奥多摩尾根歩き
幸神尾根、ロンデン尾根、麻生山南東尾根

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ロンデン尾根→真藤ノ峰→梵天山→白岩山→(1時間40分)金毘羅尾根と合流→タルクボの峰→(45分)麻生山


幸神尾根はやや野趣味のある尾根ですが、ロンデン尾根はちょっと洗練されてシュッとした尾根でした。どちらの尾根も同じように道はしっかりしているんですが尾根を取り巻く雰囲気というか肌触りは明らかに異なります。林相のせいなのかな。まっ、それはそれ、ロンデン尾根のてっぺんの白岩山からの眺望が激変していました。ばーーーん、と南面が伐採されていて見晴らしがいいのなんのって。

ロンデン尾根の合流点から少し下ってきました。採石場のある北面が開けていました。
448mの標高点あたりを通過します。なにもございません。448m標高点南尾根というテキトー名付けの尾根を歩いたことがあります。採石場の重機の音が大きく聞こえてきます。
新所沢線17号鉄塔をくぐります。
ヒノキのトンネルをくぐります。
真藤ノ峰の山頂を通過します。
新旧3つの山名板があります。人気です。このあたりに543mの標高点が設定されています。真藤ノ峰東尾根を歩いたことがあります。
久々の急登らしい急登です。
ロープが垂れていたりします。
登り詰めました。とくになにもなく、右へ曲がります。
平坦な尾根を歩いていくと小さなピークです。
梵天山の山頂でした。このあたりに607mの標高点が設定されています。
梵天山からすぐの分岐です。梵天山北東尾根は歩いたことがあるんですが、反対側の南(左)に下っていく尾根にピンクテープがつづいています。けれども
歩きたいロンデン尾根はほぼ直進のこちら。
右手から尾根上に黄色い金網が登ってきました。日鉄鉱業の鉱山ゾーンとの境界です。キッツい勾配です。金網に沿って登ります。
這うように登ってくると
目の前にばーーーん、と伐採地が広がりました。登ってきたロンデン尾根金毘(比)羅尾根をわける三内川の源頭域です。北面は以前から伐採されていたんですがこちらの南面もいつの間にか伐採されています。驚きました。
登り詰めると白岩山(しらいわやま)の山頂です。防護(防衛)石に守られた三等三角点が設置されています。保護石の4個のうち1個は左に倒れてます。標高は631.74m、基準点名は肝要。ロンデン尾根はこれにておしまいです。白岩山は三等三角点があるけれど地形図に山名のない珍しい山です。
ザックを降ろして休憩します。
写真奥にかつて歩いたデンジャラスきわまりない白岩山北東尾根(記録は伏せています)が下っています。白岩山の「点の記」によると、明治37(1904)年に埋設された三角点は 「昭和63年5月18日 移転 旧位置の南西方約341mへ移転」されています。つまり金網の向こうの鉱山側にあった三角点がここに移されたんですね。また「注意:登山途中には大落盤地帯あり危険 日鉄鉱業松尾砕石所へ照会のこと」とあり、移設は白岩山北東尾根を作業道にしたことがわかります。
山頂で会った男性ソロハイカーがロンデン尾根を下っていくのを見送り、
伐採地のへりを登っていきます。
ロンデン尾根金毘羅尾根の合流点に立ちました。伐採地のてっぺんです。真正面に登ってきたロンデン尾根が見えます。
こちらは金毘羅尾根
伐採地のてっぺんから下ってきて金毘羅尾根の登山道に合流したんですが、すぐにはなれ、タルクボの峰をめざします。
とてもしっかりした道がつくられています。くの字くの字で登ります。
タルクボの峰の山頂には新秩父線18号鉄塔が建っています。支柱にくくりつけられた「タルクボの頭」と浮き彫りされた山名板はまるで御札のようです。
タルクボの峰から登山道に降りてきました。左端の麻生山からこれから下る麻生山南東尾根が右にすーーっと下っています。麻生山をめざします。
道中。
左は日の出山に向かう麻生山の巻き道です。右へ。
麻生山南東尾根かな? キビシい岩崖です。あそこは無理です。不安がよぎります。
麻生山南東尾根に乗りました。道標にマジックで「東尾根→」と書かれています。矢印は先ほど見た岩崖方向です。とりあえず反対方向の麻生山の山頂に向かいます。
かなりキツい勾配を登ってきて
2人組の女性ハイカーに先にいってもらい、
麻生山の山頂に到着です。たくさんのハイカーで賑わっています。98.2%がベテラン女性です。山頂のどこかに794mの標高点が設定されています。
「B'zのなになにさんがー」「国分くんがー」「中居くんはね、」などと今どきな話題が大気に拡散されます。