奥多摩尾根歩き
幸神尾根、ロンデン尾根、麻生山南東尾根

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今回は幸神(さじかみ)尾根ロンデン尾根を登り、麻生山(あそうさん)南東尾根を下りました。 幸神尾根ロンデン尾根はあきる野市と日の出町を分ける長い尾根です。歩くのはおそらく3度め。幸神尾根はぐみの木峠という峠から取付くのが一般的ですが、今回は趣向を変えて、あきる野市と日の出町の境界線になっている尾根、市町境尾根をビシッとたどってから幸神尾根に踏み入ろうという魂胆です。
麻生山南東尾根は、御岳山から日の出山の稜線につづく「ナントカ三山」とかいう名前があってもよさげな一座の麻生山をてっぺんにしてタルクボ沢に下っている尾根です。
どうやらこの麻生山南東尾根は世間でいう麻生山東尾根らしいです。けれどもわたくしはすでに麻生山東尾根とテキトーに名付けた尾根を歩いています。混乱しますがしようがありません。もし、以下も読んでいただけるのであれば、いまのうちに<ます。混乱しますがしようがありません。もし、以下も読んでいただけるのであればいまのうちに麻生山南東尾根麻生山東尾根への脳内変換をお願いします。
スタートはJR武蔵野線武蔵五日市駅、ゴールにむふふの「生涯青春の湯 つるつる温泉」を設定した尾根歩きのスタートです。
※「標高」は省略しています。

コース [START]JR五日市線武蔵五日市駅→秋川街道→市町境尾根→(45分)ぐみの木峠→幸神尾根→地蔵山→ためぐそ山→深沢山→(1時間15分)ロンデン尾根に合流→真藤ノ峰→梵天山→白岩山→(1時間40分)金毘羅尾根と合流→タルクボの峰→(45分)麻生山→麻生山南東尾根→(1時間)タルクボ林道→都道184号→(50分)[GOAL]つるつる温泉→JR五日市線武蔵五日市駅
(6時間15分)
歩いた日 2025年6月22日(土)
※赤い線が歩いた軌跡です。ただ、正確無比なものではありません。あ〜、そ〜、このあたりを歩いたんだ、程度の参考にしてください。

[START]JR五日市線武蔵五日市駅→秋川街道→市町境尾根→(45分)ぐみの木峠→幸神尾根→地蔵山→ためぐそ山→深沢山→(1時間15分)ロンデン尾根に合流


秋川街道の脇に開いた草の穴から市町境尾根に取付きました。あるようなないような古道のような踏み跡をたどり、ぐみの木峠へ。ぐみの木峠から幸神尾根に取付きました。幸神尾根はぽこりぽこりとピークを越えるたびにくねくねと方向を変えながらおだやかな尾根歩きがつづきます。

おはようございます。武蔵五日市駅を出て秋川街道を左へ。武蔵野線の大きなガードをくぐり、
ぐみの木峠への道を分け、秋川街道をゆるく登っていきます。
このあたりがあきる野市と日の出町の境界のはずですが標識もなければましてや白線なんかが引かれていることもありません。擁壁にはばまれて市町境尾根に取付くこともできません。
ちょっと引き返してきました。擁壁と歩道がほぼ同じ高さになったあたりに
ぽかりと草の穴があいていました。ここから市町境尾根に取付くことにしました。街道を行き交う車やバイクや自転車を尻目に歩道にザックを降ろし、杖と軍手を引っ張り出し、すでに首に巻いていた手ぬぐいの両端をぐっと握って正装に。
草の穴を抜けるとヒトなのか獣なのか両方なのか、荒っぽい踏み跡が急斜面を削っていました。
尾根上に乗りました。
スマホGPSを確認するとこのあたりから市と町の境界です。市町境尾根には「上」と刻まれたコンクリート杭がぽつりぽつりと並んでいました。「上」ってなんなんでしょう。
平坦な尾根の240m圏から左に下っていきます。「上」といっしょに日の出町の町章が刻まれた杭も並んでいます。
ゆるいアップダウンがつづきます。
竹林を抜けたりもします。左の日があたっている場所は墓地です。
あやしげですが、踏み跡はつづきます。
左手に屋根が見えてきました。尾根をはなれて屋根をめざして下ります。
古道らしき窪みにぶつかりました。たどります。
右から下ってきて舗装道路に降りました。すぐ先の坂の上がぐみの木峠です。峠らしいシチュエーションです。
ぐみの木峠の幸神尾根の取付です。駅からここまで約45分。ちょっと休憩します。
ところで幸神の読み方ですが、日の出町のホームページは「さじかみ」、近在の幸神神社とバス停は「さぢかみ」、東京都神社庁は「さちかみ」などいろいろ。今後、『奥多摩尾根歩き』はあいだを取って「さじかみ」とします。「どこのあいだ?」などという無粋な質問は無視します。
ロープの張られたそこそこの急勾配を登り詰めるとおだやかな尾根道になり、
左手に八幡神宮が鎮座しています。右の小さな洞は山ノ神でしょうか。
左には馬頭観音です。
登山道に戻り、ぐぐぐと登り詰めると
地蔵山の山頂です。
山頂から10mほど先に進むと山名のとおり、地蔵尊が集落を見下ろしています。
地蔵山を下り、次の次のピークだったかな、ためぐそ山の山頂です。327mの標高点が設定されています。
幸い、ためぐそを踏むことなく山頂から下ります。
巻き道か尾根上か、ちょっと迷って尾根上へ。ロープが張られています。
急登でした。尾根上の選択にちょっとばかり後悔しながら登ってきて
ぐーっと登り詰めると立派な東屋が建っていました。「多宝美穂山荘」と墨守された扁額が掛かっています。
東屋の裏は巻き道との合流点でベンチもあります。
400m圏のピークで左から登ってきた尾根と合流。右にくっと曲がります。
今度は右から左へゆるやかに下っていきます。尾根歩き! みたいな尾根歩きがつづいています。
なだらかな道を歩き、
深沢山の山頂を通過します。
頂感はまるでありません。
山頂から20mほど歩いたあたりに460mの標高点が設定されています。なにもございません。
平将門が●●を冷やしたという話が残っていたらおもしろい金玉水は過ぎていました。
右からゆるやかに登ってきたロンデン尾根と合流します。
ザックを降ろし、ペットボトルに詰めてきたほうじ茶を飲みながら休憩します。蜘蛛の巣払いの長い枝を持った男性ソロハイカーがロンデン尾根を登ってきました。軽く挨拶を交わすと若者はロンデン尾根の先へ。