奥多摩尾根歩き
鷹ノ巣山南尾根、浅間尾根

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鷹ノ巣山→浅間尾根→(1時間50分)峰谷林道→(20分)[GOAL]峰谷バス停→JR青梅線奥多摩駅


浅間尾根はなんとも素直な尾根です。登山道を下るかぎり登り返したのは3か所、登る標高差を足しても10m未満じゃないかなというくらいの優等生ぶりです。意地悪な登り返しはありません。
ところが倒壊した鳥居からの尾根直下降はモクポ谷の水の音が大きくなるにしたがってかなりシンドくハードな着地点探しになりました。

鷹ノ巣山の山頂を辞しました。これから下る浅間尾根がはっきり見えました。
鷹ノ巣山避難小屋を経由する登山道ではなく、1590m圏からちょくに浅間尾根を下ります。ショートカットになる、はずです。
なだらかに下っていきます。
石尾根南面の巻き道を横断し、
そのままずんずん下っていきます。
いつの間にか避難小屋から下ってきた尾根上の登山道に合流していて
1474mの標高点あたりを通過します。なにもございません。たんたんたんとひたすらしっかりした登山道を下ります。
1400m圏からシイタケ栽培地が
尾根の左右に広がってずーーっとつづきます。
奥沢林道で見たモノレールの終点だと思います。通過します。
モノレールの上をうしろを振り向き振り向き歩いていたサル(左)は網の中に入ると座り込んでこちらをじーっと眺めていました。網の中は安全地帯だとわかっているのでしょうね。
などとサルにかまっている時間はありあません。サルは放っといて先を急ぎます。
1208mの標高点あたりを下ります。植林の中に入りました。
急峻な尾根筋をくの字くの字で巻く道をどんどん下っていきます。
いちばん上の社に立ち寄り、
すぐ下の社に立ち寄り、
振り向いてすぐの鳥居に向かってちょっと登ります。浅間尾根を下り始めて最後、3度めの登りです。
いくつかの小さな社に立ち寄ります。松ぼっくりが信者のように集っていたりもします(下)。
驚きました。いちばん下の鳥居が倒れていました。
「この先危険のため 通行止」の向こう(浅間尾根西面の坊主谷左岸作業道)はホントーに危険でした。
「冨士登山御中道大願成就」と彫られた碑。ザックを降ろしてちょっとだけ休憩。急いで下ってきたのでバスには間に合いそう。
登山道は鳥居から浅間尾根を左(東)へ回り込んでいきますが、きょうは鳥居の真正面の尾根筋をビシッと下ります。
東京都水道局の赤帽白杭をつなぐように
踏み跡がつづいています。
いきなりヤセ尾根になりました。
体はかなり疲れていますが楽しい尾根歩きです。
つい口に出た「ためらいらいらぶれたー ふふふふんふふふんふふー(歌詞不明)」ってなんの曲だっけ。
900mあたりの微妙な分岐です。より本筋っぽいやや左の尾根へ。
だんだん傾斜がキツくなってきました。
890m圏で作業道を横断します。左にも
右にもしっかりのびています。どこに行くのでしょう。
作業道を横断して傾斜がちょっとゆるんだかと思うと
また急降下です。モクボ谷の音が大きく聞こえてきます。
じわりじわりと下ってきて
おだやかな尾根になり、
大木にくくりつけられた錆びたワイヤーと滑車を通過し、
尾根はこの先で切れ落ちていました。
切れ落ちた尾根に沿って大小のワイヤーがのびています。「ワイヤーを伝っていこうか」などという考えは0.04秒ほどで消え、
左へ巻いていく踏み跡をたどります。
けれども踏み跡はだんだん怪しくなり、
とんでもない急勾配の斜面をいなしながらテキトーに下っていきます。
眼下にモクボ谷沿いの建屋の屋根が見えてきました。峰谷林道はもうすぐです。
いきなりしっかりした踏み跡にぶつかりました。助かりました。たどります。
林道が見えてきました。藪を突っ切ります。
林道に降りました。これにて浅間尾根はおしまいです。プロトレックの時計を確認し、
峰谷林道を早足で下り、
5分ほどでゲートに到着。三沢橋を渡ります。
橋の上から橋の下を流れるモクボ谷が奥沢(入奥沢)と合流し、峰谷川になってやがて奥多摩湖に注ぎます。
バスに間に合いました。実はバスの発車時刻より気をもんでいたのはバス停前の「峰谷Shop清流荘」に閉店前に着けるかどうか、です。数日前、近くの「峰谷川渓流釣場」にビールを扱っているか電話でたずねたら「峰谷Shop清流荘」(インスタグラム)を教えてくれました。6月に開店したばかりのお店らしい。電話番号はわからないのでネットで調べると閉店は17時、バスの発車は16時50分。幸か不幸か? バスに間に合わなくてもビールにはありつけるかも、というタイムテーブルでした。
とにかく、なにはともあれ、乾杯!
山の神様、地権者の皆様、きょうもありがとうございました。かなりそうとうシンドい尾根歩きでしたが無事に下山でき、おいしいビールを飲むこともできました。また、よろしくお願いします。