四間小屋尾根北隣尾根、タワ尾根、小川谷上段歩道(その2の1)

今回は小川谷上段歩道(おがわだにじょうだんほどう)を歩き、四間小屋尾根(しけんごやおね)を横切って滝谷(たきたに)と二ノ沢の出合いのちょっと下流から四間小屋尾根北隣尾根を登り、四間小屋尾根をちょっぴり登り、タワ尾根を下りました。
四間小屋北隣尾根尾根のてっぺんはタワ尾根の支尾根である四間小屋尾根上の1430mあたりです。タワ尾根からすると支尾根の支尾根で孫尾根にあたります。
まっ、それはともかく今回の大きな目的は知人M氏のベースキャンプの見学です。この日、滝谷と二ノ沢あたりで釣りをするという連絡を受けました。で、その近辺で登れそうな尾根として四間小屋尾根北隣尾根をチョイス。四間小屋尾根北隣尾根という名前はテキトーです。実は当初の目論見は滝谷と二ノ沢の中間尾根の尾根歩きだったですが、現場の幽玄さというか峻厳さに尻込み。四間小屋尾根の北隣にある尾根を歩くことにしました。地形図は裏切ってくれず、とんでもない急登がズーッと続きます。ただ、木々の緑はひたすら美しく、木々に押しとどめられるみたいに何度も何度も立ち止まりながらの尾根歩きでした。
小川谷上段歩道やタワ尾根は何度か歩いています。その記録は左上の「■『奥多摩尾根歩き』サイト内の検索」の検索窓に「小川谷上段歩道」とか「タワ尾根」と入力して検索していただければバラバラバラと過去の記事へのリンクが出てきます。ですので、今回は小川谷上段歩道やタワ尾根をスライドショーで紹介し、四間小屋尾根から滝谷までと四間小屋尾根北隣尾根、タワ尾根のおっかなびっくりトラバースをメインに記録します 。

コース JR青梅線奥多摩駅→[START]東日原バス停→小川谷林道→人形山東尾根→(1時間)小川谷上段歩道→(2時間50分)四間小屋尾根→(20分)ベースキャンプ→四間小屋尾根北隣尾根→(1時間)四間小屋尾根→(20分)トラバース→(50分)タワ尾根→一石山(いちいしやま)神社→[GOAL](2時間)東日原バス停→JR青梅線奥多摩駅
歩いた日 2019年9月14日(土)
※赤い線が歩いた軌跡です。ただ、正確無比なものではありません。あ〜、そ〜、このあたりを歩いたんだ、程度の参考にしてください。


JR青梅線奥多摩駅→[START]東日原バス停→小川谷林道→人形山東尾根→(1時間)小川谷上段歩道→(2時間50分)四間小屋尾根→トラバース→(50分)タワ尾根→一石山(いちいしやま)神社→[GOAL](2時間)東日原バス停→JR青梅線奥多摩駅


四間小屋尾根北隣尾根はほとんどキッツい急登。けれども尾根を覆う木々の緑は優しく目に染み入りました。


おはようございます。東日原バス停から歩き出しています。稲村岩(いなむらいわ)やネコ、幽水栃の垂水、小川谷橋(おがわだにばし)、燕岩(つばめいわ)なんかを通過します。

東日原バス停から40分ほどで人形山東尾根(にんぎょうさんひがしおね)の取り付きに到着。人形山東尾根の途中から小川谷上段歩道(以下、上段歩道)に踏み入ります。

ここから上段歩道です。台風15号の影響か、倒木が何カ所も道を塞いでいましたが、歩けないほどではなく、道自体の損傷もありませんでした。ねじれにねじれた桟道を高巻きます。

高巻きをなんとかこなし、ヌタ場で水を飲み、たくさん桟道や木橋を渡り、たくさん尾根を乗り越していきます。桟道や木橋の9割はできれば渡りたくない雰囲気です。

長沢背稜(ながさわはいりょう)が見えました。小屋跡を通過すると四間小屋尾根までもうすぐです。


四間小屋尾根に到着しました。これは登り方向。タワ尾根のウトウの頭までほぼ一直線です。

これは下り方向。くの字くの字で小川谷下段歩道までドーッと下ると三又(みまた)まですぐです。

で、今回は登りも下りもしません。この四間小屋尾根を乗り越して上段歩道の続きを歩きます。

これが上段歩道の続きです。

M氏の秘密のサインを追って、はっきりしない道を進みます。

道中。

これも道中。

上の方を眺めたり、

下の方を眺めたり、

森のなかをテクテクと歩きます。

大きな木が

高く広く曇天に突き上げていたりもします。

離れても大きな木はやっぱり大きいです。カツラ、だと思います。

道中です。

ブナ、だと思います。

小さな谷を越えて向こうの尾根に取り付き、尾根を下ると、

M氏のベースキャンプに到着です。なんとも贅沢な物件です。

M氏が滝谷の水でコーヒーを淹れてくれています。陣中見舞いのつもりで来たのに陣中見舞われてしまいました。

大きなカツラや

滝谷の流れを眺めながらコーヒーをいただきました。シャキッとしているけれどコクのあるとってもおいしいコーヒーでした。水の流れる音に負けじと大声で会話は続きましたが、わたくしの貧脚では長居はできません。

見送りがてらM氏は滝谷の上流を少し案内してくれました。記憶はあいまいですが、左上に白く見える水流が二ノ沢です。

当初の計画では正面の奥に見えている二ノ沢の右側(左岸)の尾根を登ろうと思っていたんですが、上で書いた通り今回はパス。

で、どーするか。「四間小屋まで戻って三又に下ってから小川谷林道がいちばんラクかなー」というM氏のアドバイスをわたくしはあっさり振り切り(ウソ。そーとー迷いました)、「四間小屋尾根まで標高で300mは登るし、ウトウの頭直下の坂もキツい」(M氏)ルートを歩くことにしました。
「お気を付けて」「大漁を」。またいつかどこかで。さようなら!
まずはベースキャンプから南西にキツく立ち上がっているこの四間小屋尾根北隣尾根を登ります。振り返ると木立の向こうにM氏もテントも隠れていました。

直登はあまりにツラいので、あるようなないような獣道をテキトーに選んで登っていきます。

ほんのちょっぴり穏やかな場所もあります。

倒れた木は寿命なのでしょうか。若々しい葉っぱの緑と対照的です。

急斜面で異彩を放っていた木たち。

登って、

登ってきて、

登ります。

こんな岩なんかがあると「あっ、岩だ」などと呟いてキツい勾配を紛らわせることができます。

左手のあっちに見えるのは四間小屋尾根です。

あの先で四間小屋尾根と合流しそうです。

もう少しです。

四間小屋尾根に乗ります。これにて四間小屋尾根北隣尾根はおしまいです。標高は約1430m。

これは登ってきた四間小屋尾根北隣尾根。

水を飲んで四間小屋尾根を登ります。

肉眼ではタワ尾根が見えていたんですが、雲の向こうです。このあたり(1570m)からウトウの頭直下の急登が始まります。ちょっとバテ気味です。できれば急登は避けたいです。

そこで左(北)にトラバースすることにしました。体力消耗を抑え、時短にもなるんじゃないか、という思惑です。実はタワ尾根を初めて歩いた(下り)とき、わたくしは気付かずにウトウの頭を巻いてしまいました。途中ですれ違ったハイカーに「ウトウの頭はまだですか?」と聞いて怪訝な顔をされたことがあります。今回はひたすらトラバースして登りを1mでも減らしたいという、いじましいココロで道探しです。

そこそこ道らしい道が見つかりました。

ノッペリな道。

尾根を乗り越し、

谷を回り込み、

薄い道形を辿ります。

落ちたら一巻も二巻も終わりでしょう。

道は途切れずに続いています。

岩が突きだした尾根を回り込みます。こんな道を歩いて大丈夫? 自問自答が繰り返されます。

崩落地の向こうに続く道。

下草に覆われ、倒木に通せん坊されていますが、道は続いています。

こんなところも歩きます。

こんな道を歩いて(以下前出)

尾根を越え、

ノッペリ道を慎重に歩き、

岩と岩の間をすり抜けて、

いくつ目かの尾根を越え、

あの向こうにうっすら見える尾根がタワ尾根のようです。

タワ尾根になんとか到着しました。

あちらから歩いてきました。スマホGPSの記録で調べると標高は1290mから1320mの間で、直線距離にして約620mの距離をトラバースしてきたようです。かかった時間は50分。体力的にはラクでしたが、時間的にはウトウの頭を経由したほうが早かったような気がしないでもありません。

タワ尾根を下ります。急げば5時台のバスに間に合いそうです。スライドショーは霧の中を一石山まで。

尾根を右に折れ、急降下、一石山神社を経てカッコイイ運転席の隣まで。5時台に間に合いました。


バスを途中下車し、缶ビールを購入。奥多摩の女(ひと)は髪が伸びましたよね。気のせいかな。

氷川大橋(ひかわおおはし。日本百名橋のひとつ)の上で一人反省会。議題は「テント泊したい」「日原の懐深くドンドンいきましょう」「いやいや、時期尚早では」「あのトラバースはいかがなものか。リスクが大きかったのでは」「道中はそこそこ冷静な判断ができていた。悪いパフォーマンスではなかった」「バスに乗る順番を守らないヤツがいる」「出た! 正論オヤジ!」「正論は正論。何が悪い!」
バスに間に合ったのに電車に遅れそうです。駅に向かいます。

奥多摩駅の防犯カメラにツバメが巣をつくっていました。まだツバメがいるんですね。以前、コンビニの外壁に取り付けられた防犯ベルにガッチリ巣をつくっているのを見たことがあるんですがツバメは防犯系が好きなのでしょうか。守られている気になるのでしょうか。
山の神様、きょうもわたくしを守っていただきありがとうございます。地権者の皆様、きょうも遊ばせていただきありがとうございます。
お読みいただき、ありがとうございました。

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