな顔が現はれたり、クドから窺くと、竃の炎が人の形になつて燃上つたりするので、俚人は忌んで近づかぬ山なのである。この山(山林)を持ち或は伐つたりすると、必ず一家の内に死人を出すなどと俚老は謂い、一にイハイ山なぞとも呼んでゐるのである。小河内村附近ではタタリヤマ、秩父の浦山方面でもイハイ山とこのやうな場所を呼んでゐるが、土地に依つてはクセ山とかバチ山とか稱し、全國的にこんな例は多いやうである。」クドは排煙口のこと。土や石で開閉して竃内の温度を調整します。切り替え画像は同書の地図です。






































ここで今回のルートのおおよそ半分です。雪が増えたのでチェーンスパイクを装着し、浅間尾根をさらに西へ歩きます。